気ままにかしまライフ

趣味を楽しみながらのシニアライフを記事にしています。

ミツバチの水飲み場

2016年03月21日 | 日記

ミツバチが増勢するこの時期、働き蜂は水を求めて飛び回ります。水は幼虫に与えるハチミツを薄めるためのものです。そのため我が家では庭には6箇所の水飲み場を設けています。

これはその一つです。ミツバチが溺れないよう枯れたホテイアオイもそのままにしています。足場に利用出来るよう木ぎれも浮かせています。しかし、ミツバチはこれらの6箇所の水飲み場よりも、何故か我が家の愛犬の水飲み場(ステンレス容器)によく行きます。そして、よく溺れます。見つけては掬い上げ、手の中で暖めていると息を吹き返しますがミツバチにも迷惑、こちらも面倒という具合です。

こんな感じで蘇生してくれるので妙な達成感が得られますが、水を求めて必死で飛び回っているミツバチにとってはいい迷惑ですよね。

そこで思いついたのが上の写真のような水飲み場です。麻袋を重ねてトレーに入れて水を張ったものです。ミツバチは溺れることなく、湿った麻袋から水をよく飲むようになりました。これが7箇所目の水飲み場です。現在犬の水飲み場にはほとんどミツバチは浮かなくなりました。きっとこちらの方が飲みやすいと判ってくれたのかも知れません。

 

 

 


西洋ミツバチ巣箱の改良

2016年03月04日 | 日記

一昨年秋、我が家の西洋ミツバチはミツバチヘギイタダニの被害で4群が全滅してしまいました。原因は夏場のダニ駆除が十分ではなかったからです。しかし、ダニ駆除を決して怠っていた訳ではありません。ミツバチ用に承認された医薬品であるダニ駆除剤(敢えて商品名は伏せます)を7月末から8月末まで6週間投与していました。それでも10月始めにはミツバチに寄生しているダニが散見されはじめ、粉砂糖によるダニ駆除を試みるなど手を尽くしたものの結局10月末には全ての蜂群が崩壊してしまいました。ミツバチに付くダニを見つけた時点では既に巣箱の中には相当数のミツバチヘギイタダニが存在していると言われていますので、夏場に投与していた承認医薬品のダニ駆除剤が全く効果を発揮していなかったことは明らかだと思います。

蜂場から1kmほど離れたところには田んぼもあり、毎年夏場にはイネのカメムシ対策の農薬も散布されていますが、農薬散布によってミツバチが弱り最後は蜂群の崩壊にまで至るという事態は今まで無かったことから、ミツバチにとっては農薬よりもミツバチヘギイタダニの方が恐ろしいのではないかと思うようになりました。但し、農薬により群勢が衰えているところにダニによりダメージを受けたということも想像出来ますが、女王蜂にまで3~4匹のダニが付いている程大繁殖してしまった蜂群を目の当たりにすると、やはりダニの影響の方が遥かに大きいのではないかと考えています。

そのため従来は承認医薬品だけでミツバチヘギイタダニの駆除を行っていましたが、これからは粉砂糖による駆除方法の他、チモバール(タイムの成分)やギ酸、そして昨年米国FDA(食品医薬品局)で承認されたというシュウ酸も取り混ぜ使っていく必要があるのではないかと考えるようになりました。つまり、承認医薬品2種とこれらの方法のいずれかもしくは全部を順番に定期的に施していくのがダニに耐性を与えず駆除効果を維持出来るのかなという考えです。因みにシュウ酸の効果を早速試した私の蜂友がその時の様子をブログで紹介しています。

これらの粉砂糖やチモバールを使う場合には、ダニは死なずに巣箱の底に落ちるため、巣箱の底にはゴキブリホイホイのような粘着性のあるものを敷いておく必要があります。そうしないと落ちてきたダニは歩いて巣板に戻ることになってしまいます。以前粉砂糖を試みた時にはガムテープを貼り付けた金網を巣箱の底に敷きました。しかし、それを着脱するためには一旦巣板を全て巣箱から取り出す作業が必要なため、それなりに手間がかかります。何か良い方法は無いかと考え、巣箱の底に引き出しを付ける改良をしてみました。

 これは木工が得意な蜂友に試作してもらった改良巣箱です。巣箱の底を刳り貫き、その下に引き出しが出し入れ出来るようにしています。この引き出しにガムテープを貼り付けた金網を入れて使う予定です。この方法の課題は引き出しの出し入れの際にミツバチを痛めないかということが考えられますが、まずはこれでやってみるつもりです。