11日は、覚王山のお気に入りの古着屋さん「きむら」に行ってきました。
以前にここで求めた葡萄柄の錦紗を着てきたかったのですが、あいにくの雨。こればっかり着ている片貝木綿に『大津絵の帯』ででかけました。半衿は金沢行きと同じ。手抜き。帯留めと根付は竹蔵龍さんとこの『シルクロード』と、『華鯉』『ガラスの雫』重ねづけ。雨しずくの中だけど『水を得た魚』のように勇躍出かけるもんね、という心弾みの表明。『きむら』では、いつも素敵な眼福に出会えるのです。それに、キモノ仲間と会えるのも楽しみ。
お店に入ると、白雪ママさん、すうざんさん、ことりさん、リエさん、そしてうまこさんが来ています。あとからぶるちゃんも現われました。
リエさんは華やかな縞の銘仙に、帯締めのチョウチョ結びも可愛らしく。その手にお持ちのバッグは、ここ『きむら』で求めた長襦袢地からの自分で作ったんですって。
白雪ママさんはウールの立涌柄の着物に、帯はこれまた自作のリバーシブル名古屋帯。いつも艶やかな着姿で楽しませてくれるすうざんさんは、今回はお洋服。でも何となく大正モダンガールの風情漂ってます。
ことりさんもお洋服。少女のような姿でした。ぶるさんは軽快なパンツ姿。写真がないのが残念。
そして、今回「やられたっ」と思ったのはうまこさんの帯。
中日優勝記念、『ドラゴンズ帯』です!!ちゃんとドラゴンズカラーだし!!旬ネタをさっそく取り入れてらっしゃる。遊び心に脱帽です~。
しかも、これも手ずから作られたもの。元はタペストリーだったとか。重ね重ね、ステキです。
『きむら』では、今回も素敵なアンティークをたくさん見せてもらい、羽織らせてもらいました。浅葱色の絽縮緬、朽葉色の裾模様、八重山上布‥。「これ全部いただくわ」と言えたら、どんなにいいでしょう(溜息)。
さんざん着物を羽織って、買ったのはハギレ3点。
魚尽くしの布はかなり痛んでいますが、裏打ちして半衿にすれば大丈夫かと。右上の鱗柄縦絽は帯揚にするつもり。そして右下『六大学模様』は羽裏の袖分ですが、これ、なんとかして帯にしたい。今後の課題・宿題。
三々五々てんでにお店に来て、それぞれ好きなものを見ておしゃべりして、また三々五々帰っていく。『きむら』、キモノ乙女のクラブハウスのようでありました。
白雪ママさんの『角出し』かっこいいです。葉は雨コート着ています(右端)。
帯締めに迷った金沢行き、結局このコーデで参りました。
右下の帯締めです。
ちなみに、キモノは「竹柄大島」、この日の演題『竹の水仙』に合わせて。
これ、今年の誕生日にお気に入りの古着屋さん・覚王山の「きむら」にてオットに買ってもらったもの。店主のおばちゃんの話によれば、看護婦さんをしていたひとが働く女のヨロコビとしてキモノをずっと作っていて、これは昭和40年に作ったものだそう。‥実はそれ、わたくしの生まれた年でございます。誕生日のビンテージキモノ。その初着用が金沢落語会、なんか縁起がいい感じがします。
帯は、今年の初夏にすうざんさんに同行してもらった大須観音骨董市にて、確か7000円で求めたもの。骨董市で7000円というとすごく高価で、とってもキヨブタでした。
でも、部分に入っている刺繍も綺麗だし、モノを見るととってもお値打ち。お宝帯です。大好きな雪輪模様もあるし。これも、きょう初使いです。
ただこれ、昔のものとて柄付けが逆になっている「引き抜き結び」用の帯なのです。それで少し戸惑いましたが、うまこさんのHPを参考にしつつちょっと練習しましたら、けっこう簡単に形が決まって崩れない。引き抜き結び、気に入っちゃいました。
髪は「なんちゃって耳かくし」にトライしてみましたが、うーん、写真で見るとすでにほつれているなあ。これは今後の課題です。
かんざしは蜘蛛の巣の形を、キモノ仲間の京子ちゃんにシルバークレイで作ってもらいました。帯留めの竹蔵龍さん「髑髏蜘蛛」とおそろい感覚。
この、髪と帯の「蜘蛛セット」、落語会主催のなぁさんトコのお嬢さんが気に入ってくて、しばらく遊んで写真にも撮ってくれました。
帯留めのどあっぷです。
初使いのものいっぱいで、うきうきとでかけた金沢でありました。
明日は朝から金沢に落語を聴きに行くのです。「き楽寄席 笑福亭小つる 金沢落語会」
小つる師匠の落語も楽しみだし、金沢の友達に会えるのも楽しみ。その上今回は、舞台で演目の紙をめくったり座布団を裏返したりする「お茶子」もさせてもらえるので、いやが上にも期待が高まっています。
で、着物のコーデです。
演目『竹の水仙』に合わせて『竹』柄の紬。帯は骨董市で見つけたお宝の秋柄染め帯、というところまではあっさり決まりました。半衿も、手持ちに帯と合うハギレがあったのでそれを。帯揚も・・と、ここまではなんとか決まったのですが、さて帯締め。
どれがいいだろう~~?
