月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

べにせんこうたけ

2021-09-03 02:17:56 | キノコ
芝生キノコといえばヒスイガサともう1つ、前から気になってるやつがいた。

紅線香茸(ベニセンコウタケ)。
緑色の芝生に緑色の保護色のヒスイガサとは対照的に、赤いカラーリングが否が応でも目立つ、線香のような棒状のキノコだ。

これだけ目立つのだから、もし生えていたら見つけられないわけがない。でも珍しいせいなのか探し方が悪いのか、はたまた努力が足りないだけかもしれないけど、ずっと見つけられないでいた。

うーむ。ここはやはりダメ元でも聞いてみるか・・・

三重のキノコ会の先生に、ヒスイガサ発生報告のついでに聞いてみると、なんと同じ公園で見たことがあるという。やった!持つべきものは先生!場所は・・・え?芝生じゃなくて草むら?

あった!生えてた!

探してみたらあるわあるわ、あちらこちらで線香をあげまくっている。
これもかき集めればつくだ煮ができるかも知れない(やらないが)。
ただ、ヒスイガサ同様、これもタイミングを逸してて大半が干からび始めていた。それでもいくらかは本来の色を残しているものがあり、写真に収めることができた。

赤、というよりも本当にビビッドな真紅で、キノコ界随一の赤さと言っても過言ではないかもしれない。それが補色の緑色の中にあるのだからなおさら引き立つ。まさにクリスマスカラー。
あまり図鑑には載っておらず、まだ知名度は低いけど、何せ写真映えするキノコだから、いずれ有名になる存在だと思う。
コガネキヌカラカサタケが「幸運の黄色いキノコ」で売り出してヒットしたので、こいつにも何か考えてやらねばなるまい。えー、「幸せの紅ショウガ」とか?(笑)


また美しいタイミングで今度は群生しているのを撮りに来よう。それまで元気にいてくれ、紅ショウガ君たち!