「肩車はやめてください」のアナウンスが繰り返される
きのう大國魂神社の豆撒きを見に行った。それは午前11時、午後2時、午後4時、午後6時と4回行われる。6時からのメインゲストは荒磯親方(元横綱 稀勢の里)や六角精児で彼らは知っているが、午前11時の若手俳優・武田航平は見たことがない。「仮面ライダーグリス」などとうに見なくなっている。
待つ時間が長い。はじまると挨拶等の前置きがうるさい。武田航平くんのしゃべりはいまいち。桜井翔くんくらいの切れと艶を身につけるのが課題だろう。
春風に空うるみたる旗日かな
一気にあたたかくなった。日の丸がわずかに揺れるていどで空も春を感じる。
日の丸のゆるゆるゆれて春立ちぬ
ママ見てと石を拾ふ子春めきぬ
子どもは何をしても遊べる。見て見てといって母が見てやることで育つ。この母は面倒くさそうで石など見ないが汚いからやめなさいと言わないのがいい。
凡百の頭の上に豆を撒く
凡百はもろもろの意味だが馬鹿な群衆というニュアンスがありはしないか。白髪三千丈のたぐいの言葉は使い勝手がいい。
豆を欲る手のひらひらと寒明くる
頭上で手がひらひらしてきれいだと思った。
日の丸に節分の豆飛びもして
神社の境内はそう広くないがなかなか旗まで飛んで来ない。次回は菅野投手をお呼びしたい。
鳶のごと輪をなす鴉あたたかし
輪を描いて飛んでいて鴉を鳶と見違えた。輪はあたかい感じがする。
玉砂利に節分の豆交じりをり
大國魂神社は玉砂利というほどのものではないがそこに落ちた豆を拾う人もいる。日本人は縁起が好きである。