10月8日に保護した小さな蜂球のニホンミツバチは、清真学園施設内の縦型式現代式巣箱に移住してもらい、次第に新しい住み処にも慣れ始め、活発に花粉を運ぶ様子が確認されました。そのため、10月22日にハチマイッターを取り外し始めて内検をしました。しかし、その際の内検が気に入らなかったのか、その後ミツバチ達の巣門からの出入りが減少してしまいました。29日には砂糖水を給餌しましたが、その時の砂糖水の減少状況と人工花粉(スーパーハッチ)を与えるために、本日そっと巣箱の上の蓋を取ってみました。巣箱の上に乗っている発砲スチロールは人工花粉を入れるための空間を確保するためのものです。3枚の巣板の隙間からミツバチ達が顔を覗かせていました。冬を越せるだけの群勢になることが出来るでしょうか。
近所の神社の石塔の内部に営巣し、上向き巣門で生活するニホンミツバチを観察に行った
ところ、巣門の脇で赤色のお腹を見せてひっくり返っている昆虫と、息も絶え絶えになっている
ミツバチを見つけました。どのような状況でこんなことになったのでしょうか。ミツバチの足には
花粉らしきものが付いているので、門番ではなく、外勤蜂だと思われます。名前の判らないこの
昆虫は既に絶命しているようでした。巣門の近くで戦い、相打ちになったのではないかと想像し
ます。息も絶え絶えになっているこのミツバチの足元でゴソゴソと動くミツバチが一匹。どうやら
ミツバチの足にくっついている花粉を囓っているようにも見えます。シビアーな現実ですね。結
局この絡まった二匹は、頻繁に出入りするミツバチに押されるように上向き巣門から中に落ち
てしまいました。
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YouTube: ニホンミツバチと厳しい現実
庭で飼育しているニホンミツバチの巣箱を、今まで飼育していた場所から同じ敷地内の別の
場所に移すことになりました。ミツバチの巣箱を移動するには、ミツバチに配慮した移動手段
を取らなければなりません。一般的にニホンミツバチの巣箱の移動は一日に10cm程度と言
われています。因みに西洋ミツバチは1m程度だそうです。そうしないと外勤蜂が巣箱に戻
れなくなるからです。それが出来なければ、元の巣箱の位置から2km以上離れたところに
一旦巣箱を移動させ、3週間以上経過してから移動させたい位置に移動させるという方法
を取るのだそうです。今回、自宅から2km以上離れた場所の確保が出来ませんので、面倒
ですが毎日巣箱を少しずつ移動させるやり方で移動を始めました。
写真の左奥の夏みかんの木の根もとから次第に写真手前側に移動させています。先日
天気の良い朝に約1m位一気に移動してみました。巣箱の位置が見つけられない迷い蜂も、
そこそこ温度も高く、巣箱を探す時間があれば巣箱にたどり着くだろうと思ってやってみまし
た。夕方まで巣箱が置いてあった辺りで飛び回っているミツバチがいましたが、迷いながら
も恐らく全員が帰還してくれたように見えました。しかし、翌日もまた迷っているミツバチが
観察されましたので、一気に1mを移動させるのはやはり無理だと思いました。それにして
も10cmではなかなか目的地まで到達しないため、今日は50cm程度で試みました。すると、
外勤蜂は昨日まで置いていた巣箱辺りに一旦戻ってくるのですが、直ぐに横の巣箱を見つ
けて巣箱に戻っていく様子が観察出来ました。これからは50cmでやってみます。移動期間
が予定の1/5で済みそうです。
墓石の中に営巣しているニホンミツバチの様子を見に行ったところ、ニホンミツバチがキイ
ロスズメバチに襲われ必死に抵抗しているところが観察出来ました。沢山のミツバチが集まり
一斉に羽根を震わせ、近づくキイロスズメバチを威嚇します。この統一の取れた行動が凄いで
すね。
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YouTube: ニホンミツバチとスズメバチの攻防
ミツバチは生後3週間は巣の掃除や幼虫の世話、貯蜜や花粉の貯蔵など内勤蜂として働き
ますが、その後は巣の外に出て外勤蜂として花蜜や花粉を集める仕事をします。その仕事に
付く前に自分達の巣の場所を記憶するために一斉に飛び出し、巣門に頭を向けながら飛び回
ります。それがミツバチの時騒ぎと言われる行動で、オリエンテーション飛行とも呼ばれてい
ます。我が家のニホンミツバチの時騒ぎを撮影しました。
