星野仙一さんが亡くなって

楽天球団副会長で中日、阪神、楽天で監督、北京五輪では日本代表監督を務めた星野仙一氏が４日に亡くなっていたことを知った。70歳だった。現役時代は「燃える男」との異名がついた気迫のピッチングで通算146勝をマークし、「闘将」と呼ばれた指揮官としては、率いた３球団すべてを優勝に導き、楽天では日本一に輝いた。昨年１月には野球殿堂入りを果たしたばかりだ。

日本球界の発展に多大な功績を残した“巨星”の訃報に、球界は大きな衝撃が走ったそうだが、星野仙一は私にとっては、大学生の時に、六大学野球の試合を観に神宮球場に行くと、明治大学の当時のエースで、「投手星野」とアナウンスがあると球場に大歓声が上がったのが思い出される。

昭和43年に私は明大に入学したのだが、当時は６大学野球が全盛の頃で、サークル仲間やクラスメイトと明大が優勝がかかると試合観戦に行った。私はあまりスター選手を知らなかったが、それでも後に巨人に入団した高田選手と中日の星野投手だけは知っていた。

私が明大大学院生だった頃、星野さんが監督になっていた時にお会いしたことがあったけど、大きくて、随分と弁のたつ人だなという印象がある。事あるごとに、明大新聞に取り上げられていたから、大学の広報マンとしても大いに活躍したのだろうと思う。

星野さんは、私の大学時代の思い出の人だが、今と違って、当時の６大学野球の人気は凄まじいものがあったと思う。母校が優勝がかかった試合の時には休講になったので、休講が嬉しかった思いでがある。

球界関係者によると、星野氏は膵臓がんで闘病中だったということだが、膵臓癌はあっという間で早いな〜という印象だ。