トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

経年劣化と戦うスポーツおやぢの「朝サイ」記 その3

2020-09-26 15:26:00 | Italia & Bike
・・・・“埼クリスト”!?

いろいろな理由があって、平日の早朝にサイクリングすることを思いついたようなことを以前に書いた。でも、朝から交通量の多い一般道を走るのはストレスだ。時間的にも通勤時間帯に絡んでくればなおさらだ。幸い僕の場合は、3kmほどで荒川サイクリングロード(秋ヶ瀬公園)にでることができて、恵まれた環境といえる。



【まもなく、こんな回廊が荒川土手の上には出現する。自宅から10分もかからない】



【横から見るとこんな感じ、自転車と一緒に自撮りしたいのだけれど・・・・(笑)】


【彩湖の土手の上、川の右手は東京都だ】

近頃は、アチコチで自転車レーンが整備されつつある。でも、残念ながら日本人ドライバーの自転車に対するマナーは決して良好ではない。特にヨーロッパに比べて(暗に走ったことがあるという自慢?)・・・・だから時としてコワイ思いもする。
我が、埼玉県は、映画「翔んで埼玉」でデスられているように、都道府県幸福度では常にワースト5の常連だ。『人気が無い、魅力が無い、何も無い・・・!!』残念ながら、埼玉県に多く生息する埼玉都民も事実だからデスられても仕方がないと思っている。しかし、それは真実ではない!埼玉都民は電車での南北移動しかしないので、非常に限定的な地元情報しかもっていないのだ。 
しかし、“埼(サイ)クリスト”は埼玉都民と違う!たぶん・・・・出勤前に朝サイできるし、アプローチには河川沿いのサイクリングロードが整備されているので、休日には簡単にサイクリングして田舎にいける。そして、アプローチが他の都道府県よりも安全であまりコワイ思いをせずにすむ。だから危険な自動車ドライバーに遭遇するリスクは極めて少ない。したがって、“埼クリスト”は、ワースト5でなくて、ベスト10に入るんじゃないかと思っているはずだ。本当はベスト5と言いたいが、この映画でも指摘されていたように、我が埼玉県には海が無い。これは大きなマイナスポイント・・・・だからベスト10と言っておこうと自虐傾向のある、いや謙虚な“埼クリスト”は思うのだ。

具体的には・・・・
◆職住楽近接(職場と住居が遠くなく、楽しめる場所も近接)
◆河川沿いには、サイクリングロード (でも標識がほとんどない)
◆都心から一番近い田舎
◆美味しい野菜
◆数々のB級グルメ
◆想像以上に豊かな自然
◆自転車で簡単に楽しめる

そりゃ、しまなみや沖縄は素晴らしいかもしれないが、生活圏から身近な場所ではないし、非日常の場所だ。朝方サイで雉と戯れて、数時間後には都内でふつうに仕事ができる環境って、他にあるだろうか?

 このマップを見ると、南北に川が流れていて、川と川の間に街と鉄道が存在している。東西どちらかに、数キロ移動すればサイクリングロードにぶつかる環境は、“埼クリスト”にとって都合が良い。川を下れば埼玉県民の悲願である海を拝むことも可能だ

 
これ以外にも、ほとんどの川沿いには、自転車と歩行者が通行できる河川管理道路が整備されている。上記のマップは埼玉県のWEBから https://www.pref.saitama.lg.jp/a1006/gurutto/gurutto-cycle.html



仕事柄、日本国内のアチコチに出向くことがあり、チャンスが有れば朝サイをする。多くの都府県の河川沿いの土手の上は、四輪自動車も走る一般道路。そして、朝の通勤時間帯は、すごいスピードで自動車が走っていて自転車が安心して走れる環境には程多いものだった。それに比べて、埼玉はこんなすばらしい環境なのに、ワースト5なんて!?と“埼クリスト”は思うのだ。


【稲の甘い香りで豊穣の季節を知る。富士山も見える!】


【新河岸川沿いのコスモス 定番の朝サイコース 9月中旬~】


【新鮮な野菜が安く買えるのも魅力だが・・・・・】

 “埼クリスト”にとって、すばらしい環境であるこのエリア。今年になって、朝サイ人口が増えている気配を感じていた。いろいろ見聞してみたら・・・いままでは会社の通勤を考えると朝7時前に帰宅しなければならない為に、日の出前に起床が必要だった。しかも、寝坊すると少ししか楽しめなかったのだ。
 でも新型コロナの影響でテレワークが普及した為、午前9時迄に自宅から会社のサーバーにアクセスすれば良いとのことで、ゆとりをもって朝サイをエンジョイできるようになったーどうやら、そんなことも背景らしい。もしかしたら、一部の埼玉都民が“埼クリスト”に変身しているのかもしれない。


最近の朝サイから

*川越の中院、紅葉の季節が待ち遠しい。川越の隠れた名跡



*榎本牧場、朝サイの時間は営業はしていないけれど、ここも簡単に行ける。この間は、ここに来る途中で、キツネに遭遇したことがあった


*昼間の喧騒は、信じられないくらいの静けさ・・・
人が誰もいないのだから!!






経年劣化と戦うスポーツおやぢの「朝サイ」記 その2

2020-09-01 12:36:00 | Italia & Bike

そもそもなんでロードに乗りはじめたのか?

