トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

騙されちゃいけない、その2

2019-12-16 21:08:00 | 自転車事情
 
 昨日は、荒川を上流に向かってダート(グラベル)を捜しながら走って来た。同行者にも期待以上に楽しんでもらえたようでうれしい。

 ダートをクロモリロードで走ってみて気が付くことがある。それは、クロモリロードバイクの汎用性の高さ。

 自分の体力や技術そして目的に沿った機材をバランス良く選ぶことは、サイクリングを楽しみながら快適性もゲットするのに大切な事。そんな視点では改めてその価値を再認識。考えてみれば、昔からパべ(石畳)等を含めたダートをクロモリロードは走っていた。だから、タイヤを替えるだけでかなりの走破力があるのは当たり前か・・・・(笑)


 最近のメーカーやマスコミの積極的すぎる?最近のグラベルロードの販売促進活動は、ディスク訴求しているけれど、メーカーを含めた売る側が先走って、ユーザー側が置いてきぼり感を演出している。でも、慌てることはない。少し冷静に考えてみよう。
 
 少なくとも、僕の住む彩の国・埼玉県あたりの日常的に走るエリアなら、ディスク仕様はオーバースペック。それに輪行にも不便で重量も増える。(何台ものバイクを所有できる人は、これから先の話は無視してね!)
 勿論、乗る目的よって求められるさまざまな要素は、それぞれの目的で優先順位が当然変わる。だからクロモリフレームが絶対的なものとは言えない。例えば、CXレースをやるなら軽さは重要な要素だ。ディスクも必要であろう。オフロードだけ走るなら、タイヤは32Cとか場合によってはもっと太い方が快適で安定するだろう。しかし、実際にサイクリングに行って、ほとんどの割合を占める舗装路で快適に走れる要素は、日本の道路事情を鑑みるにとても大切なことだ。

 身近に有るフィールドの中で、快適に楽しむという視点で考えてみると、一般的にクロモリロードは、カーボンやアルミよりも凸衝撃に対して強度があるから安心だ。もちそん振動吸収性は言うまでもない。(もちろん、すべてのクロモリモデルがいいわけじゃない!)


 こんなサイクリング(写真↑)を楽しむ為に、求められるものは軽さはほどほどに、ディスクよりも輪行しやすさが求められる。特に彩の国埼玉県は、風は強いが冬場は乾燥して、泥濘(ぬかるみ)も少なくトレールが走りやすくなる。だから、かなりロード向きのタイヤでOKだ。このトマジーニは、パナのグラベルキング26Cを装着した。(実際にこのタイヤで、エロイカミドルコースにも出てみたが、舗装路とダートの走破性のバランスの良さに脱帽!)
【エロイカを走った時】


黄昏時の美しい景色を見て、

それを肴にゴール地点で地酒をかたむけ今日の思い出話でしめくくる。そんな輪行旅をしたいなら、急いでディスクロードは買わない方いいかもしれない。

自宅に近くについたら、愛妻が迎えに来てくれる羨ましい人もいれば、オイラのようにタクシーで帰るひともいる(笑)


【とどのつまりは・・・・】
自らがどんな遊び方をするか?それによって機材はかわるのだ。
今回はエロイカに出てみようかなぁ・・・・的なグループだったので、ディスクグラベルロードの人はいなかった。なぜなら、ディスクはエロイカイベントに出られないから、ある意味クロモリ乗ってりゃ、タイヤ交換だけで済む!それにあれは不便さを楽しむイベントだから(笑) え、大滝100kmを目指すだって、良いディスクモデルを買うべきだね(笑)



【騙されちゃいけないーオマケ】
☆良いショップ
ブレーキの利きがイマイチと相談した時に、ブレーキケーブルのメンテナンスからチェックするショップ
→その心は、購入したバイクで、少しでも長く楽しんで頂きたいとうユーザーファースト!?

★??のショップ
ブレーキの利きがイマイチと相談した時に、いきなりディスク自転車の買い替えを薦めるショップ
→契約ノルマ達成にが最優先!?

自転車関連の個人輸入の自己責任って何?

2019-12-14 23:31:00 | 自転車事情
 いまや、インターネットで商品を購入するのは当たり前の時代になってきた。国内だけでなく、海外からも価格が安いといって購入するケースも増加している。しかし、ちょっと考えて欲しいことがある。海外のネットでの購入は、個人輸入なので自己責任といわれるけど実際にどういうことなのだろうか?

1)ワランティ(製品保証)もアフターサービスも受けられない可能性がある

 一般的に輸入代理店は、お客様にその製品の機能や効能を常に100%提供できるようにするために、販売店には技術情報を連絡し、消耗品等の部品などをストックしている。当然それには経費もかかり、それは結果的に日本国内の販売価格に反映される。従って、海外から安いからといって個人輸入あるいは並行輸入された製品に対して、これらのサービスを提供することはない。それはお客様ではないし、日本国内で正規輸入品を購入して頂いたお客様に対する裏切り行為になるので、商道徳的にも問題だからだ。
 従って、個人輸入・並行輸入品については全て自己責任で問題を解決しなければならない。特に自転車の駆動系にかかわる部品については一歩間違えば、乗り手あるいは第三者に危害を及ぼす可能性すらあるので、特に注意が必要だ。