とっかえひっかえみているうちになにがなんだかわからなくなってきました‥。
ごらんになった方、どれがいいと思われたか教えてくださいませ~。あるいは、どれもあかん、こんなのがいい、とか。
ちなみにこの帯は『引き抜き結び』の帯なのです。今日ちょっと練習したけど、朝忙しい中でちゃんと結べるかなあ。
‥まったく、いつも泥縄でございます。
おされなカフェにて。
今日はお着物仲間のぽんごちゃんとランチ。
ぽんごちゃんは用事の後なので洋服だし、空があやしいのでキモノを着ようかどうしようかためらっていましたが、今が着納めの単があるのでやっぱり着よう!と直前に思い切り、あたふたとコーディネイトしました。
というわけで「困った時の同系色」になっています。
この単、裄丈が短くて袖が長い。そう、「なんちゃっておはしょり」加工要員なのです。お袖を短くする前に長いままで着ておきたかったので、無理矢理に着てみたしだい。
長いお袖をひらひらさせて歩くのも楽しいんですけどねー。やっぱり着やすい方がいいかなと思って。大好きな雪輪模様、気軽に着たいので。
それから、今日の帯。ちょんちょんと小さく入っている模様をアップにすると
こんな絵とか
が描いてあります。
これは大津絵といって、江戸時代初期から大津で描かれていた民画なのだそう。教訓的な意味合いがあったり、お守りだったりするんですって。
私は全然知らなかったのですが、滋賀県では小学生が図画の時間に描いたりするようなポピュラーなものだとぽんごちゃんに聞きました。そう、今日この帯を締めてきたのは、滋賀県出身のぽんごちゃんに見せてウケたくって。「わーー」と喜んでくれたので、たいへん満足でした。どうもありがとう~。
ぽんごちゃんと別れた後は、このいでたちのまま電気屋さん・本屋さん・スーパー・カメラやさんと巡り、大荷物抱えて帰宅したのでした。ふだんぎキモノは働くキモノ。
昨日作った「大うそつき」さっそく装着してまいりました。
上手な嘘がつけたかしら?そういう長襦袢に見える?
今日の帯は「すうざんや」で求めた昼夜帯。「お釜」柄なので、新米の季節にふさわしいと思い締めました。この帯、柄の出し方が難しい‥柄を出そうとするとたれが長くなってしまって、苦労してお太鼓を作りました。角出しにした方が良かったかなあ?二重太鼓はできるかな?
今日のお出かけ先は、名古屋は錦の割烹「加寿也」美味しい料理とお酒を味わう「平成吟味くらぶ」という催しです。詳しくはリンクを見てみてくださいね。堪能しました!!