ハナシは前後するけれど、元々はペダリングが嫌いだった。

理由はたぶん、手首をひねれば進むオートバイに乗っていたから。MTBにも乗っていたが、ダウンヒルはペダリングをしなくてもスゴク速く走れた。重力と体重のおかげで……メタボだったから。

1日40本くらいマイルドセブンを吸っていたし、肩こり・腰痛と体も病んでいた。それに夏は白いズボンが怖くてはけなかった……キレが悪いから。でも、「太く短い人生でいいんだ!」と固く信じていた。

(自転車業界の仕事をしていながら)グレッグ・ヘルボルト、ニコラス・ブイヨス、ショーン・パーマーといったMTBライダーの名前は知っていたけれど、ロードバイクの世界はメルクスとかモゼール、ミゲル・インドゥラインなどは全然知らなくて、辛うじてグレッグ・レモンという名前を知っていたくらいだった。

付き合いで買ったトマジーニのフルオーダーバイクは、床の間の飾り物になっていた(実は床の間はなく、埃をかぶって放置されていた比喩……)。

某米国企業のKKKと思しき雇われ社長と、煙草を止める止めないで賭けをしたのがキッカケで煙草をやめた。

当時、日本ではまだ販売していなかった、ニコレッタ(禁煙ガム)とニコパッチ(禁煙シール)をサンフランシスコで買いあさり、パッチをしてガムを噛んだら眩暈がするほど気持ち悪く、1999年9月に煙草を止めることができた。後から英語の説明書をよく読んだら、併用禁止であることがわかった……。

そして、これ以上デブになってはいかんと思い、3か月ほど経った2000年の正月、近所の1周1kmのジョギングコースを走ったら、5周回れたことに驚き感動した。実は煙草を吸っていた頃は3周が限界だったのだ。

禁煙してジョギングを始めてから、80kg以上あった体重は順調に減っていった。メタボのせいで時々病院に行っていたのだけれど、採血結果を説明してくれた医者が、「ジョギングもいいけど、ロードバイクとかスイム」も良いんだよと教えてくれた。

「あ、ロードバイクなら持っている!」と、埃まみれのトマジーニを思い出し、掃除して乗り始めたワケ 。


まさに朝日を浴びるようになったトマジーニ、早朝の川越は人もクルマもまばらだ。










こんな景色を一度みたら、また見たいと思うでしょ??

でも、ロードに乗り始めてしばらくは楽しくなかった。むしろ辛かった。調子にのって遠くにいくと帰りがとても辛いのだ。まさに「行きはヨイヨイ帰りはコワイ!」←ちなみにこの唄の発祥の地は埼玉県の川越だ(実は、地元をサイクリングするようになって知った)。

当初は、ケツは痛いし、疲れて嫌になる……いまでこそ、最初から重いギアを踏みすぎて、足のエネルギーが枯渇していたと理解できるが、当時は何もわからなかった。

そんな時に、居酒屋で出会ったおやぢアスリートに誘われ、某サイクリングクラブに参加した。僕より年配の御仁が颯爽と走る姿にチョッピリ刺激を受けた。

黄昏時の荒川の土手で、僕は疲れ切ってしまって先輩おやぢ達に追いつけない。さらに坂道では自転車を押して歩く情けない状態だった。

そのチームのおやぢ先輩にいろいろ教えられ、だんだん尻の痛みは消え、一日中走り回っても嫌になることはなくなった。

そして、自転車に乗りながら、様々な見聞ができることを教えられた。同じ場所を走っても季節や時間、天候によっても見える景色が全然ちがう。




早朝の荒川サイクリングロード周辺にて。




荒川から、富士山に限らず関東平野を囲む山々が見えることを知った。








奥武蔵の稜線に上れるようになって、東京の街並みや自宅周辺が見えることに感動した。そして、自分たちが走ってきた軌跡を山の上から探索する行為は、隠れていた本能をくすぐられるような快感が有った。

また、埼玉県が源氏と平家にゆかりのある場所であることも、自転車に乗り出してから知った。

自転車に乗っていると休日がとても短く感じられた。丸一日乗っていても苦痛でなく、逆に物足りなかった。日暮れがとても速く感じるようになった。

でも、家庭を放置して毎週サイクリングばかりしていたら、普通はいろいろ問題も起こる。

ちなみに土日の午前中に、血相を変えて物見山(奥武蔵)方向からさいたま・東京都心方向に戻ってくるサイクリスト達は、トレーニングのために速く走っているのではない。家庭サービスの約束時間が迫っていて焦っているのだ。かなりの割合でそんな輩が多い。

少なからず同様な経験をして、ある日ふと「いっそ平日の朝飯前にチョイとサイクリングをすればよいのでは……」と思ったのも朝サイが始まった理由のひとつでもある。

ニョーボが寝ている間にそっと出て、午前7時くらいに戻ってくれば……日の短い冬でない限り、ラッキーなことに朝飯前にロードバイクなら50km前後は走れるのだ。

しかも朝は空気が澄み、いろいろな景色も楽しめる。動物たちも早朝だと油断しているのか、出くわすことが多い。

キツネ、タヌキ、イタチ、キジ、チョウゲンボウ(ケストレル)、外来種のアライグマもたまに見かける。






今日はカメが横断歩道を渡っていた……。