トホホおやぢのブログ.....

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商品開発秘話 バイクポーター編

2011-09-30 17:42:00 | 他愛無き事

 今日、ホノルルセンチュリーライドから帰ってきたお客様から、連絡を戴いた。多くの皆さんが、これを利用してオアフ島でのサイクリングを楽しんでくれたようだ。

 昨年の4月18日の日記にも少々触れたが、大学時代、相当本気で山登りをしていた。1978年に背負子にバイクポーターと同じ材質の箱を背負って、アラスカの氷河を歩いた。マーカスベーカー(別名セント・アグネス峯)の第7登を狙っての遠征だった。
 このバイクポーターの材料は、当時ヒマラヤ遠征には使われ始めていたプラ段ボールで、その丈夫さには定評があったのだ。
 実際に、アラスカでもルート工作中に足元から小規模な雪崩が発生して、数百メートル下に置いてあった僕の荷物を含めたパーティの荷物が流され、さらに悪い事には大きなクレバスに飲みこまれた。
「わ~~ん、あの中にはボクの全財産が、あっ!日本に帰る為の航空券も入ってるぅ~!」と当時の貧乏学生は皆半べそ状態だった。これでこのアラスカ遠征は失敗に終わると思ったほどだ。そして同時に「氷河の経験がまったくない君たちには、無理だっ!」と言い捨てたOBの顔も浮かんだ。
 そのクレバスに近づき、恐る恐るクレバスを除くとラッキーな事に、荷物は途中で引っかかって止まっていた。今年”エベレスト登頂請負人”の著書を最近出版した、若き日の村口徳行先輩が、クレバスに降りて荷物を回収したのだった。

そんな状態でも、このプラ段ボールは壊れなかったのだ。
 結局、タイムリミットギリギリで、なんとか登頂には成功したのだけれど、パーティの仲間のほとんどが飛行機に乗るのも初めて、外国に行くのも初めて、何もかも初体験だらけで、今にしてみれば楽しい貴重な珍道中だった。

そんな過去の思い出とともに、このバイクポーターは、実は生まれた。
 
今月から、このプラ段ボールを覆うナイロン製のカバーを出した。手前味噌だけれど、自分で実際に、宮古島トライアスロンや台湾のIRONMAN70.3に使用してみて、考えて生まれたアイデアを形にした製品だ。これを使うと、とてもラクになりますので、ぜひスマートサイズのバイクポーターを持っている人は使ってみてください(笑)