随分前にリサイクルショップで見つけたDX7llD。
バッテリー切れのまま店の片隅にひっそりと5,000円くらいだったかの値札がついて置いてあるのを拾って帰りました。
高校に入ってキーボードを始めた頃に憧れていたシンセで、当時の定価258,000円。
とても手が出る代物ではなく、なんとか手に入れたDX7Sという下位モデルでバンドをやっていました。
当時はTMネットワーク全盛期で小室さんがこのDX7llをステージに7~8台並べたセットが圧巻で、いつかはおれも7llを…と夢見たものです。(こう見えても私結構なTMファンです)
当時は自分もまだ楽器の知識も乏しく、実際にはYMOやレベッカの土橋さん等のようにもうちょっとアナログよりの音も出したかったのに見た目の憧れだけでバリバリのFM音源のDX7Sを購入してしまい「おや?ちょっと違うなあ」と思ったもんです(笑)
とにかく音以前にそのルックスやられてしまったわけでこのDX7llがいまだに自分の中では最高のデザインです。
(初代DX7よりこっちがリアルタイムなので)
何といってもリアパネルのロゴが大好きで、やはりキーボード弾きはここに拘らなければいけません(笑)
そのシンプル且つクールなデザインはメインパネルも同様です。
パネル面も樹脂ではなく合金なのでしょうか、冷んやりとした感触と鉄っぽい黒光りがクールです。
またパネル面に細かくある文字も派手すぎず地味過ぎずな絶妙なレイアウト。
いまだに惚れぼれしてしまいます。
当時はまだ使い方がよく解らなかったのですが、今あらためてじっくり触るとやはり全世界を制覇したDX7シリーズだけあって実にすばらしいサウンドと演奏性を再確認させられます。
SY99の記事にも書きましたが、FM音源てのはそのダイナミクスやレスポンスの素晴らしさもあり、やはりそこそこ鍵盤が弾ける人が弾いてなんぼのもんな気がします。
ゴリっとしたRhodes系の音色やフレッレスBass風な音色、アナログシンセ系ブラス音、クラビネット音色等、ある程度演奏技術が身に付いた今演奏すると、こんなにいい音してたのかと感心します。
もちろん7Sはシングルモデルで7llはデュアルモデルという違いもデカイのですが、それでもMOTIF等と比べれば全然リアルな生楽器音はしません。そのかわり聞いたことのない生楽器みたいな表現力のあるシンセ音がします。
そうなんです、FM音源のシンセは演奏するためのシンセです。サンプラーのように指一本でリアルな音は出ないのです。
捨てられないんですよね。小室さんの影響なんです。
DX7よりこっち派なんです。やはり、バキバキのベースですね。それより電池を交換しないと。
作るのではなく、プリセットのみ使ってます。
ちなみに私が持っているのが、
Roland XP-80, D-70
KORG Trinity V3 Pro, Z1
YAMAHA DX7ⅡD, CS6X, EOS B500
です。ハードシンセを集めていますね。あとは、リズムマシンです。
コメントありがとうございます。
ソフトシンセはPCで作ったオケにもよく馴染むのですが平面的に
なりがちですよね。
ハードシンセもマルチではなく一台一音色で使うとそれぞれの個体が
別の楽器として立体的になるのでサウンドがより豊かになる気がします。
ま、コレクション的なとこもありますけどねw
でも、やはり捨てられないです。