トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

中高年アスリートへの警鐘

2016-03-01 11:20:00 | 泳ぐ・乗る・走る
 先日、大阪で車を運転しながら、突然死して他人までも死亡させてしまった事故があった。オイラの年齢になると他人事ではない。しかもマラソン愛好者だったらしい。
実は数年前もオイラよりも若いのに トライアスロンをはじめて2年にも満たない友人が突然死したことがある・・・・

 いずれも、死因は大動脈解離で高血圧の既往症があったようだ。高血圧はコワイ、ふだんはなんの自覚症状もない。いつのまにか動脈硬化がすすんで、突然死がやってくる。大動脈解離に限らず、心筋梗塞だったりする。基本的には血管の弾力性がなくなった状態が動脈硬化で、その原因は遺伝的なものもあるらしいけれど、その多くは生活習慣病と言われるように偏ったよく生活や運動不足が原因とされる。最近、「定期的に運動しなさい」のアドバイスそのまま鵜呑みにしていいのかどうか?こんなニュースが報道される度に少々疑問を感じている。まじめなおやぢは、いきなりマラソン等を始めかねないからだ・・・・

 コレステロールとか中性脂肪って健康診断の時に聞いたことがあるだろう。あと尿酸値とか血糖値とか・・・・それぞれの異常な値は血管の健康の為には良くないらしい。

 突然死の多くは、血管の病気(循環器系)であるらしい。素人のオイラが多少詳しいのは、
僕の父親も母親も、どちらかというと血管の病気をもつ家系であることと、運良くトライアスロン仲間が循環器系の専門ドクターであったことだ。しかもありがたいことにスポーツドクターでもある。父親は、脳動脈瘤の破裂でくも膜下出血をおこし、5年近く寝たきりのあげく25年以上前に死んだ。母親も、心臓に動脈硬化が進みステントを心臓の冠動脈に入れている。そんな背景から多少は理解しているつもりだ・・・・

 もし、健康診断をして、血圧が高いとか血がドロドロだとかが解って、「①タバコやめなさい、②食事・酒に気をつけなさい、③運動しなさい」とのありがたいアドバイスを受け、①と②をふっとばして、いきなり③の実行、マラソンやトライアスロンを始めようとするならば、限りなく危険なような気がする。多くの医師たちは、そんな自堕落な生活をしてきたひとが、いきなりマラソンやトライアスロンをするなんて、思わないから・・・・
既に脆くなった血管が、ガタガタと崩壊して死んでしまうかもしれない。運が悪ければニュースに載るような事故を起こしてしまうかもしれない・・・・・

 オイラの場合は、タバコを止めて数ヵ月後に走り出して、(太ると困るので・・・)父親と母親の病気の経験から、なんとなくそんなリスクが潜んでいることが分かっていたので、マラソンが面白くなりかけてきた時、運良く主治医をマラソン大会でバッタリ会って、相談の上、負荷心電図なるものをドクターに計測してもらった。徐々に心拍数を155まで上げ、異常がないかどうかしらべてもらった。もともと高脂血症(今は脂質異常症)が、健康診断するたびに要再検査のマークがついていたので、この主治医のところに時々通っていたのだ。幸い異常はなかったので、100%絶対安全というワケじゃないけれどリスクは低いことはわかった。動脈硬化も進んでいなくて、血圧も正常だった。
 周りをみていると、とくに中高年から始めると自分の新しい可能性を発見して、のめり込んでしまう人が多い。運動し始めるキッカケは、ダイエットや健康診断の結果だったりする人が多いのだけれど、僕の周りにいる中高年のアスリート達の中には、元々はいまより20kg重かった!メタボだった!なんていう強者が少なくない。ある意味、事故がなかったのは幸いかもしれない。(余談だが、だから中高年のアスリートは酒が強いのかもしれない・・・・)

動脈硬化や脂質異常症、高尿酸値(発症しなければ)、高血糖等は、血管にダメージを与え続けているのに、本人は痛くも痒くもないので、自己ベスト更新の為に夢中になったりして、無理をしてしまう・・・・・ボロボロになった血管にそれは、危ない仕打ちだ。そんなファクターが突然死をまねくらしい。

事故が起きてからでは、遅い。何のための運動なのか?本末転倒の結果にならないためにも、わかっているドクターに相談することを中高年になって始めたアスリート達に強くすすめたい。