トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

テーラーメイドの薦め

2022-04-25 13:29:00 | Italia & Bike
先日のサイクルモード東京で ハンドメイドバイクコーナーにTommasiniのブースを出しました
以前から なんとなく感じていたのですが、エンドユーザーはもちろん ショップ様も カスタムオーダーとか、サイズオーダーとか言われていることが、意外と 理解されていないのが より明確にわかりました。


≪誤解その1≫かなりの率で、この図面のサイズを連絡しなければならないと思っている

ショップさんからは、「寸法つくるの苦手なんだよね」とか、ユーザーから聞いたのは、ショップに相談したら「〇〇に行って計測してもらいなさい」と言われた等々・・・
実は・・・・

はっきり言って、上記は不要です。必要な情報は以下のコレだけ!

6か所のボディサイズと主な使用目的だけです。

彼らの持つデータベースと経験でお客様のニーズに最適なサイズをこのように考えてくれます。


参考までに、ランドナー(700c)の注文でした。

≪誤解その2≫ サイズオーダー(テーラーメイド)ってクロモリだけでしょ?!

実は、材料は、これだけの種類で可能です!!
Tommasini チタン、カーボン、ステンレス、アルミ、スチール(クロモリ)
Casati カーボン、ステンレス、アルミ、スチール(クロモリ)
しかも、この2社は自前の塗装工場を持っています。 日本のビルダーさんの多くは自前の塗装工場はもっていませんが、彼らは自らお工場を持ち、こまかなお客様の要望に応えることができます


≪誤解その3≫ 納期は1年以上かかるのでしょう??

そんなことはありません!
オーダーが確定してから、平均で90日~120日で入荷します

(夏休み、クリスマス休暇を除く) 国内のビルダーの方が、時間がかかるかも・・・・(笑)

≪誤解その4≫ このフレームはどんな乗り味ですか?

テーラーメイドの乗り味はお客様の要望そのものです!
実は、乗り味を決定する一番大きな要素は、フレームのジオメトリーです。カーボン・アルミ・鉄などの材料は乗り味の要素ですが、それらは主に重量です。フレーム材料における一番違いが出るのは、フレームのジオメトリーなんです。それをメインに車輪や空気圧、そして重量などの要素が複雑に絡み合って、乗り味が決まります。ある意味、エンジン性能や脚質に応じて求める要素が微妙違った主観的な判断基準になるので、情報を細かくいただいた方が良いと思います。
 例えば、ヒルクライム専用に使うと要望いただければ、たとえクロモリロードであってもそれ専用のジオメトリーに設計します。ミリ単位のハンドメイドでお客様の希望に沿った作り込みは、まさにテーラーメイドそのもの。可能な限りお客様の希望にそったフレームを作ります。


≪誤解その5≫サイズオーダー(テーラーメイド)のアップチャージは高い?

基本無料です。かかりません!
サイクルモード東京で、ユーザー様と会話して気が付いたのは、カスタムオーダーとかサイズオーダーという言葉自体も、ユーザーの段階では曖昧でわかりにくいと気が付きました
『テーラーメイドな自転車』と言った方がわかりやすいということでした。いわば、”吊るしの背広”と”仕立てた背広”=テラーメイドの違いということですね!!










【 おやぢ は 寒さに 注意して 】

2022-01-27 15:35:00 | Italia & Bike
真冬の 早朝の荒川からは、朝日に染まる富士山 が とても 綺麗 。 早起きは少々辛いが、こんな景色を見ると 目が覚めて、とても得したような気分。



たまに雪が降ると ・・・・



(頭を 雲の上にだし~♪ 富士山)

荒川の 土手上 からは、 富士山 だけでなく、 関東平野を囲む峰々が綺麗に見える。若いころ 登山 した 峰々や、サイクリングで訪れた場所を遠望することが可能だ。訪れた思い出に浸りながら朝の荒サイを走るのも悪くない。今年の夏にまた行くか!なんて予定を考えたりする 。

荒サイで視界に入る主なピークの名前と場所はほとんど頭にはいっているのだけれど、どうやらそれは普通の範疇を超えているようである。「~がきれいに見えるね」なんて言うと同行者が驚くことが多い。
富士山は誰でもわかるけれど・・・・いや、以前日光の男体山を指して「あれは富士山ですか?」と質問されたことがあった。さすがに絶句であった。



(男体山を中心に日光連山、白根山との間が金精峠になる、今年も行くぞなんてね!)



