この1週間スズメバチの襲撃がなく、長かったスズメバチの時期は終わったと判断し、西洋ミツバチの巣箱に取り付けていたスズメバチの捕獲器を昨日(11月28日)取り外しました。
巣門が丸見えになってミツバチたちの出入りがよく観察出来るようになりました。色々な色の
花粉を沢山足に付けて戻ってくるもの、これから外勤ハチになるために記憶飛行(オリエーテ
ーション飛行とも言って、巣門周辺の空中で頭を巣箱に向けてホバリングしながら、自分の巣
箱の位置を記憶するための飛行)をしているもの、その初心者の外勤ハチが巣箱に戻れるよ
うに、巣門の前でおしりを上げてニオイ物質を放出して巣箱の位置を教えているもの、巣箱の
外から観察するだけでも色々な生態が観察出来、時間の経つのも忘れてしまいそうです。そ
んななかで、とうとうオスバチが巣箱から引きづりだされる現場を目撃してしまいました。
巣箱から出てきている2匹に注目下さい。左が体がすこし大きなオスの西洋ミツバチです。そ
のオスに食らいついているように見えるのが働きバチです。巣箱の中からこのような状態で2
匹で絡まり合いながら出てきました。
そしてとうとうプラットホームの端まで追いやられてしまいました。この後オスは嫌がって飛ん
でいきました。何匹かのオスが出入りしていましたので、引きづり出されたり、戻ったりを繰り
返しているのではないかと思いました。しかし、戻ってきたオスは今度は門番らしきハチがオ
スの体の上に乗っかったりしていじめているような光景も見られました。それにもめげずオス
は巣箱の中に消えるのですが、同じようなことが繰り返されそのうちにオスは完全に駆逐され
るのだと思います。