きのう御嶽神社より郵便が届いた。それは第50回武蔵御嶽神社奉納俳句の結果報告であり小生の句が蟇目良雨選の特選第3席だという。
その句は、
月涼し湯上りに飲む山の水
である。去年の6月29日、御嶽山の宿坊・藤本荘に泊って気分がよくて俳句をたくさん書いたその1句。そこそこの出来だがべらぼうにいいとは思わないが特選である。
当地は鶯が鳴き、目白が庭に来る気持ちよい環境であり、
寝転んで老鶯を聞く畳かな
朝涼や目白立ちたる枝揺れて
なども書いた。水がうまかった。藤本荘の料理はすばらしかった。それに立派な投句用紙と投句箱があった。
藤本荘の家の中の祈願所。豪華である
3月19日に武蔵御嶽神社で「春告祭・授賞式」を開催するにつけ小生の出欠を問うてきた。日曜日は結をみる日ゆえ欠席に○をしたが、特選の一人ゆえ出席する義務みたいなものを感じる。特選の3人くらいは金一封を出して出席を楽にしてくれないか。ほかの特選二人が山の近くで容易に出席できることを祈るばかり。
おととしは7月御嶽山へ行き、御嶽山荘に泊った。ここにも投句用紙と投句箱があったので俳句を書いた。このとき蟇目良雨先生は、
靄深く沈めて山や魂迎(秀逸)
老鶯や雨のそぼ降る靄の中(佳作)
と小生の句をとった。このときの秀逸と佳作の振り分けを見て選者の器量が気に入った。このとき初めて蟇目良雨という名を知ったが一度対面句会をしてもいい方と認識した。それで去年も投句したのであった。
御嶽山は俳句を書きたくなるところでこのとき作った
山百合の傾ぐや雨の九十九折
が毎日俳壇の小川軽舟選に入った。
俳句合宿をやるならここがいいと思っている。
湯上がりのお水が身体に染み渡るようです。
特選3席おめでとうございます。飲んだ水が全身の毛細血管の隅々まで行き渡っていくようなバーチャルリアリティの句です。
さて蟇目良雨先生の選が余程気に入ったのでしたらこちらの御茶ノ水句会に一度出席してみては如何ですか。誰でも参加できます。
https://shunkouhaiku.com/haikukaicat/kukaiarea-kanto/
私も三回参加して良雨先生からいくつか選を頂きましたがもう二度と行く事はないでしょう。理由は申し上げられませんが結社とはよくよく考えて選ぶべきと痛感させられる句会でした。