(中央 に 浅間山 が 白く 見える 、 苦しかった 湯ノ 丸 峠 ・・ 今年こそ 車坂 峠 に 挑戦???)




(大菩薩嶺 に モルゲンロート 苦しかった 柳沢峠 を 思い出す...でもワイン畑→そのためなら・・・)
注)ワインは畑では作られませんが、酒飲み輩の間ではこう言います。

 何十年前は現在地を 確認 する 方法 は 特定できる目標物二つの方向から、自分の現在地を割り出 して いた 。 五万分の一、後に二万五千分の一の国土地理院の地図 はとても 重要 で 、 特に 沢登 などの バリエーション ルート を 行うには 、 そんな テク が 必要 だった 。

 特定できる目標物の典型は山頂だ。だから自然に名前と場所と位置関係を覚えることになる。だから多少の山の名前と場所は知っているのだ。その感覚はサイクリングにも十分生かされているようで、あと上りは〇〇くらいだの、この先に厳しい斜度がありそうだの、想像がつくので精神的なゆとりが生まれる 。

 ところが、今の世の中スマホの GPS 機能があるので、 地図なんて 持たなくても 簡単に現在地を知ることができる。知らない人もいると思うので、一応書くとけど、電波の届かない所でもGPSは機能するし、またマップをwifi使ってダウンロードしていれば、キャリアとの契約の切れた古いスマホもナビとして十分につかえる。

 この機能は、新たにいろいろな発見をさせてくれた。登山の時に持ち歩いた地図は限定的なエリアの地図は限定的なエリアのものだけだった。でも、いまは片手のスマホの中に膨大で正確な地図情報を持ち歩くことが可能だ。だから遥か遠く離れた場所の峰々も見えて、その正体がわかるのだ。

◇利根川サイクリングロードから、八ヶ岳が奥武蔵の向こうにみえる・・・・
◇「浅間山と草津の間に四阿山(あずまやさん)が見えてその奥にみえるのは、妙高、戸隠、飯綱山かもしれない・・・・」
なんて興味が尽きないのだけれど・・・・でも、残念ことに関心がない人には
「あら、目がいいのね」
と一蹴されてしまう・・・・ちなみにオイラは近眼で通常は眼鏡をかけている(笑)

「ここからそこまで見えるなんて凄くない!?」と本人はワクワクしているのだけれど・・・・・
「埼玉県から群馬県と長野県を通り越して新潟の山が見えているんだよ!!!」とこんなふうに説明すうに説明すればわかってくれるのかしら???

最近のワクワク新発見はこれだ!!!!
◇さいたま市の桜区から見える、堂平山と笠山間から、見えるピークの正体・・・



正確に目線通りに、ラインを引く。この縮尺だと城峰山かと、一瞬思うのだけれど・・・


はい、定点観測富士山ポイントですね


笠山と堂平山の間(笠山峠)にラインを引く



標高954mの塚山ということが判明しました。
土坂峠が近い・・・いってみたい・・・てなことになります。


経年劣化と戦うスポーツおやぢの「朝サイ」記 その4

2020-10-22 21:32:00 | Italia & Bike


布団峠の誘惑

朝サイの一番の難題は、布団峠の誘惑だ。前夜の晩酌時は、明朝は朝サイにいこう!と意気揚々。まるで遠足前の小学生気分である。

しかし、翌朝目覚ましで起こされた時の感情と思いは180度転換して、止める理由を探す自分との闘いだ。

自然現象でトイレに行かざるを得ず一度は布団から離れるが、布団に戻る誘惑……あと10分いやあと5分だけでも……という気持ちに抗うことは簡単ではない。

一度戻ったら最後、気が付いたらニョーボに起こされることもしばしば。まして、これからの時期寒くなれば、なおさら誘惑に負けることも多くなるだろう。

なんとか頑張って起きて外を眺めたら雨が降っていると、“ホッ”とする情けない自分が居る。実は雨が降っていなくても、グズグズして、30 分くらいは悶々と時間が過ぎる……

