気ままにかしまライフ

趣味を楽しみながらのシニアライフを記事にしています。

ミツバチ巣箱にヒバを入れてみました

2014年12月26日 | ミツバチ

ミツバチの病気「チョーク病」に有効な薬剤は世界的にも無いとされています。そのため、薬剤に代わ

対策として、ヒバの葉っぱが使われることがあるそうです。先日養蜂の専門家から、チョーク病が発

生した場合、巣箱内の巣板を巣門の付いた継箱に移し替え、元々の巣箱には満杯になるまでヒバの

ぱを詰め込み、蜂群を移し替えた継箱をその上に載せて飼育するとると症状が改善すると伺い

ました。

我が家の蜂群でチョーク病が発生したことはありませんが、万一の際を想定して身近でヒバの葉っ

ぱが手に入らないかと探していたところ、提供頂ける方が見つかり、早速にヒバの小枝を頂いてしまい

した。そこで、せっかくなので予防にも役立つかもしれないと巣箱に入れてみることにしました。

頂いた小枝は葉っぱ部分だけを切り取ってコンパクトにし、「玉ねぎネット」に入れました。なお、ヒバは

ヒノキやサワラの別称だそうですが、専門知識の無い私には区別が付きませんでした。

越冬中のミツバチは出来るだけコンパクトにして暖かくしてあげる必要がありますので、この時期に継

箱を継ぐことは暖房の観点からダメなので、ヒバは巣箱に入れることにしました。我が家の蜂群は、巣

板を分割版で挟み込み、新聞紙で覆って保温していますが、それらを挟み込むようにヒバの葉っぱの

入った玉ねぎネットを両側に2つ入れました。香油成分のヒノキチオールに殺菌効果があるのでしょう

か。入れる量が若干少ないかもしれませんが、効果を期待しつつ、蜂群の無事の越冬を祈るばかりです。


粉砂糖によるダニ防除をしてみました

2014年10月13日 | ミツバチ

我が家の西洋ミツバチは、この夏抗ダニ剤でダニ駆除したにもかかわらず、駆除期間中も駆

除後も羽根の縮れたミツバチが巣箱の周りを俳諧していました。これは明らかにミツバチヘ

ギイタダニが寄生することによるバロア病を発症しているのだと思われます。この巣箱のミツ

バチは今年6月に購入したものですが、どうやら抗ダニ剤耐性を持ったダニがミツバチにくっ

ついてきたのだと思われます。

上の写真の3カ所の矢印の先の丸っこい赤いのがミツバチヘギイタダニです。これらを駆除

しない限り、状況は変わらないと思うものの効かない抗ダニ剤を再度入れても仕方ないので、

みつばち協議会発行の「養蜂マニュアル」を参考に粉砂糖によるダニ駆除をやってみました。

この方法は巣板に粉砂糖を振りかけるとダニが落ちるというものです。

巣箱に落ちたダニはまだ生きているので、巣箱の底に粘着性の紙を敷きトラップする必要

があります。しかし、この粘着性の紙にミツバチがくっついてはまずいです。そのため、紙の

上に細かい網を張りなさいとマニュアルにはありましたので、ステンレス製(?)の網戸用の

網を準備しました。

この金網に紙のガムテープを貼り付け、接着面が上になるように巣箱の底にセットしました。

金網はミツバチがくっつかないよう念のため2枚重ねとしました。

粉砂糖は、調理用の粉ふるい器で巣板にかけました。その際、蜂場に粉砂糖が散らからな

いよう段ボール箱を準備し、その中で処理しました。なお、粉砂糖にはベーキング・パウダ

ーが混ざっているとダメだそうです。

これは段ボールの底に溜まった粉砂糖です。点々と見えるのが全てミツバチヘギイタダニで

す。砂糖をかけただけでこんなにも採れて驚きです。

これは24時間後の巣箱の底の様子です。見づらいですが、ガムテープの粘着面に多数の

ダニがくっついています。粉砂糖を振りかけることで確かに沢山のダニが駆除出来ることは

判りましたが、さてさて蜂群がしっかり立ち直ってくれるでしょうか。

なお、この巣箱には巣房に蓋のかかった幼虫(蛹)が多数いるため、今回はこの蛹のダニ

駆除が出来ていません。そのため、これらの蛹が羽化したころに再び今回と同じ処理をして

みようと考えています。これでうまくダニ駆除が出来るのであれば、オーガニックな養蜂も出

来るかも知れません。


蜜源植物 ダンギク

2014年10月12日 | ミツバチ

