トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

騙されちゃいけない!その1

2019-12-13 21:58:00 | 自転車事情

 サイクリングイベントや試乗会を通じて、いろいろお客様と話していると勉強になることが沢山ある。また仕事柄いろいろなショップさんとお話をさせて戴く機会も多いので、自分がユーザーだったらこんなショップから買いたいな~なんてこともあるし、また『その逆』もある。

 残念ながら、『その逆』のショップに行ってしまったアンラッキーなお客様のコメントで、
 『クロモリロードは鉄なんで重たいからやめた方が良いとショップに言われた』は実は良くある話で、どこのショップ?って聞いてみると、契約の事情でクロモリ関係は販売できないらしいことが判明・・・・そのブランドの販売ノルマがあるからそんな事を言っちゃうのかな!?それとも、取扱商品以外は勉強していないのかな!?そもそもこのお客様は、某国営放送の日本縦断○○旅とやらの番組を見て、ロードバイクに関心をもったらしい。ロードレース等が目的じゃないのだから・・・今風に言えば、ぜんぜん顧客ファーストじゃないよねぇ? 


 その種のお店のWEBを見ていたら、フロントフォークについて『一般的に、鉄フォーク<アルミフォーク<カーボンフォーク、の順番で振動吸収性がよくなり・・・・』なんて書いてあった。ある意味、ここまで嘘をかけるとは・・・・逆に信用落とすでしょうよ!!


 最近クロスバイクの多くは、実はアルミフレームが多い。特に大手ブランドのクロスバイクはそれがほとんどだ。業界マフィアに暗殺される覚悟で書いてしまうと、それはコストが安いから。10万円前後のロードでアルミが多いのもそれが理由だ。実際にこの価格帯だと、アルミフレームを使っていて車体重量が11kgオーバーなんてことも良くある話で、そんなユーザーが、カラミータ(9.3kg)に乗るとビックリするのは必然だ。当然カラミータのフレームコストは高い。だから解っているユーザーから、フレームだけ売ってくれとの要望も多い。でも、10万円チョットの予算でロードバイクでサイクリングする楽しさを少しでも多くの人に解ってもらう為にバイクなので、フレーム売りはしないのだ。それに11SPに対応するハブの採用など、乗り手の成長に合わせた拡張性も担保している。


 話をアルミフレーム材料の話に戻そう、一般的にアルミのフレームは正確に言えばアルミ合金なんだけれど、肉厚の均一なプレーンゲージのアルミは意外と重たい、バテッド加工しようとするとコストは上がるし、ハイドロフォーミングで軽量化なんて最近よく言われているけど、かなり以前からバルジ加工といっている技術を名前を変えただけじゃないの??実はアルミ系フレームの場合、軽量化はの決め手は、合金の種類によるらしい。スカンジウム・アルミ合金は剛性も弾性もすばらしいものがあるけれど、とても高くて10万円前後の自転車のフレームには使えない。

 そして、何よりもロードバイクはしなって(ウィップ)進んだほうが、断然ラクなのに、それはあまり語られない。それは儲かるアルミの自転車が売れなくなってしまうからかもしれない。

 不幸にして、硬いだけのアルミロードを買ってしまったら、弾性に優れたホイルに交換してタイヤを25Cか28Cにすれば、少しは快適なロングライドが楽しめるかもしれない。


 あ、でもアルミ系材料の弁護をするわけじゃないけれど、MTBにはとても良い材料だよね。サスペンションも付いているしタイヤも太いから、ロードバイクのフレームが担っている役割をそれらが代役してくれている。