我が家の蜂場の西面は透明のポリカーボネート製波板で仕切りをしています。寒い季節は
日が差し込み暖かくて良いのですが、夏場は西日で蜂場内が暑くなりすぎます。そのため、
西面にはネットを張り、一昨年まではゴーヤでグリーンカーテンを作っていました。しかし、
昨年あたりから雑草取りの際、ヤブガラシだけを残すようにしていたらヤブガラシのグリー
ンカーテンが出来上がりました。
このヤブガラシが花を付け始めました。この写真はお隣の敷地から取らせて頂きました。
ヤブガラシは庭木に巻き付くやっかいな雑草ですが、ミツバチにとってはとても良い蜜源に
なっているようです。ヤブガラシは花弁と雄しべが開花後直ぐに落ちてしまい、花托だけが
残り、その花托からたっぷりの花蜜が分泌されるそうです。2日目には花托はピンク色にな
り、花蜜を出さなくなるとのことです(佐々木正巳著「蜂から見た花の世界」より)。確かに橙
色の花托は花蜜で光っていますが、ピンク色の花托は光っていません。
昨年、養蜂家の後藤純子氏にこのヤブガラシの蜂蜜を味見させて頂き、あまりのおいしさ
にヤブガラシの蜂蜜の虜になってしまい、このグリーンカーテンを作る動機の一つとなりまし
た。その味はマスカットのような味わいの魅力的な蜂蜜でした。嫌われもののあのヤブガラ
シの蜂蜜がこんなにおいしいとは思いもしませんでした。どれだけのヤブガラシがあれば採
蜜が出来る程蜂蜜が溜まるのでしょうか。
なお、写真のミツバチはニホンミツバチです。