
ゆうべムービープラスで「トランスポーター3」を見た。
ジェイソン・ステイサム演じるフランクが運ぶものはトランクに入れたものは偽装であり、助手席にいた娘であった。
後で思うと、よもやこの娘がテーマになる……と思わせるところに製作者側の意図であった。
007シリーズをはじめこの手の映画に登場する女優はとびきりの美女というのが相場。肌の色はいろいろあっても、そばかすやしみのあらわな女優が出たためしがあったか!
ある映画通女性は以下のようなコメントを書いている。
「見た瞬間びっくりした、顔中そばかすだらけ。
赤毛のボブはかっこいいけど、目の周り塗りすぎで真っ黒だし、
ブルーの瞳が埋もれてる、、、
中盤になってやっと車から出て来た時の長身のスタイルを見なきゃ、
このブログ的にはスルーだったかものナターリア・ルダコワ。」
ぼくもそう思った。
口もきかないしそばに置いておくだけでマイナスの気が流れて鬱屈する。墓場の印象のある疫病神で色気など皆無。
例によってジェイソン・ステイサムが敵を相手に無類の強さを発揮し、最後に新しいシャツに着替えるところで、ぶさいくな娘の目が輝きだす。
基本ぶさいくだけに目が意外に色気を発揮しはじめ健気な感じがしてくる。
女が男の裸に抱くエロスのようなものを演じはじめた。
そのことを映画通女性は次のようにいう。
「背は高いんだよね、ジェイソン・ステイサムとあまり変わらないかも?
脚長くて素晴らしいスタイル。
でかい女好きな自分的には、ここでヒットした。
まぁ、見てるうちに少しは可愛く見えてきたしね。
だんだんジェイソン・ステイサム演じるフランク・マーティンに
惹かれて行く感じも良かった。」
そう、器量のよくない女がかっこいい男を恋してゆくというのがこの映画の主題であったかもしれない。
むろん酷評のほうが多い。その急先鋒は、
「外人さんの肌の荒れはある程度想定内ですけど、あそこまで行くとねえ・・・。映画史に残る悪夢のそばかす顔」。
おいおい「悪夢」までいうか…。彼女の指摘するように、不自然なストーリーの展開は随所にあるのだが、そばかす、しみいっぱいの顔でも女優になれる、というメッセージをこの映画は発信したのは特記していい。
ナタリア・ルダコーワ
1985年2月14日生まれ。旧ソ連・レニングラード生まれ。17歳の時に母親とニューヨークに移住し、美容師として働いていた。ある日、路上でリュック・ベッソンにスカウトされ、俳優養成所に入学。その後『トランスポーター3』への出演が決まった。
製作・脚本のリュック・ベッソンは異能の持ち主かもしれない。
さて次の映画出演はあるのか。ぼくは別の作品で彼女を見てみたい。オーソドックスな美女でないのがおもしろい。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます