トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

Casatiの溶接・・・

2011-03-06 18:12:00 | Italia & Bike
青山のトライアスロン博覧会を途中で後にして、成田空港へ向かう。
いま、成田についてPCを接続をしている。
飛行機が出発するまでの、酒を飲みながら、
短時間に想像以上にいろいろなことができる(笑)

いままで、公表したいと思っていた溶接映像がこれ、
これは、CasatiのLaserに使用しているデダのEOM16.5チューブセットの溶接サンプルだ。
だいぶ昔に提供してもらったもので、錆びちゃっているがこれはご愛嬌と思って(笑)


このチューブEOM16.5は、一番薄いスチールチューブに属する。コロンバスだとspilitがこれと同等だ。
現在、TIG溶接がカーボンを除くすべての金属素材のフレーム作成の主流になっている。
スチールに限らず、アルミもチタンもTIGだ。
だからTIG溶接の上手な人は、巷にあふれているのだが、ロウ付は少ない。
もちろん、CASATIはTIG溶接も上手だ。
LUGも実は、このロウを継手であるラグとチューブの間に毛細管現象を利用して流し込んで
接続する。

日本では、競輪産業のお蔭で多くの腕の良いロウ付職人が残っているが、海外の先端産業では
古典的な技術になってしまって、逆に職人を見つけるのが大変なのだ。その意味ではTIGの方がコストが実は安い。
ロウとは、銀や真鍮の類で、それを溶かしてハンダ付のように金属を接合する。
銀や真鍮の素材の融解温度が繋げる鉄チューブよりも低いので、TIG溶接のように高温で金属に与える影響も少ないとされる。

Casatiの素晴らしいのは、それをさらに手作業で磨いてこのようにしていること。
手作業でやるのだけれど、鉄でのこれはすごいし、なによりもそのシルエットが
艶めかしい。

さらにCASATIはワイヤー類とシートバインダーを内蔵してしまうのが
得意なので、フレーム周りがとても綺麗で、完璧なクビレを彷彿させると言うのは
あまりにもおやぢ的か(笑)