お着物仲間のmayさんもみえました~。
mayさんの秋らしい紬、ステキです。帯はちょうちょでした。可愛い~。
この集まり、いつも私は意味もなくひとりキモノ着てましたが、キモノ仲間がいるとやっぱり心強く楽しさ倍増でした。ありがとう~>mayさん
着物で大阪に行って来ましたー。mikaさんのお引き回しで、一日ずっぱりと楽しんでまいりました。
今日のコーディネイトは、ほとんど9月2日と同じですが、帯揚に紫のハギレ(雪輪模様なんだけどわからない)、帯留に竹蔵龍さんとこの「髑髏蜘蛛」を使ってちょっとバージョンアップしたつもり。さらに髪は「なんちゃって耳かくし(のつもり)」で、全体に大正をイメージしてる(つもり)のですが、何故かは後で書きますね。
まずは、中之島公会堂で行なわれている「中之島きものいち」へ。ヤフーオークションでおなじみのカヨイコマチさん・風雅舎さんほか、素敵なセンスのアンティークが満載です。
ここで、ちやさん・どなさんと合流。おふたりともキモノ乙女なのですが、今日はお洋服で、ちょっと残念。でも、お洋服もファッショナブルで素敵。ちやさんは可愛らしい方、どなさんはかっこいい方でした。着物好きということで素早くうちとけて話が弾みます。
mikaさんとわたくし。mikaさんはお月様模様の絞りの帯に着物はお月様の色。秋らしい爽やかな着こなし。
おしゃべりしながら着物や帯をあれこれ見てまわります。状態のいいものが多いのでお値段もそれなり。でも、納得する質の高さです。一面に黒い繻子に真っ赤な金魚が刺繍された帯、笹に雀の舞う織の帯、グッピーやエンゼルフィッシュの舞う訪問着‥溜息が出るほど素敵なものたち。諦めがつく値段のものもあるのですが、悩んじゃうものも数枚あり‥結局、一枚やっちゃいました。風雅舎さんの錦紗。
だって「葉」ですから‥「葉っぱ模様」がほしかったんですもの。羽織ったら、mikaさんたちにも「似合う」って言ってもらったし‥「背中丼」に弱いわたくし。さて、どんな帯を合わせよう。わくわくです。
もうひとつ、葉っぱにカナブンがとまっている帯留めもあって心は揺れたのですが、こっちの方は諦めました。でも、mikaさんがお買い上げになったので一安心。いつの日か飽きたならぜったい譲ってくださるようお願いしておきました。
次に行ったのが、前から行きたかった「船場センタービル」。あんなに大きくて広いとは思っていませんでしたー。ここでは主にちやさんお馴染の下駄やさん「ちぐさ」と、ネットで買い物したこともある「居内商店」へ。ちぐささんは気さくなおじちゃんとにいちゃんがやっている、小さいけどいいものばっかり置いている店。そして安い。(でも松屋と同じくらいで安心)。居内さんは、お店が閉まっていたのを強引に開けてもらってホリホリ。あったかそうな別珍の足袋3200円、リバーシブルだと知ってがぜん買う気になりお買い上げ~。
と、ここでちやさんどなさんと別れてmikaさんに連れて行ってもらったのは、古い日本家屋。
これからここでお芝居があるのです。「消えた黄金狂」ここの2階の座敷で事件が起こる。それを名探偵・明智小五郎と小林少年とともにが私たち観客も参加して推理するという。「あなたも明智小五郎の世界の住人になりませんか?」ってな感じでキモノ推奨の企画。これに参加するために、大正時代を意識したコーデを作ってみたというわけです。
ところが、蓋を開けてみたらキモノを着ているのはmikaさんと私、それにもうお一方の玄人っぽい御婦人のみ。まぁ、天気予報が雨だったから無理もないかもしれませんが‥。でも、そのせいで新聞記者が「あとで取材させて」と言ってきました。なんかわからないけど一応OKして座敷に上がりました。
お芝居は、座敷に座る私たちのすぐそばで始まりました。殺人未遂事件が起こり、いろいろな人間関係が示され、さぁ謎解きというところで推理タイム。自分の推理を書いて提出し、明智小五郎が犯人を名指しします‥おお!私の推理が当たったわ。
観客30人のうち当てたのは4人。mikaさんの御主人も当てました。記念品を貰って記念撮影です。
