氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

石炭ストーブ

2005-12-28 08:26:04 | 懐かしい品物
私が小学生だった昭和30年代の初めには冬に成ると学校の暖房は「石炭ストーブ」でした。
教室の前か後ろに「石炭ストーブ」が据え付けて有りブリキの煙突が窓へと出ている。
「ダルマストーブ」と言うのか「石炭」を燃やした「ストーブ」の熱と教室内に付けれられた煙突を通る熱煙で暖をとるのです。

毎朝、学校に設けれた貯炭場まで「ストーブ当番」が2人で「石炭バケツ」に其の日に燃やす「石炭」を取りに行く。
小さな薪と新聞紙で火種を作り「石炭ストーブ」に火を付けて燃やすのが「ストーブ当番」の仕事でした。
しかし「石炭ストーブ」に火を付けるのはとても難しいのです。
「石炭」を最初に沢山入れると消えてしまう。
寒いし煙たくて皆から責められた。

「ストーブ当番」は出席簿順に2人づつ毎日変わる。
冬の初めには良い「石炭」が有るが中頃からは「クズ石炭」や「粉石炭」ばかりで益々燃やしにくく成るのです。

「石炭ストーブ」も上手に火が付いて燃え出すと教室全体がポカポカしてとても暖かかった。

「石炭ストーブ」の周りには防火用のバケツに水を入れて置いてある。
放課後が近付くと掃除の為お湯を造る為に「石炭ストーブ」の上に防火用のバケツを載せた。
掃除の雑巾をお湯でゆすぐと「霜焼けの手」が暖かくなり痒かった。
最近は「霜焼けの手」をしている子供を見なくなった。
「あかぎれ」や「霜焼け」はもはや死語か?

寒い冬に成ると「石炭ストーブ」を思い出しあの頃が懐かしい。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
亜炭 (のり坊)
2005-12-29 00:54:51
>「ダルマストーブ」と言うのか...

ダルマストーブと言ってましたね!ビア樽みたいなあのカタチ。中をクリッとのぞく窓なんかあって!いいねえ。小さなスコップと。



福島は常磐炭鉱があったから?ちゃんとした!石炭だったのですが、小学6年仙台に戻ったら「亜炭」。褐色の質の悪い石炭です。炭化が進んでないものなので不揃いでやわらかく木目がちゃんと見えたりするものも!



仙台の八木山や近郊の三本木町が亜炭の産地、廃抗がどう走っているか?その上の住宅地はチト危ないですね。

江戸時代から木目と色を活かした「埋もれ木細工」の工芸品にもなっていました。もう採掘してないので材料が無いのです。茶道具、小さいものではブローチなどに500万年前の木が生き返るのですが。



余裕の無い時代、ただ燃料として燃やしちゃった!
亜炭 (氣楽亭)
2005-12-29 08:54:43
>「亜炭」。褐色の質の悪い石炭です。



初めて聞きました。

「コークス」と言うのも有りましたね。

「石炭ガラ」とも呼んでいました。

フイゴが無くては火が付きません。



>余裕の無い時代、ただ燃料として燃やしちゃった!



勿体無いですがこれも時代ですね・・・

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