真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

秋田のクマ、推定生息数の6割捕殺 

2018年01月16日 | Weblog
秋田県内で今年度、ツキノワグマの捕殺数が前年度の1.7倍に急増し、推定生息数の6割弱にあたる817頭に上っている。自然保護団体が駆除の中止を求めているが、クマによる死傷者も2009年以降、最多の20人となり住民の要請に応じた結果、捕殺数が増えた。

ツキノワグマは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種に分類され、環境省によると、国内では九州で絶滅と考えられ、四国では絶滅の恐れがあるとされている。「日本熊森(くまもり)協会」は昨年10月、「根絶殺害に近い」と、秋田県の佐竹敬久知事に有害駆除と冬の猟の中止を強く求める要望書を提出した。

秋田での捕殺数は全国で群を抜く。環境省のまとめによると、今年度は昨年10月末時点で全国で最も多く、昨年度も全国最多の476頭。この10年で唯一、2年続けて300頭以上を殺した。今年度は冬の猟も9年ぶりに解禁し、解禁の昨年11月15日から12月末までに26頭を捕殺したとのことだ。

県によると、12月末までの捕獲数は817頭に上りすべて殺されたのだが、767頭は住宅地や農地への出没による「有害駆除] だったそうだ。県警などによると、12月末までの目撃頭数は過去最多の延べ1500頭余だったというから、人の命に関わる問題だから一概に良いとか悪いとか言えないな〜と感じる。

クマによる死者が1人、重傷者が5人出ており、死傷者数は計20人に上る。例年は山に食べ物が少ない夏に出没が多いが、ドングリ類が凶作で、昨年は秋も目撃が多く、自然保護課は「人が襲われる事故も多く、生活圏の近くで目撃され、住民から求められれば、対応せざるをえない」のだそうだ。

秋田県は目視調査の結果などから「山奥の生息数は大きく変わっていない。実際には、推定生息数をはるかに上回るクマがいる」とみており、「今春生まれるクマも合わせれば、少なくとも約900頭になる」と説明している。

熊森協会の森山まり子会長は「前代未聞の数でむちゃくちゃ。共存に取り組むのではなく、見つけたら殺さなあかんという流れがあまりに残念です」と述べている。

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