
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
今日は、元々「滑稽」「戯れ」を意味していた俳諧を、芸術の域まで高め
『俳聖』と称された松尾芭蕉の忌日。その忌日を時雨忌と呼ぶのは、旧暦
10月の異称を時雨月と言い、芭蕉の句にも多く取り上げられているから…。
愛聴している「NHKラジオ深夜便・隠居大学」で、いつか坪内稔典氏が
解説していた。そして本来の軽妙洒脱な「戯れ」気分で詠んだ句を紹介し、
読者からどういう意味かと問われ、答に窮した話など面白可笑しく語って
いたことを思い出す。その句とは
三月の 甘納豆の うふふふふ
同じ5・7・5でも、確かに俳聖先生の句とは様子が違うわねぇ。
この甘納豆シリーズには1年分があって、10月の句は
十月の 男女はみんな 甘納豆 だって。
俳聖・芭蕉の高尚な句も良いが、稔典氏の「訳の分からない句」も捨て難い。














叶うことなら、芭蕉先生&稔典先生&天野祐吉学長の鼎談を聞いてみたい。
一体どんな話が飛び出すやら…。