お花屋さんの店先で沢山のミツバチがたかっていたので買ってきたという方から、ダンギク

一株頂きました。玄関先に置いておいたところ、早速ミツバチがやってきました。凄いです。

佐々木正巳著「蜂かみた花の世界」によると、夏の終わりから秋にかけて咲くのだそうです。

芳香があるからミツバチは好んで訪花すると紹介されています。花粉としては青色です。

珍しいですね。

 


自信を付けた西洋ミツバチ

2014年09月15日 | ミツバチ

先日襲ってきたオオスズメバチを返り討ちにした西洋ミツバチは、スズメバチに対して自信

を付けたようす。スズメバチトラップにかかったスズメバチに戦いを挑むようになりました。

みんなで協力してスズメバチに立ち向かうものですから、ミツバチ側にも多大な被害が出る

ようになってしまいました。動画は、スズメバチトラップにかかったオオスズメバチと戦う西洋

ミツバチです。動画の最後に画面中央付近に、もがいているオオスズメバチの頭が確認出

来ます。トラップにこれだけミツバチが群がることも珍しいのではないかなと思います。

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YouTube: 自信を付けた西洋ミツバチ

オオスズメバチも西洋ミツバチに噛みつき、必死に抵抗しています。そのため死傷ミツバチ

がさらに増えるので、トラップからオオスズメバチをピンセットでつまみ出したところが次の

動画です。

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YouTube: 激闘

オオスズメバチは相当傷ついているのか飛べなくなっている模様ですが、襲いかかる西洋

ミツバチを必死で噛んでいます。そして西洋ミツバチも怯むことなく執拗に襲いかかります。

結局この動画撮影後被害拡大を防ぐためにオオスズメバチを捕殺しましたが、これからこ

の蜂群は毎回トラップにかかったスズメバチと戦うのでしょうか。それによる被害を防ぐた

めに、いっそうのことスズメバチトラップを外そうかとも考えています。


米国の養蜂事情

2014年09月12日 | ミツバチ

8月27日に行われた農研機構と日本養蜂協会主催の「海外養蜂事情研究会」を聴講しまし

た。その中で米国農務省農業研究局ミツバチラボのジェフ・ペティス博士がCCD(蜂群崩壊

症候群)に関して興味深い講演をされましたので、要点だけ書いてみます。但し、あくまでも

養蜂家としてアマチュアである私が理解した範囲の記述であることに注意下さい。

Dsc07082

米国におけるCCDの原因は(1)栄養、(2)殺虫剤(農薬・殺菌剤)、(3)病気の3つの要因

が複雑に影響しあっているとのことでした。それぞれについて簡単に記述します。

(1)栄養

  米国で栽培されている虫媒花作物7種(ブルーベリー、クランベリー、リンゴ、アーモンド、

メロン、カボチャ、キュウリ)のポリネーター(送粉者)として利用されている蜂群を調査し、

巣箱の花粉を分析したところ、花粉源が極端に偏っているか、花粉不足に陥っており、栄

養不良状態に陥っている蜂群が多く、これがCCDになる初期のストレスになっている可能

性があると考えられる。

(2)殺虫剤 (農薬・殺菌剤)

 農薬はその種類により蜂群に与える影響は様々であり、ある種の殺菌剤の方がネオニコ

チノイド系農薬より蜂群を弱体化させているものがある。つまり、ネオニコイノイド系農薬ば

かりに目を向けるのではなく、殺菌剤にも注目しておく必要がある。また、ミツバチに寄生す

るダニ対策として使用する殺ダニ剤フルバリネートもCCDに対して高リスク要因であること

が判った。

(3)病気 

 (1)と(2)によりストレスを与えられた蜂群に病気が入るとCCDに移行する傾向にある。

特にバロア病とノゼマ病には気をつける必要がある。

CCD対策としては、植物の多様性を高めること、農薬暴露を制御することなどが提案され

ていました。栄養の偏りを無くし、殺菌剤やフルバリネートにも注意し、ダニの寄生を如何に

防ぐかがポイントだと理解しました。なお、講演は通訳付きでした。良かった!


