トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

Year Model....

2011-09-26 18:34:00 | 自転車事情
Year Model
 少し、カッコ良すぎて書くを躊躇するが・・・・
顧客満足の対価として、企業の利益があると弊社は考えている。
毎年のようにあるYearmodelの存在は、顧客が望むことなのだろうか?
すなわち顧客満足につながるものなのだろうか?

 確かに、今年のグランツールを走って活躍したモデルと同じモデルを駆る快感は、少なからず同感できる部分もある。しかし、それが顧客のニーズのマジョリティか?と考えた時、それははなはだ疑問だ。

 ルイビトンで販売のボリュームゾーンは、昔ながらのあのデザインらしい。顧客は毎年の新作を求めてはいないことの証明だ。同じように、弊社の看板商品Tommasiniのスチールモデルにイヤーモデルを期待する人は皆無だ。むしろその普遍性を尊しとする。
“不変”の意味合いもあるが、バイク造り通じるすべてのエッセンスが、このデザインの中に込められているという意味だ。だから現在の技術からすれば、あえて余計な手間暇をかけて造られている(BB回りを炉で温めてから溶接する等)元々は、そうやってイタリア人は作っていたのだ。そんなバックグラウンドが皆好きなのだ。

 自転車という商品は、材料に関係なく少なくとも骨格であるフレームのデザインについては、ほぼ完成されてしまっている。にもかかわらず、なんで、イヤーモデルがイヤーになるほど出てくるのか?(おやぢギャクを許されたし)
 ある意味、小売店経営上では、非需要期なりつつある時にキャッシュフローを圧迫する要因でもある。だから、翌年の新商品が前年の秋のオークションに出品されるという、信じがたい事も起こる。

 これは、心臓部ともいえる部品を供給する上方商人の陰謀なのか(笑)。それとも、それを使う大手ブランドメーカーが、翌年のビジネスを他社に先駆けて獲得する目論見なのか? 欧米系の大企業になるほど、顧客重視というよりは株主重視的・短期的利益追求という、顧客にとっては有り難くない側面が見え隠れする。その経営方針の結果、管理職を含めた人の入れ替えも激しい。加えてマーケットの資金を先駆けて囲い込む為に、来年モデルが前年のシーズン真っ只中に公表される。情報が川上から川下に流れる時代だったらまだしも、インターネットの普及によって情報が平面的に拡散する現代にとって、小売店経営にとってはマイナス要素が大きい。

 しかも、新商品を毎年望むユーザーは皆無だ。なぜなら1年も経ずして自分のバイクが旧型になるのを嬉しく思う顧客が居ようか?少子高齢化を迎え、顧客の年齢構成が変わりつつある今、旧態依然としたビジネススタイルを続けることは、弊社の考える顧客満足とは程遠い。

でも、やっぱりアテナの11スピードにして良かったと思う今日この頃・・・・。


PS 弊社の場合、心臓部に使用しているパーツのモデルチェンジがあれば、必然的にモデルチェンジになります。従ってイヤーモデルの考え方はありません。Casatiは、おおよそ2年サイクルでカーボン系のモデルは変更する可能性があります。