Hobo's File by KINO

道の向こうへ歩いて行けば 違った空が見えてくるんです

空の下の違った風景を見ていたら 色々感ずることもあるんです

アメリカン・ロックの最良の瞬間

2008-12-13 13:52:47 | 音楽
昨晩はJCBホールにてSheryl Crowの最終公演。というよりも今回の世界ツアーのラストだ。
19時を5分過ぎれば暗転する。最近のLIVEは本当にジャスト・スタートが多く、のんびりできない。
暗闇にスャbトが当たりSherylがアコギを弾きながらソロで最新作「DeTours」の一曲目の
"God Bless This Mess"から始める。割とおとなしいスタートである。終盤になるとバンドの
メンバーが入ってきて、次の"Shine On Babylon"へと続いていく。「おいおいアルバム順かい」。
バックは2本のギターにベー、ドラ、パーカッションにキーボード、そして二人の黒人ボーカルだ。
そしてSherylもギターで加わるから結構な大所帯で音は分厚い。バックは皆彼女よりも若い。
彼女もすでに46才だから円熟の領域に入っており、堂々としたステージングを見せる。
白の上下の衣装が新譜のジャケを思わせる。年を取ってもいい女ぶりは健在でした。
新譜からも多くやったが、過去のベスト・ヒットのような選曲は古くからのファンも喜ばせる。
最初から最後までアリーナは総立ちで拍手を続ける人の波でした。自分もその中にいて
何とも心地よいグルーブを感じたものでした。アメリカン・ロックが衰退したと言われる今だが
その場では何か最良の時を感じていた。伝統的なカントリー・フレバーも時に聴かせるが
彼女の持ち味は南部的なフィーリングを持ったミディアム・テンモノあるような気がしている。
リード・ギタリストがスライドを弾けば、そこには南部嗜好時代のストーンズの影が見え隠れする。
"Can't Cry Anymore"もそんな曲だか、自然と体が揺れる気持ちよさだ。
そして最高に感激したのが新譜の中の"Gasoline"だ。歌い方はモロにラップだが、うねりのある
素晴らしい演奏が聴けた。終盤で"Gimme Shelter"が挿入されるにおよんでは「やはり」と
ほくそ笑むのでした。それからも"Run,Baby,Run"などが続き"Everday Is A Winding Road"で
本編終了。気がつけば90分の楽しい時間はあっという間だったね。
アンコールに出てきたメンバーは皆思い思いにトナカイの角をつけたりとクリスマス・モードの
いでたち。陽気なヤンキー気質か。Sherylも白いバニーの髪飾りでバニー・ガール風。
こういう人がPlayboy Clubにいればさぞや人気なのでしょう(笑)。
"I Shall Believe"をまずはしっとり歌い、最終公演ということでスタッフをねぎらい、
ステージに呼び入れる。座長としての気配りがうかがえる良いシーンだ。
それから"All I Wanna Do"ともう1曲をガツンと決めて舞台を降りた。会場中に投げキスを
振りまき、ハッピーな終わりで思わずうれしくなったものです。アンコールは20分か。
音楽もステキだったが、それを彩るライティングがホントに素晴らしかった。1曲1曲上手に
構成され、音楽に対する効果を上げていた。

アメリカン・ロックもまだまだ捨てたものじゃない。時にはこういった最高の瞬間を感じることも
できるのだから。この日のLIVEは今年の10本に入ってくると確信してます。


コメント

HMVのサイトで

2008-12-13 13:41:00 | 音楽
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見る価値あり。すでに数点ぶち込みました。
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こりゃすっかり囲い込まれてます(笑)。
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