スッキリと起きられない原因は、
*睡眠不足
*前夜飲みすぎで二日酔い
など、自分自身が原因だったりするのだけれど、この布団峠の誘惑に打ち勝つ方法はふたつある。


1.サイクルジャージとパンツを着て寝る
2.朝サイの友人を作って約束をする

1.前夜にまったく準備をしないで、気持ちだけ『朝サイに行こう!』なんて思っていると、ほぼ50%以上の確率で布団峠の誘惑に負ける。

サイクリストのいでたちで、寝て目覚ましと同時に顔を洗えば、成功する確率は75%に跳ね上がる。

しかし、ニョーボに評判が悪いことは覚悟しなくてはいけない……たぶん。でもそんな逆風があっても、すべて準備をしておけばかなりの成功率だ。

ただ注意点として、自分が “おやぢ” であることを自覚しているならば、ビブショーツの肩紐は外して寝た方が良い。

これが肩こりと腰痛の原因になったりするので要注意だ。身体の柔軟性がある若者ならばそんなことは関係ないけれど……。


2.朝サイの友人をつくって、待ち合わせの約束をすると朝サイ成功率は98%まで跳ね上がる。約束してドタキャンすると人間的に問題だし、友人を失いかねない。

なんとなく想像できると思うが、人間とは勝手なもので、眠さに耐えかねてやっと約束の場所まで来たのに、ドタキャン喰らうと通常の場合のドタキャンよりも、憎悪のエネルギーは2倍くらいになる。

後々禍根を残すし、なにかの機会にお詫びの一席を設けなければならないので、たった1回での過ちでも大きな損害になることは間違いない 。

なので、朝サイを約束できる友人がいれば、ほとんど朝サイは成功するのだ。


朝サイの友人をみつける
いまはSNSという便利なものがあるので、意外と簡単に見つかる可能性が高いが、原始的なナンパという方法もある。

知りたい? では、ナンパの方法を伝授しよう(笑)。

朝、お散歩する歩行者のそばを通行するときは、気持ちよく「おはようございます」と声掛けしているだろうか?

これはサイクリストの地位向上のために重要であるし、このふるまいは、サイクリストの友人をみつけるのに通じる行為だ。

朝サイは、自宅からそう離れたところではないので、出会うローディ達も近所のはずだ。

しかし、問題はサイクリングロード上では、同じような走り方をする人に巡り合わないことだ。

同じようなスピードで移動しているので、すれ違うことはあっても、なかなか同じ方向で接近して走る機会がない。

なので、あえて少しゆっくり走ってみて、ターゲットが来るのを待つ方法、“待ち伏せナンパ” をするのだ。

そして、抜かすときに声をかけて抜かしていくような人がいたら、「すみません、少し後ろに付かしてもらってもいいですか?」と声掛けして、ストーカー走行(ドラフティング)をしてみよう。

朝のサイクリングロードで無言で抜かしていくサイクリストは、ジテツーで急いでいるか? 初心者か? 性格のあまり良くない輩か? が多いので、後ろについても、必死にちぎろうとする人が多い。

後ろに付くと言っているのに、無言でサインも出さないのは、付くだけでも危険だから、“君子危うきに近寄らず” だ。

これは朝に限らず言えることなので覚えていたほうがいい。

手信号も出して、会話がマトモにできるような人ならばSNSでトモダチになって、朝サイに誘い誘われるような友人関係を築くことができるだろう。

もし、朝の一般道で信号待ちの時に他のローディと一緒になる機会があったら、にっこり「おはようございます。どちらまで?」と聞いてみて、方向が同じだったら「途中までにご一緒してOKですか?」と聞いてみるのも手だ。

おやぢの顔は、加齢とともに無意識のうちに“怒ったような顔” になるので、にっこり笑う練習をわすれずに!

