ミツバチに寄生するミツバチヘギイタダニは、特に西洋ミツバチに様々な病気の原因となる
病原菌やウィルスを媒介しているそうです。その研究のため、全国の蜂場からミツバチヘギ
イタダニを採集している京都産業大学ミツバチ産業科学研究センターからの協力依頼を受
けてミツバチのダニを採集しました。
ミツバチヘギイタダニを採集する方法は、シュガーロール法という方法です。粉砂糖をミツ
バチの体にまぶし、その際にミツバチから剥がれて落ちるダニを採集するという方法で、
上の写真のような道具を使います。粉砂糖、荒い編み目の蓋付き容器、スプーン、白い
トレーの4点です。
蜂ブラシを使って巣板のミツバチを容器に200匹程度を入れ、一緒に粉砂糖を入れ、砂糖
が溢れないように注意しながら、容器を振って砂糖をミツバチに振りかけます。
容器を逆さまにして、白いトレーに砂糖を振り落とします。容器に残っているミツバチは少し
目を回しているそうですが、巣箱の前にそっと落としてあげると自分で巣箱に入って行きます。
ちょっと手荒なことをしてゴメンねという感じですが、ミツバチは大丈夫そうでした。
白いトレーの底に、上の写真では5~6個の黒い粒が映っていますが、これがミツバチヘギ
イタダニです。これをピンセットでつまみ出し、アルコール容器に入れてダニの採集が完了
です。このシュガーロール法は、ダニの寄生率が求められ、蜂群毎のダニの抵抗性を評価
することも出来るそうです。また一つ勉強させて頂きました。