氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

員数を付ける

2012-07-10 10:03:07 | 懐かしい言葉
「員数を付ける」は旧陸軍の隠語で被服や備品の欠品を他小隊や他中隊から「盗んで」数合わせをする動詞です。
通常は内務班の先任下士官が管理している員数外の隠匿物資から表に出して「員数を付ける」のですが
在庫の無い物資や在庫の補充の為にも「員数を付け」ました。

どの内務班にも先任下士官は在任し各小隊毎に「員数外」の「隠匿物資」は有るので連隊、師団毎の「員数外備品」は
恐ろしい数になる。
軍隊と雖も官僚組織なのでこの体質は伝統的に現在の「自衛隊」にも受け継がれている。

官の組織には何処の組織にでも「員数外」の飛ばし備品やカラ出張、カラ手当、カラ発注等々、平成の御世にも恙無く
この伝統は継承されています。
偶にメディアを賑す公務員の不正経理は氷山の一角であり「九牛の一毛」である。

現在の公務員が「員数を付ける(盗む)」のは国民の血税(現金)であり、旧陸軍の「員数付け」は同じ組織からの
現物を盗むだけの数の移動だからまだ可愛げが有るように思う。

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