3学期が始まります

美しく心を寄せ合って　　　　　　　　　　　　　校長　佐藤　秀昭

　あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

　２０１９年５月１日より新元号が始まりました。平成３１年４月１日内閣委総理大臣記者会見で「令和」の意味が語られています。日本の古典である万葉集からの引用で、「令和」には「人々が美しく心を寄せ合うことで、文化が生まれ育つ」という意味が込められていると話されました。

　２０１９年１２月２２日の日曜日、北小学校の運動場に多くの保護者と子どもたちが集まり、門松づくりを行いました。門松は平安時代に始まり、邪気をはらい長寿を願うといった意味合いで年のはじめに飾られる風習が定着していきました。北小の正門にも毎年この門松づくりで立派な門松を作っていただいています。北小の運動場で門松を作っている風景がまさに「令和」にこめられた「人々が美しく心を寄せ合うことで、文化が生まれ育つ」瞬間を見ているような気持になりました。うれしそうな顔で、門松を持ち帰る子ども一人ひとりはもちろんのこと子どもたちみんなが、今年も安全で伸びやかに生きられる日々が積み重ねられることを願わずにいられない風景でした。北小学校の地域はこうやって子ども一人ひとりを温かく包んできたのだと改めて確認できる場となったことをうれしく思いました。

　さて、いよいよ３学期がスタートします。新年の素敵な文化として、「希望に満ちて願いを持つ」ことがあります。仲間とつながり、自分や友だちのいのちについて考え、そして、ゆめに向かう子どもの育成という活動がまた始まります。子どもたちに教職員・保護者・地域が「美しく心を寄せ合い」育んでいけるように昨年と変わらぬご支援、ご協力を年のはじめにお願いします。