月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

ひめすぎたけ

2013-10-11 19:11:37 | キノコ
車から降りてよく見ると、入れそうなカラマツ林は周囲にもあった。でも不思議なことに、他のどのカラマツ林を調べてもハナイグチの姿は見られなかった。なんでだろ?さっきのはビギナーズラックってやつ?

歩き回っていたら、苔むした倒木が折り重なっているような場所に迷い込んでしまった。ひとかかえもありそうな大木が多くて、進むのもままならない。それでも、かわいらしいキノコがそこかしこに見えるので、つい深入りしてしまった。

キノコ撮影の最中、すぐ近くでパタパタッと音がしたので見てみると、2メートルもないくらいの至近距離に小鳥が来ていた。たぶんウグイスだろう、すぐそばに人間がいることにどうやら気づいていないらしい。驚かさないように息を凝らしてじっとしていると、小鳥は愛らしい動作で目まぐるしく動き回ったあと、飛び去っていった。

午後はずっと曇りだったけど、ここにきて薄い光が差し込んできた。でもそれももう弱くて、撮影が難しい。そろそろ帰んなくちゃな。

一日中キノコ探しをしていたわりには体に疲れはない。ただ、撮影に集中力を使ったのと、キノコにたくさん出会えた満足感で、頭がすこし、ふわついてる感じがする。ああ、でも幸せな一日だった。

最後にヒメスギタケを撮って、帰路についた。