実際 、ベテランサイクリストは、オープンマインドの方が多い、しかも面倒見がよくていろいろな事を知っているし、教えてくれるし、いろいろな楽しみ方を知っている。それは、サイクリングライフの中での大きな財産になることはまちがいない。

朝の景色の素晴らしさは、本当に行った人でないとわからない。友人ができて一緒に感動を共有できるのは、素晴らしい思い出となる。

そんなことを出勤前に味わえるなんて、ちょっとステキでしょう?? それに、自宅に帰って朝ごはんも美味しく食べられる。

この年齢になると血圧が高いとか、脂質異常症、尿酸値、血糖値……メタボで、食事制限なんて人もいるかもしれないが、サイクリングの30kmの走行距離のエネルギーは、ランの約10kmのエネルギー消費と同じだそうだ。(順天堂大学:形本教授より)

これを読んでいただいている皆さんは、たぶん10km走るのはしんどいけれど、30kmくらいの距離なら、本当に朝飯前!と思う人が多いはずだ。

体重70kgの人ならば、おおよそ700kcal前後のエネルギー消費量になるので、朝食をしっかり食べても、消費カロリーが摂取カロリーを上回るはず。

しかも、空腹時の軽い運動は脂肪燃焼を促す効果が高いらしいので、おやぢには良いことだらけだ。

今回の話題は、ビジュアル的にはつまらなかったので、埼クリストより「これからの季節におすすめの場所」を紹介する。

*朝サイの定点観測地点、桜区役所と秋ヶ瀬公園の間の荒川堤防の上からの景色
 これからの季節は、天気が良ければこんな景色が楽しめる


*物見山に行っても、山頂を散策してことがないサイクリストが多い
 実は紅葉の名所だと僕は思う


*平林寺、紅葉で有名な場所。とても都心からも近い。自転車は中には入れないけれど、外に止めて入る価値は十分ある。ここの素晴らしい紅葉をみると京都に行かなくてもいいんじゃね??なんて気持ちになるんだよ。松平信綱のお墓がある


*朝サイで行くには少し遠いけれど、これは嵐山渓谷の秋の景色・・・・
 天気が良ければ最高のサイクリングコースだ



*ここは、秘密にしておきたい場所。川越の中院の紅葉!


*床に紅葉の赤が写っている景色なんて、見たこと無いでしょう!これは小川町の吉田家住宅。今年はいつ頃こんな景色がみれるかな??


*嵐山渓谷に近い、遠山地区の紅葉。ここらへんは桜の名所でもあり、なんと遠山の金さんのお爺さんの所領だったらしい。すばらしい里山の道


*岩殿観音の大イチョウの幹、昨年の台風で幹の一部が折れて小さくなったけれど、幹の部分は樹齢の長さを感じさせる


*実は一番都心から近い、彩湖の秋の風景、脇道にそれるとこんな風景があるんですよ


経年劣化と戦うスポーツおやぢの「朝サイ」記 その3

2020-09-26 15:26:00 | Italia & Bike
・・・・“埼クリスト”!?

いろいろな理由があって、平日の早朝にサイクリングすることを思いついたようなことを以前に書いた。でも、朝から交通量の多い一般道を走るのはストレスだ。時間的にも通勤時間帯に絡んでくればなおさらだ。幸い僕の場合は、3kmほどで荒川サイクリングロード(秋ヶ瀬公園)にでることができて、恵まれた環境といえる。



【まもなく、こんな回廊が荒川土手の上には出現する。自宅から10分もかからない】



【横から見るとこんな感じ、自転車と一緒に自撮りしたいのだけれど・・・・(笑)】


【彩湖の土手の上、川の右手は東京都だ】

近頃は、アチコチで自転車レーンが整備されつつある。でも、残念ながら日本人ドライバーの自転車に対するマナーは決して良好ではない。特にヨーロッパに比べて(暗に走ったことがあるという自慢?)・・・・だから時としてコワイ思いもする。
我が、埼玉県は、映画「翔んで埼玉」でデスられているように、都道府県幸福度では常にワースト5の常連だ。『人気が無い、魅力が無い、何も無い・・・!!』残念ながら、埼玉県に多く生息する埼玉都民も事実だからデスられても仕方がないと思っている。しかし、それは真実ではない!埼玉都民は電車での南北移動しかしないので、非常に限定的な地元情報しかもっていないのだ。 
しかし、“埼(サイ)クリスト”は埼玉都民と違う!たぶん・・・・出勤前に朝サイできるし、アプローチには河川沿いのサイクリングロードが整備されているので、休日には簡単にサイクリングして田舎にいける。そして、アプローチが他の都道府県よりも安全であまりコワイ思いをせずにすむ。だから危険な自動車ドライバーに遭遇するリスクは極めて少ない。したがって、“埼クリスト”は、ワースト5でなくて、ベスト10に入るんじゃないかと思っているはずだ。本当はベスト5と言いたいが、この映画でも指摘されていたように、我が埼玉県には海が無い。これは大きなマイナスポイント・・・・だからベスト10と言っておこうと自虐傾向のある、いや謙虚な“埼クリスト”は思うのだ。