ミツバチに寄生するダニを採集しました

2014年08月21日 | ミツバチ

 ミツバチに寄生するミツバチヘギイタダニは、特に西洋ミツバチに様々な病気の原因となる 

病原菌やウィルスを媒介しているそうです。その研究のため、全国の蜂場からミツバチヘギ 

イタダニを採集している京都産業大学ミツバチ産業科学研究センターからの協力依頼を受 

けてミツバチのダニを採集しました。

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ミツバチヘギイタダニを採集する方法は、シュガーロール法という方法です。粉砂糖をミツ

バチの体にまぶし、その際にミツバチから剥がれて落ちるダニを採集するという方法で、

上の写真のような道具を使います。粉砂糖、荒い編み目の蓋付き容器、スプーン、白い

トレーの4点です。

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蜂ブラシを使って巣板のミツバチを容器に200匹程度を入れ、一緒に粉砂糖を入れ、砂糖

が溢れないように注意しながら、容器を振って砂糖をミツバチに振りかけます。

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 容器を逆さまにして、白いトレーに砂糖を振り落とします。容器に残っているミツバチは少し

目を回しているそうですが、巣箱の前にそっと落としてあげると自分で巣箱に入って行きます。

ちょっと手荒なことをしてゴメンねという感じですが、ミツバチは大丈夫そうでした。

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白いトレーの底に、上の写真では56個の黒い粒が映っていますが、これがミツバチヘギ

イタダニです。これをピンセットでつまみ出し、アルコール容器に入れてダニの採集が完了

です。このシュガーロール法は、ダニの寄生率が求められ、蜂群毎のダニの抵抗性を評価

することも出来るそうです。また一つ勉強させて頂きました。


カマキリに捕らえられてしまった

2014年08月17日 | ミツバチ

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ミツバチのために作った水飲み場にカマキリがやってきて、かわいそうに1匹のミツバチが捕

まってしまいました。いつもは、多くのミツバチ達で賑わっているのに、この時ばかりは他にミ

ツバチはいませんでした。

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他のミツバチ達は水飲み場のすぐ横にあるジョウロに溜めた水を飲んでいました。水を調

達する場所をどうやら一時的に変えているようにも見えました。ミツバチも危険予知をする

のでしょうか。巣箱を襲うスズメバチには集団で抵抗を試みるのに、巣箱外では自己責任

なんですね。

因みに、この溜め水はボウフラが発生しないように水飲み場に入れている金魚のためのも

ので、毎朝夕新鮮な水を供給しています。


余程の恨みがあるのかな?

2014年08月04日 | ミツバチ

我が家の蜂場に、ミツバチを捕食するためにキイロスズメバチがやってきます。見つけたら準

備している捕虫網で捕まえ、かわいそうだけれど網の上から踏みつけて殺してしまいます。今

朝も巣箱の内検をしている時にやってきたキイロスズメバチを殺し、そのままにして作業を進

めていると、何と絶命しているはずのキイロスズメバチに7匹のミツバチが襲いかかっている

のを目撃しました。

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余程の恨みでもあるのでしょうか。日頃襲われているという意識と記憶があるのかなと思っ

たりしながら、ミツバチの興味深い生態に接しました。


巣蜜作りに挑戦しました

2014年07月22日 | ミツバチ

ミツバチが巣に溜めたままの蜂蜜を巣蜜(あるいはコムハニー)と言います。そして、それは

巣ごと食べる蜂蜜です。この巣蜜作りに挑戦しました。

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まず、巣蜜の枠を作ります。その枠の中に蜜蝋で出来た巣礎を取り付けます。この巣礎は

後で人が食べるものとなりますので、ミツバチが分泌した蜜蝋から作られた巣礎でなけれ

ばなりません。巣礎の中には石油製品由来の巣礎もあると聞きますので、要注意です。

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巣枠に8個の巣蜜の枠を並べて固定します。

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巣箱に入れてしばらくしてからの写真です。ミツバチ達が巣を盛り上げて巣房を作っていま

す。

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そして、これが蜜が溜まった状態です。蜂を払って小さな巣蜜枠を取り外して専用の箱に

