天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

巨人は派手なパッチワークである

2019-02-03 00:34:08 | 野球

巨人の期待の星、岡本和真選手


プロ野球がキャンプインした。
きのうは2日目で日テレジータスは11時からえんえんと巨人のキャンプを映していた。公式戦でない練習まで報道するのはプロ野球、それも巨人である。日本テレビ、讀賣新聞、讀賣ジャイアンツのネットワークあってこそである。
なにもしたくないきのう、日テレジータスの放映につきあってしまった。

原監督が復帰して巨人はどうなるのか。優勝するしかないという空気であるが優勝できるのか。МVPの丸佳浩を優勝チームから引き抜いたのをはじめ、大物の獲得は去年同様すごい。丸のほかにも、
オリックス→中島 宏之(内野手)
西武→炭谷 銀仁朗(捕手)
マリナーズ→岩隈 久志(投手)
マリナーズ→ライアン・クック(投手)

というラインアップ。
先発投手はいくらいてもいいからマリナーズの2人の補強は理解できるとしても炭谷を取ったことは不可解でならぬ。中島を取ったことも。
捕手は去年、小林誠司、大城卓三、宇佐見真吾の3人で回した。小林が中心と思うのだが打撃の貧弱さ(265打数58安打、0.219)のためか評価が低く、若手2人に出番がそうとうあった。若手2人の打棒が振るったわけでもない。
そこへ炭谷が来て、くたびれて楽な一塁へ行っていた阿部 慎之助が捕手に復帰するという。
そうすると大城と宇佐見はほとんど出番がない。飼殺すのか。大城と宇佐見には新天地を与えるべきだろう。日ハムの大田のように先発で出て活躍するかもしれない。

長嶋茂雄の全盛期、V9時代は巨人ファンであった。巨人・大鵬・卵焼き世代である。
あのころ巨人は自前の戦力で強く、穴は五番打者くらいであった。ここを毎年トレードで補強したほかは、今の広島のように生え抜きが活躍したものである。
いま生え抜きでよそに誇れトップレベルは菅野、坂本、岡本くらいのもの。岡本が去年大ブレークして今年も活躍すればそれは魅力的であるが、さて、優勝できるのか。

夏のオールスター戦のラインアップを巨人に見ているような気がする。各人は優秀なのだが線になったときつながらない、もろい、という気がしてならない。
巨人に来るよその大物はピークを過ぎていて思ったより働かない。中日から来たゲレーロもそう。丸にしても蓋をあけてみないとわからない。巨人へ来て駄目になった選手は数知れぬ。巨人という名前の桎梏かもしれない。
巨人は派手なパッチワークである。しかし穴があって使い勝手がよくないのではないか。

打撃成績31位(最下位)は広島の菊池涼介であった。139試合557打数130安打、打率0.233。
もう少し打っていると思った。プロ野球選手は規定打席に達していることに価値がある。打率の数字以上に彼が光るのは鉄壁の守備力のためである。2試合に1度ヒット性の打球をアウトにしたらそれは自分がヒットを打ったことに匹敵する。投手を救い内野を締める働きはたんなる打率という数字に出ないものがある。こういういぶし銀の選手が王者チームにはいる。
さて巨人に未然に穴を繕うような選手がいるであろうか。
抜け目ない、こすい、すばしっぽい、嫌らしい、粘りがあるといった選手がいないと三振を200取った、ホームランを40本打ったという何人かの華やかさだけで優勝はできないだろう。
小林だって守備力はいいのだからずっと使い続けてもいいのだ。

いずれにせよ巨人は今年もプロ野球の話題の中心にあることは間違いない。優勝を逃したらさらに話題は沸騰するだろう。巨人は長嶋茂雄がいたころと違う妙なチームになってしまった。
コメント
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