具体的には・・・・
◆職住楽近接(職場と住居が遠くなく、楽しめる場所も近接)
◆河川沿いには、サイクリングロード (でも標識がほとんどない)
◆都心から一番近い田舎
◆美味しい野菜
◆数々のB級グルメ
◆想像以上に豊かな自然
◆自転車で簡単に楽しめる

そりゃ、しまなみや沖縄は素晴らしいかもしれないが、生活圏から身近な場所ではないし、非日常の場所だ。朝方サイで雉と戯れて、数時間後には都内でふつうに仕事ができる環境って、他にあるだろうか?

 このマップを見ると、南北に川が流れていて、川と川の間に街と鉄道が存在している。東西どちらかに、数キロ移動すればサイクリングロードにぶつかる環境は、“埼クリスト”にとって都合が良い。川を下れば埼玉県民の悲願である海を拝むことも可能だ

 
これ以外にも、ほとんどの川沿いには、自転車と歩行者が通行できる河川管理道路が整備されている。上記のマップは埼玉県のWEBから https://www.pref.saitama.lg.jp/a1006/gurutto/gurutto-cycle.html



仕事柄、日本国内のアチコチに出向くことがあり、チャンスが有れば朝サイをする。多くの都府県の河川沿いの土手の上は、四輪自動車も走る一般道路。そして、朝の通勤時間帯は、すごいスピードで自動車が走っていて自転車が安心して走れる環境には程多いものだった。それに比べて、埼玉はこんなすばらしい環境なのに、ワースト5なんて!?と“埼クリスト”は思うのだ。


【稲の甘い香りで豊穣の季節を知る。富士山も見える!】


【新河岸川沿いのコスモス 定番の朝サイコース 9月中旬~】


【新鮮な野菜が安く買えるのも魅力だが・・・・・】

 “埼クリスト”にとって、すばらしい環境であるこのエリア。今年になって、朝サイ人口が増えている気配を感じていた。いろいろ見聞してみたら・・・いままでは会社の通勤を考えると朝7時前に帰宅しなければならない為に、日の出前に起床が必要だった。しかも、寝坊すると少ししか楽しめなかったのだ。
 でも新型コロナの影響でテレワークが普及した為、午前9時迄に自宅から会社のサーバーにアクセスすれば良いとのことで、ゆとりをもって朝サイをエンジョイできるようになったーどうやら、そんなことも背景らしい。もしかしたら、一部の埼玉都民が“埼クリスト”に変身しているのかもしれない。


最近の朝サイから

*川越の中院、紅葉の季節が待ち遠しい。川越の隠れた名跡



*榎本牧場、朝サイの時間は営業はしていないけれど、ここも簡単に行ける。この間は、ここに来る途中で、キツネに遭遇したことがあった


*昼間の喧騒は、信じられないくらいの静けさ・・・
人が誰もいないのだから!!






経年劣化と戦うスポーツおやぢの「朝サイ」記 その2

2020-09-01 12:36:00 | Italia & Bike

そもそもなんでロードに乗りはじめたのか?

ハナシは前後するけれど、元々はペダリングが嫌いだった。

理由はたぶん、手首をひねれば進むオートバイに乗っていたから。MTBにも乗っていたが、ダウンヒルはペダリングをしなくてもスゴク速く走れた。重力と体重のおかげで……メタボだったから。

1日40本くらいマイルドセブンを吸っていたし、肩こり・腰痛と体も病んでいた。それに夏は白いズボンが怖くてはけなかった……キレが悪いから。でも、「太く短い人生でいいんだ!」と固く信じていた。

(自転車業界の仕事をしていながら)グレッグ・ヘルボルト、ニコラス・ブイヨス、ショーン・パーマーといったMTBライダーの名前は知っていたけれど、ロードバイクの世界はメルクスとかモゼール、ミゲル・インドゥラインなどは全然知らなくて、辛うじてグレッグ・レモンという名前を知っていたくらいだった。