収めれば完成です。しかし、巣蜜を自宅で楽しむならこれでいいのかもしれませんが、人

に差し上げる場合には、巣蜜枠の全ての巣房に蓋がされていないといけません。それは

箱に詰めた時に蜂蜜が溢れてしまうからです。

今年は巣箱に入れるのが少し遅かったから中途半端になったのかもしれません。技術が

無かったのが原因かもしれません。来年はもう少し工夫してみます。

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もっともまともだった巣蜜を一つだけ箱に詰めてみました。


岳温泉

2014年07月09日 | ミツバチ

ミツバチの採蜜シーズンも最盛期を過ぎましたので、岳温泉(福島県)で骨休めしてきました。

岳温泉からは阿武隈山系から上る朝日を眺め、二本松市の高林寺で見事に咲くあじさいを

鑑賞しました。見ごたえのある眺めでした。

最後に二本松市で養蜂をされている渡辺養蜂場を訪ね、社長ご夫婦からお話を伺い、珍し

い柿の蜂蜜などを購入させて頂きました。

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蜜源植物 ヤブガラシ

2014年07月01日 | ミツバチ

我が家の蜂場の西面は透明のポリカーボネート製波板で仕切りをしています。寒い季節は

日が差し込み暖かくて良いのですが、夏場は西日で蜂場内が暑くなりすぎます。そのため、

西面にはネットを張り、一昨年まではゴーヤでグリーンカーテンを作っていました。しかし、

昨年あたりから雑草取りの際、ヤブガラシだけを残すようにしていたらヤブガラシのグリー

ンカーテンが出来上がりました。

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このヤブガラシが花を付け始めました。この写真はお隣の敷地から取らせて頂きました。

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ヤブガラシは庭木に巻き付くやっかいな雑草ですが、ミツバチにとってはとても良い蜜源に

なっているようです。ヤブガラシは花弁と雄しべが開花後直ぐに落ちてしまい、花托だけが

残り、その花托からたっぷりの花蜜が分泌されるそうです。2日目には花托はピンク色にな

り、花蜜を出さなくなるとのことです(佐々木正巳著「蜂から見た花の世界」より)。確かに橙

色の花托は花蜜で光っていますが、ピンク色の花托は光っていません。

 昨年、養蜂家の後藤純子氏にこのヤブガラシの蜂蜜を味見させて頂き、あまりのおいしさ

にヤブガラシの蜂蜜の虜になってしまい、このグリーンカーテンを作る動機の一つとなりまし

た。その味はマスカットのような味わいの魅力的な蜂蜜でした。嫌われもののあのヤブガラ

シの蜂蜜がこんなにおいしいとは思いもしませんでした。どれだけのヤブガラシがあれば採

蜜が出来る程蜂蜜が溜まるのでしょうか。

なお、写真のミツバチはニホンミツバチです。


蜜源植物 イブキジャコウソウ

2014年06月14日 | ミツバチ

昨年イブキジャコウソウの苗を頂きました。それが一年も経たずに増殖し、花を付け始め

ました。イブキジャコウソウはタイム(シソ科)の仲間で、日本の高山に自生する植物で、

蜜源植物しても有望な植物です。また、グランドカバープランツとして利用されるようにな

ってきているようです。

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確かにミツバチが沢山飛んできています。

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一つの花にミツバチが止まっている時間が短く、写真は取りづらかったです。と、いうことは、

まだ流蜜が少ないということかもしれません。まだまだ咲き始めですから、これからですね。

 


モンスズメバチ

2014年06月02日 | ミツバチ

サザンカの剪定をしていて、変わった形の蜂の巣を見つけました。

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調べて見ると、モンスズメバチの巣だと判りました。結構綺麗な形をしていますね。でも、ス

ズメバチの仲間で、人も襲うとのことですので、巣を見守ることはせず、取り除きました。そ

れにしても、剪定の時によく刺されなかったものです。

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これが巣の中です。真ん中は、蓋を被った蛹がいます。その周りには幼虫、そして一番外

側には卵が見えます。幼虫はゴソゴソと動いていました。かわいそうでしたが、このまま土

に埋めることにしました。そして、埋めてから、スズメバチの幼虫を食べる習慣のある地域

もあることから、幼虫を食べてみれば良かったと気付いた次第です。ちょっと残念。