気ままにかしまライフ

趣味を楽しみながらのシニアライフを記事にしています。

ミツバチが蜜蝋を分泌しているところを目撃しました

2014年05月29日 | ミツバチ

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西洋ミツバチを内検している際、お腹から蜜蝋を分泌しているミツバチを見つけました。上の

写真の矢印の個体です。お腹に白い切片が見えます。これが蜜蝋だと思います。

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その個体をつまみ上げて、お腹の写真を撮りました。もっとうまく撮影出来れば良かったの

ですが、ミツバチが嫌がってお腹を丸めるものですからうまく撮影出来ませんでしたが、白

い蜜蝋が写っています。こんなに大量に分泌するのですね。蜜蝋はミツバチの食べた蜂蜜

の重量の1/10しか分泌されないと聞いたことがあります。この蜜蝋でこれから巣作りをする

のです。自分たちの住処を、自分たちの分泌物で作ってしまうミツバチはやっぱり凄いです

ね。


罠にかかったオオスズメバチの女王蜂

2014年05月25日 | ミツバチ

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庭に仕掛けた「スズメバチトラップ」にオオスズメバチの女王蜂が入るところを見ました。

1匹で越冬した女王蜂が、巣作りをする時期なので、この時期にスズメバチの女王蜂を

退治しておくと、秋のミツバチへの襲撃が少し和らぐようです。ペットボトルに

スズメバチが出入り出来るような穴を開け、グレープジュース、酒、酢、砂糖を混ぜた

誘因液を入れてあります。


女王蜂の作成に挑戦してみました

2014年05月16日 | ミツバチ

ミツバチは蜂群毎に性質が異なります。蜂蜜を集める力、女王蜂の産卵力、攻撃性、耐病性

などが異なるようです。養蜂家の立場としては、おとなしくて、繁殖力が強く、よく蜂蜜を集め、

病気にも強いなどの蜂群がありがたいことになります。

 数群しかいない我が家の蜂場でも、やはり蜂群毎に皆特徴が異なります。そんな中、昨年

から比較的優良な蜂群が出現しましたので、今年はこの蜂群の系統を増やすことにしました。

従来は、人工分割といって、対象の蜂群から幼虫や蛹のいる巣板を数枚取り出し、それを別

の巣箱に収めて、そこで新たな女王蜂を誕生させるという方法を取っていました。しかし、この

方法では対象となる蜂群から幼虫を取り上げるため、負担が大きく、また巣箱の数も増えてし

まい、限られた狭い蜂場で飼育している我が家としては、これ以上巣箱を増やすことは出来な

いので、移虫により女王蜂を育成する方法にチャレンジすることにしました。

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使ったのは、上の写真のような「蜂児移虫器」という市販されている器具です。この中に女王

蜂を収容し、産卵をさせ、その卵を利用して新女王蜂を作成するというものです。穴の開いた

黄色いプレートは「仮巣」というものです。

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これは「卵受け」というものです。このお椀の底のような部分に産卵させます。

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この「卵受け」を 「仮巣」の裏側から穴に差し込んでいきます。

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これが「卵受け」を差し込んだ「仮巣」の表側です。これに一番上の写真のようにスリットの

入った蓋をします。このスリットは、女王蜂は出られませんが、働き蜂は出入り出来る間隔

に仕上げられており、中に入れた女王蜂のお世話はそれらの働き蜂が行います。

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蜂児移虫器はこのように、巣板と巣板の間につり下げます。今回は、対象となる蜂群の女

王蜂を蜂児移虫器に移し、同じ蜂群の 継箱内に設置しました。巣箱と継箱の間には隔王

板を挿入しておきました。

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蜂児移虫器設置後、5日目に「卵受け」への産卵を確認した上で、「卵受け」を取り外し、

「王碗」というキャップを「卵受け」に取り付け、「王乳枠」という枠にはめ込み、巣箱に入

れました。同時に「蜂児移虫器」から女王蜂を開放し、巣箱に戻しました。

「王乳枠」は2枚準備し、予め無王にしておいた蜂群に挿入し、それらの蜂群に女王蜂

を養成させました。

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「王乳枠」挿入後6日目の写真です。王台がいくつか出来ていました。その後「王乳枠」挿