2)製造物責任は輸入者(ネットで購入した本人)が負担する

平成7年から日本では、従来の民法の不法行為責任に加えて製造物責任法(通称PL法)が施行されている。
この法律では責任主体をこう定めている
1製造者&輸入者
2OEM製造業者
3ブランド表示者

つまり、自分が海外のネットで個人輸入した場合は、その製品が欠陥品で自らが大怪我をしても、日本国内では誰も助けてくれない。また第三者に危害を加えてしまったことが起きても、自らがその賠償責任を負担しなければならない。

 正規輸入代理店の場合は、万一の場合に備えて賠償資力を担保する為に、いわゆるPL保険に加入しているのが一般的だ。これも、コストとして日本国内価格に反映されている。

 実は自転車関係は、製品事故件数ではワースト5に入る常連だ。また、ニセモノについても数多く報告されており、中には信じられないような粗悪品もある。

 自転車という商品特性は乗り手だけでなく、他の第三者にも製品欠陥や整備不良が原因で危害を与える可能性があるので、多くの自転車ショップもその扱いには慎重にならざるを得ない。
 具体的には、仮にそれが並行輸入品であったり、日本に代理店が無い場合、一度ショップが整備すれば少なくともその整備を通じて法的な売買契約関係が発生する。自転車の製品事故は製品そのものが原因なのか?整備そのものが原因なのか?それとも両方なのか?解りにくいケースが多々あり、場合によっては共同不法行為責任を問われる可能性すらあるのだ。
ビジネスとして、そのようなリスクを排除するのは当たり前だろう。よく聞くC社の整備をしませんというのは、単なる意地悪でやっているのではなく、万一の場合の己の冤罪(濡れ衣)を避けるためかもしれない。
 
個人輸入を安易な気持ちでやってしまう人が多いと思うけれど、こんなリスクがあることを考えてうまく利用したほうがいい。



騙されちゃいけない!その1

2019-12-13 21:58:00 | 自転車事情

 サイクリングイベントや試乗会を通じて、いろいろお客様と話していると勉強になることが沢山ある。また仕事柄いろいろなショップさんとお話をさせて戴く機会も多いので、自分がユーザーだったらこんなショップから買いたいな~なんてこともあるし、また『その逆』もある。

 残念ながら、『その逆』のショップに行ってしまったアンラッキーなお客様のコメントで、
 『クロモリロードは鉄なんで重たいからやめた方が良いとショップに言われた』は実は良くある話で、どこのショップ?って聞いてみると、契約の事情でクロモリ関係は販売できないらしいことが判明・・・・そのブランドの販売ノルマがあるからそんな事を言っちゃうのかな!?それとも、取扱商品以外は勉強していないのかな!?そもそもこのお客様は、某国営放送の日本縦断○○旅とやらの番組を見て、ロードバイクに関心をもったらしい。ロードレース等が目的じゃないのだから・・・今風に言えば、ぜんぜん顧客ファーストじゃないよねぇ? 


 その種のお店のWEBを見ていたら、フロントフォークについて『一般的に、鉄フォーク<アルミフォーク<カーボンフォーク、の順番で振動吸収性がよくなり・・・・』なんて書いてあった。ある意味、ここまで嘘をかけるとは・・・・逆に信用落とすでしょうよ!!


 最近クロスバイクの多くは、実はアルミフレームが多い。特に大手ブランドのクロスバイクはそれがほとんどだ。業界マフィアに暗殺される覚悟で書いてしまうと、それはコストが安いから。10万円前後のロードでアルミが多いのもそれが理由だ。実際にこの価格帯だと、アルミフレームを使っていて車体重量が11kgオーバーなんてことも良くある話で、そんなユーザーが、カラミータ(9.3kg)に乗るとビックリするのは必然だ。当然カラミータのフレームコストは高い。だから解っているユーザーから、フレームだけ売ってくれとの要望も多い。でも、10万円チョットの予算でロードバイクでサイクリングする楽しさを少しでも多くの人に解ってもらう為にバイクなので、フレーム売りはしないのだ。それに11SPに対応するハブの採用など、乗り手の成長に合わせた拡張性も担保している。


 話をアルミフレーム材料の話に戻そう、一般的にアルミのフレームは正確に言えばアルミ合金なんだけれど、肉厚の均一なプレーンゲージのアルミは意外と重たい、バテッド加工しようとするとコストは上がるし、ハイドロフォーミングで軽量化なんて最近よく言われているけど、かなり以前からバルジ加工といっている技術を名前を変えただけじゃないの??実はアルミ系フレームの場合、軽量化はの決め手は、合金の種類によるらしい。スカンジウム・アルミ合金は剛性も弾性もすばらしいものがあるけれど、とても高くて10万円前後の自転車のフレームには使えない。

 そして、何よりもロードバイクはしなって(ウィップ)進んだほうが、断然ラクなのに、それはあまり語られない。それは儲かるアルミの自転車が売れなくなってしまうからかもしれない。

 不幸にして、硬いだけのアルミロードを買ってしまったら、弾性に優れたホイルに交換してタイヤを25Cか28Cにすれば、少しは快適なロングライドが楽しめるかもしれない。


 あ、でもアルミ系材料の弁護をするわけじゃないけれど、MTBにはとても良い材料だよね。サスペンションも付いているしタイヤも太いから、ロードバイクのフレームが担っている役割をそれらが代役してくれている。