氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

員数

2012-07-09 08:00:00 | 懐かしい言葉
「員数」いんずうでかずを謂う。特にある枠内の一定のかず。定員。定数。「いんず」とも謂う。
ここでは旧日本陸海軍での員数を言います。
組織を維持する為には人員、器物、武器弾薬、師団の定数、鎮守府、艦隊の定数、航空機の定数などをいいました。
組織の外見や定員に予算の消化など員数に縛られ員数合わせに現場や中隊下級幹部は追われます。
戦闘組織が官僚化すると戦時下には戦争遂行するにおかしな事に成りました。

外見だけを合わせた中身の無い仕事を「員数合わせの仕事」といいます。
組織から落ちこぼれる当てに成らない兵隊は「員数外」と謂れました。
武器や器物、被服など定数外の隠匿物も「員数外」と呼ばれ経験豊富な下士官の厳重な管理の下で営内で深く隠匿
され日の目を見ません。

初年兵が物干場で小隊の被服を他小隊に「員数合わせ(盗まれる)」された時などに「員数外(隠匿物資)」が
日の目を見て下士官(兵隊の神様)の本領が発揮されます。