入後10日目に王台の選別を行い、形の良い大きな王台2個を残し、他を潰しました。なお、

無王群が作ったこの蜂群由来の王台も全て潰しました。

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「王乳枠」挿入後16日目の王台です。右手前の王台の底が綺麗に穴が開いていますので、

この王台から女王蜂が出たと思われます。その左隣の王台は王台の横側が壊されたよう

に見えます。これは恐らく先に出房した女王蜂が壊したものだと思われます。

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写真中央に移っているのが、新しく誕生した女王蜂です。まだ未交尾ですが、数日後には

交尾飛行に出かけ、首尾良く交尾が出来て帰還出来れば1週間から10日後位から産卵が

始まると思います。

始めて「蜂児移虫器」を用いた、新女王蜂の育成にチャレンジしましたが、これで産卵が

始まれば成功ということになります。無事育って欲しいものです。

 


蜜源植物 キリ

2014年05月07日 | ミツバチ

自宅近くの公園に2本のキリの木が植わっていますが、今まで花の咲いた状態を見た記憶

がありませんでした。しかし、今年始めて花を付けているのに気付きました。と、同時に花の

周りを沢山のミツバチが飛び交っているのも見ることが出来ました。調べて見ると、フジと並

びこの時期の重要な蜜源植物だということが判りました。

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花蜜を吸うミツバチの写真を取りたかったのですが、花の位置が高くて無理でした。

キリの話題からは外れますが、昨日1匹のミツバチが3匹のツバメを追い回しているのを

目撃しました。ツバメは昆虫(害虫)を補食する益鳥とされていますが、養蜂家はあまり

歓迎していません。それは、結婚飛行に出かける新女王蜂なども襲われる可能性があり、

厄介な存在だからです。しかし、そのツバメが昨日は小さな昆虫に追いかけられているの

が目に入りました。よく見るとミツバチが執拗に追いかけているのです。蜂場の近くだった

ので、縄張り意識を持ってツバメを撃退していたのでしょうか。珍しい光景でした。


分封未遂発生

2014年05月05日 | ミツバチ

五月晴れの昨日午前11時頃、我が家のミツバチの一群から分封群が飛び出してしまいまし

た。多数のミツバチが乱舞し、雲のようになってしまいました。蜂場は住宅地内ですから、分

封群を飛び出させると近所迷惑となりますので、可能な限り分封はさせないよう注意して飼

育しています。しかし、数日前の内検でその兆候を見逃してしまったようです。

分封を防ぐには、女王蜂が分封群と一緒に飛び出せないよう羽根を切っておくのが良いと

されており、そうすると巣箱から飛び出した分封群は、仕方無く引き返してくるといいますが、

昨日はまさにその通りになりました。

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これが戻ってきた分封群の様子です。わかりにくいですが、みんな巣門に向かって歩いて

います。やはり女王蜂の羽根を切っておくのは有効であることを経験しました。女王蜂の

羽根を切っているところはこちらです。 この後、この蜂群に大きな王台が出来ているのを

見つけましたので、女王蜂の更新処置を施しました。


人工キンリョウヘン香の実証実験

2014年05月02日 | ミツバチ

「人工キンリョウヘン香」の実証実験に参加してみました。人工キンリョウヘン香は、日本在

来種みつばちの会から入手しましたが、製品化したのは京都学園大学の研究グループだ

そうです。日本ミツバチが好むキンリョウヘンの花の香りを合成し、すぐに蒸発しないよう徐

放処理をしているようで、一ヶ月半程度は有効だそうです。

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上の写真は、待ち箱の巣門上部に取り付けた状態です。この場所は、かなり以前豚舎とし

て使われていた場所だそうですが、昨年日本ミツバチの営巣が見つかった場所でもあり、

ミツバチが嫌う臭いは消えている場所と思われます。

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人工キンリョウヘン香をセットした待ち箱から20m程度離れた同様の豚舎跡に、比較のため

に実際に花を咲かせているキンリョウヘンの鉢をセットした待ち箱を置きました。

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これが、実験に用いたキンリョウヘンです。昨日から咲き始めたものです。さて、どちらの

待ち箱に日本ミツバチは入ってくれるのか楽しみです。