付き合いで買ったトマジーニのフルオーダーバイクは、床の間の飾り物になっていた(実は床の間はなく、埃をかぶって放置されていた比喩……)。

某米国企業のKKKと思しき雇われ社長と、煙草を止める止めないで賭けをしたのがキッカケで煙草をやめた。

当時、日本ではまだ販売していなかった、ニコレッタ(禁煙ガム)とニコパッチ(禁煙シール)をサンフランシスコで買いあさり、パッチをしてガムを噛んだら眩暈がするほど気持ち悪く、1999年9月に煙草を止めることができた。後から英語の説明書をよく読んだら、併用禁止であることがわかった……。

そして、これ以上デブになってはいかんと思い、3か月ほど経った2000年の正月、近所の1周1kmのジョギングコースを走ったら、5周回れたことに驚き感動した。実は煙草を吸っていた頃は3周が限界だったのだ。

禁煙してジョギングを始めてから、80kg以上あった体重は順調に減っていった。メタボのせいで時々病院に行っていたのだけれど、採血結果を説明してくれた医者が、「ジョギングもいいけど、ロードバイクとかスイム」も良いんだよと教えてくれた。

「あ、ロードバイクなら持っている!」と、埃まみれのトマジーニを思い出し、掃除して乗り始めたワケ 。


まさに朝日を浴びるようになったトマジーニ、早朝の川越は人もクルマもまばらだ。










こんな景色を一度みたら、また見たいと思うでしょ??

でも、ロードに乗り始めてしばらくは楽しくなかった。むしろ辛かった。調子にのって遠くにいくと帰りがとても辛いのだ。まさに「行きはヨイヨイ帰りはコワイ!」←ちなみにこの唄の発祥の地は埼玉県の川越だ(実は、地元をサイクリングするようになって知った)。

当初は、ケツは痛いし、疲れて嫌になる……いまでこそ、最初から重いギアを踏みすぎて、足のエネルギーが枯渇していたと理解できるが、当時は何もわからなかった。

そんな時に、居酒屋で出会ったおやぢアスリートに誘われ、某サイクリングクラブに参加した。僕より年配の御仁が颯爽と走る姿にチョッピリ刺激を受けた。

黄昏時の荒川の土手で、僕は疲れ切ってしまって先輩おやぢ達に追いつけない。さらに坂道では自転車を押して歩く情けない状態だった。

そのチームのおやぢ先輩にいろいろ教えられ、だんだん尻の痛みは消え、一日中走り回っても嫌になることはなくなった。

そして、自転車に乗りながら、様々な見聞ができることを教えられた。同じ場所を走っても季節や時間、天候によっても見える景色が全然ちがう。




早朝の荒川サイクリングロード周辺にて。




荒川から、富士山に限らず関東平野を囲む山々が見えることを知った。








奥武蔵の稜線に上れるようになって、東京の街並みや自宅周辺が見えることに感動した。そして、自分たちが走ってきた軌跡を山の上から探索する行為は、隠れていた本能をくすぐられるような快感が有った。

また、埼玉県が源氏と平家にゆかりのある場所であることも、自転車に乗り出してから知った。

自転車に乗っていると休日がとても短く感じられた。丸一日乗っていても苦痛でなく、逆に物足りなかった。日暮れがとても速く感じるようになった。

でも、家庭を放置して毎週サイクリングばかりしていたら、普通はいろいろ問題も起こる。

ちなみに土日の午前中に、血相を変えて物見山(奥武蔵)方向からさいたま・東京都心方向に戻ってくるサイクリスト達は、トレーニングのために速く走っているのではない。家庭サービスの約束時間が迫っていて焦っているのだ。かなりの割合でそんな輩が多い。

少なからず同様な経験をして、ある日ふと「いっそ平日の朝飯前にチョイとサイクリングをすればよいのでは……」と思ったのも朝サイが始まった理由のひとつでもある。

ニョーボが寝ている間にそっと出て、午前7時くらいに戻ってくれば……日の短い冬でない限り、ラッキーなことに朝飯前にロードバイクなら50km前後は走れるのだ。

しかも朝は空気が澄み、いろいろな景色も楽しめる。動物たちも早朝だと油断しているのか、出くわすことが多い。

キツネ、タヌキ、イタチ、キジ、チョウゲンボウ(ケストレル)、外来種のアライグマもたまに見かける。






今日はカメが横断歩道を渡っていた……。