お芝居が終わるとさっきの新聞記者が来ました。「きものdeからほり」の特集記事を書くので、インタビューと写真を頼むとのこと。ほかにきものの人がいなかったので私たちに白羽の矢が立った模様。いろいろ訊かれ(なぜ生年月日を訊くのだ)、写真を撮るとて何度も歩かされ(自然に談笑している様子を撮るために何とも作為的なことを。これがマスコミかぁ)。しかも、その写真使うかどうかわからないって。何なんだ。記事が出るのは約1ヵ月後だとか。朝日新聞取ってる方、私がどっかにいたら教えてください。
さて、取材から解放されたあとはお待ちかねの宴会です!mikaさんはお着物仲間であるとともにお酒仲間でもあるのです。同じく両方仲間のあなんさん、お酒仲間のマーキーさんとも合流し、mikaさん夫婦行きつけの「さらむむ」さんにて大宴会。5時半くらいに飲み始め、気がついたら11時を越えていました。食べて飲んで喋って笑って。楽しい時間はすぐに過ぎます。お店のお酒、ほとんどの銘柄飲んだんじゃないかしら。しかも冷と燗両方で。肴も相応に食べ、最後に鯛茶漬けをいただいて、満足した所での記念写真です。
あなんさんは「きものれっすん七緒」という着付け教室を主宰してらっしゃる着付けの先生。HPにお顔を出しているからここでも消さなくていいよーと許可を貰ったので、美しいお顔を出させていただきました。綺麗よねえ。あなんさんのお着物は、三崩しの地模様に万筋、その上に貝合わせの染められた凝った変わり江戸小紋。センスも着姿もさすがです。
朝から晩までキモノ三昧・楽しいこと尽くめの一日は、こうしてくれていったのでした。
引き回してくださったmikaさん、楽しい時間をともにしてくれたちやさん・どなさん、そしてmikaさんの御主人セバスちゃん、あなんさん、マーキーさん。ほんとうにありがとうございました。また遊んでくださいねえ。こちらにもぜひぜひ遊びに来てね~。
今日はキモノ友達のすうざんさんとキモノでランチ&お買い物。
今日から9月になり、着物の暦では薄物から単を着る季節です。でも、まだまだ暑いから名残の夏キモノで‥と思っていたら、朝から雨でなんだか肌寒い。予定変更して、片貝木綿の単で出かけました。
これは私が反物から縫った3枚目の着物。今日初めて袖を通します。帯は骨董屋で求めた夏帯。アザミと桔梗の刺繍なので、個人的に「アザミ嬢のララバイ帯・菜の花ぬき」と呼んでいるもの。
写真はランチの後さっそく出かけた履物やさん「松屋」にて。
「松屋」では前から気になっていた畳表の下駄の台に、秋から使う用の花緒を選んですげてもらいました。
前に行った時気になっていた花緒を取り置いてもらっていたのですが、今日見るとなんだか感じが違う。気候が違ってくると感じ方も違うんだって。お店のひととすうざんさんといろいろ話をしながらぴったり来るものを選びます。実は、こんなときにセンスを貸してもらっちゃおうと思って、すうざんさんについてきてもらったのです。
腑に落ちて選んだ花緒を、足にあわせてすげてもらいます。贅沢だ。でも、松屋さんはとてもお財布に優しいので安心。これで「ズック」くらいの値段。
店の前の道では仔猫がたわむれていました。しばし、なごむ。
買い物のあと、近くの和風カフェ「kujira」でまったり。写真はくつろぐすうざんさん。
すうざんさんはとてもセンスのいいキモノ美女で、コーディネイトがいつも楽しみです。また、とっても買物上手で骨董市などに一緒に行くと素晴らしい掘り出し物を見つけてくれるのです。最近そのセンスを生かし、彼女のブログの中で「すうざんや」を開いて掘り出し物を分けてくれはじめたので、私はさっそく帯3本をお願いしました。その帯の受け取りも、今日の目的。
右の帯は源氏車に流水・菖蒲・撫子の夏帯。真ん中は深い赤に薔薇の花。左は「お釜」模様の昼夜帯。裏の模様もステキです。 どれも気になるほどの汚れなく、骨董にしてはとても綺麗。なのに、一本1000円!!掘り出しの腕がわかります。
帯3本と下駄一足を抱えて、ほくほくと帰った今日のデートでした。ありがとうすうちゃん、またよろしく~。
最後の写真は、今日予定していた夏の名残コーデ。このキモノと帯も、実はすうざんさんお見立て。何か最近とっても頼っているなぁ。