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月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

きぬがさたけ

2021-07-08 00:23:32 | キノコ
女王様のお出まし!

梅雨時になると、そろそろかな?そろそろかな?と、気もそぞろになるのも無理からぬこと。毎年のことながら気になるのはキヌガサタケの発生状況。

出るのはもっぱらモウソウチクの竹林、直径5センチくらいの卵から、早朝に成長を開始してわずか数時間のうちにキノコを完成させてしまったかと思えば、その日の正午にはしおれてしまう。

そんなコスパの悪い(?)発生パターンから、出会いはまさに一期一会の美麗キノコ、それがキヌガサタケなのだ。

この偶然を偶然でなくする方法がひとつ。
菌友ネットワークを使い、キヌガサタケポイントを監視してもらい、発生状況を教えてもらうこと!

幸いにも、私の菌友には類まれなる菌運の持ち主がおり、なんと自宅のすぐ前でキヌガサタケを観察できるという。こんな奇跡があろうか。もしや召喚魔法か何かを使ったのではないかというレベルだ!
すいません、キノコ使い様!今年もお願いします!


美麗ーーー!

キヌガサタケが属するスッポンタケのグループには、強いニオイを発するものが多い。ニオイでハエなどをおびき寄せ、胞子を拡散させようという戦略のようだ。

キヌガサタケもてっぺんのグレバという部位に強いニオイを持っており、撮影しようとカメラを構えている間にもプンプンと匂ってくる。基本的には悪臭なんだけど、クサいだけとも言い切れないものも感じる。私はそんなニオイを「公衆便所で誰かがラーメン食ったあと臭」と名付けているが、どうだろう?諸兄姉の意見を伺いたいところだ。

ちなみにこの白いレースは、暗い林床で自分の存在を主張するため、植物で言うところの花びらの役目を果たしていると思われる。まあ、そんなこと知ったことかとダンゴムシやらシデムシやらがムシャムシャ齧っていくんだけどねー。あゝ虫まみれ。