トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

業界に居て思うこと

2020-02-14 15:51:00 | 自転車事情
おっ!新しい雑誌が出たと思ったら、サイクルスポーツだった・・・・(笑)



 実はしばらくの期間、昨今の多くのユーザーと同じようにこの紙媒体は読んでいなかった。なぜなら、貧乏おぢさんの一日分のお小遣いを消費して紙媒体を購入するのは勇気がいるのだ。それに ネット環境で得られる商品情報の方が早い。それにしても、表紙の雰囲気が変わったなぁ~と思いつつ、何でだ!?ということについて少し深堀してみたい。


いわゆるマーケティングの世界でモノ消費とコト消費という言葉があるけれど、今までの紙媒体はどちらかといえばモノ消費が主体だった。だから表紙のイメージもより最新の機材を駆使したレースシーンであったりして、モノ消費を主体に訴求したものだった。 私が 奥武蔵自転車旅行社をず~っとサポートしていて、ここ数年感じていたのは 実需と供給の方向性に乖離があるのではないかということだった。 元々は、このようなイベントを通じてブランディングと商品開発のヒントやユーザーニーズを把握することが目的だった。しかし、それとは別に、時間の経過とともに、ユーザーのマジョリティが欲する方向性と業界がユーザーに提案するベクトルが噛み合っていないということに気が付いた。

 自転車専門誌として横綱ともいえるこの紙媒体にとって、大手メーカーはビックスポンサーだ。だから、近頃だとグラベルバイクであったり、Eバイクの宣伝がとても多い。しかし、多くのユーザーに接してみてわかったことは、彼らのほとんどは紙媒体を見ず、これらの新商品(バイク)にもあまり関心も示さないことだ。 彼らは既に購入した商品でとりあえずコト消費を楽しもうとする平均年齢が50歳を超える人達だった。


 彼らは、可処分所得が若者に比べて多いので、サイクリングの途中でもコンビニで昼食をすますようなスタイルは好まない。さらに彼らは、しまなみ、北海道、沖縄、人によってはハワイ等、遠征しておいしいものを食べ、思い出作りにお金をかける。いわゆるコト消費にお金を使っている。たぶん、このタイプのユーザーはこの表紙を見て初めてサイクルスポーツを手に取った人もいるような気がする。イベント中の雑談の中で、彼らから、富士イチ(富士山一周)の話題はよくことがあるから・・・・・

 この手のサイクリストには、自分自身を含めて富士山好きが多い。この季節朝と夕暮れ時は天気が良ければ素晴らしい富士山を荒川から眺めることができる。だからウチの広告も何気なく富士山を登場させているんのだ・・・・
わかるかな??



サイクリストのマジョリティをどういう尺度でとらえるかによって多少は違うのだろうけれど、すごいスピードで変化しているのは間違いないような気がする・・・