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YouTube: ニホンミツバチの時騒ぎ
飼育している西洋ミツバチで弱体化が著しく、近々他の群れと合同しようかと考えていた
群が逃去しました。この群れの女王蜂は片方の羽根の先端を1\3程切ってあり、飛べなくし
ていたつもりなのですが、逃げ出してしまいました。蜂球をつくったのは巣箱から10m程離
れた、以前温室として使われ、現在は屋根を外してある囲いの中の壁でした。
写真の左上の塊が蜂球です。拳2個分くらいの大きさです。蜂球に袋を被せて蜂球を壁
から剥がし、袋に入れて、写真手前の巣箱の中に落としました。羽根を切って、胸の背中
側に印を付けてある女王蜂が巣箱に収容出来たことを確認しました。元の巣箱を確認する
と巣箱の中には数匹の蜂しかいませんでした。しかし、卵が産み付けられた巣板はありま
した。給餌箱には2週間前に給餌した糖液が半分程残っていました。それなのに、逃去と
いうことになったようです。
最終的には蜂球のあった近くの台の上に巣箱をセットし、群全体を収容しました。それに
しても西洋ミツバチは何故逃去したのでしょうか。弱体化していった原因は何なのか、また
その先で何故逃去という選択をしたのか、乏しい経験と知識ではちょっとその原因を把握
するのは難しいです。スズメバチの攻撃を嫌がったのか、飼育環境が悪かったのか、他の
群の働きバチによる蜂蜜泥棒(盗蜂)を嫌がったのか判りません。群れが落ち着いたら他
の群れと合同しようと思います。
先日蜂友のF氏の畑で見つかったニホンミツバチは自然に巣箱に入るのを待つのを諦
め、捕獲して現代式縦型巣箱に収容することにしました。ミツバチもボツボツ蜜鑞の分泌を
しなくなるので、越冬準備が重箱式巣箱では間に合わないのではないかと考え、人工巣脾
を備えている現代式縦型巣箱を使うことにしました。
写真は網の中に捕獲したニホンミツバチを巣箱に入れているとことの写真です。詳細は以
下に掲載しました。
キュウイフルーツの棚に出来たニホンミツバチの蜂球が見つかり、これを巣箱に回収することになりました。
これが蜂球です。かなり小さな蜂球です。今から冬を越せるだけの蜂群に育成出来るのか不安がありますが、このままではスズメバチにもやられますので、回収することにしました。
蜂球に網を被せました。実はこの網は面布で急造したものです。面布は帽子に装着してミツバチから顔を防御するものです。この面布の片方を縛り、袋状にして蜂球に被せました。これで日暮れまでこのままにしました。
日暮れまでにミツバチ達の受け入れ準備をしました。ミツバチは現代式縦型巣箱に移住させることにし、専用の人工巣脾に蜂蜜を擦り込みました。砂糖水を与えると、砂糖水がミツバチ達の餌、つまり蜂蜜になるまでには時間が掛かるのと、ミツバチ達が蜂蜜を作るまでに消耗してしまうため、直ぐに餌が食べられるよう蜂蜜を与えることにしました。
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蜂場は蟻の多い場所のため、巣箱を置く台(集荷籠)には食用油を塗りました。蟻が這い上がりにくくするためです。
現代式縦型巣箱の準備状況です。3枚の巣脾を使い、両端の2枚に蜂蜜を塗り込んだ巣脾を配置しました。巣脾の両側に給餌箱を置き、これに少しだけ砂糖水も入れておきました。空間には新聞紙を丸めて詰めて断熱材としました。
夕方の蜂球の様子です。昼間新しい巣を探しに出かけていた探索蜂達が帰ってきて網の上から蜂球にくっついていました。数は数十匹程でした。
探索蜂のくっついた網の上から袋を掛けて一網打尽にしました。枝にくっついた蜂は手で剥がして網の中に落とすようにしました。
捕獲したミツバチ達は網の中に入れてぶら下げながら持ち帰り、巣箱の前で網の口を広げ、巣門の中に誘導しました。
ほとんどの蜂が巣箱の中に入ってから女王蜂をしばらく閉じ込めるためにハチマイッターを取り付けました。
「ホテルがんけ」さん屋上の蜂場を清真学園中学校自然科学部の皆さんが見学した様子が、よみうりタウンニュースにも紹介されました。
紹介記事はこちらをクリック:「2011.9.22 seishin.pdf」をダウンロード
蜂友のF氏から電話があり、巣箱を貸して欲しいとの要請。何事かと聞くと、キウイフルー
ツの棚に蜂球があるとのこと。駆けつけると確かに500~1000匹程度と思われる小さな蜂球
がありました。でも何でまた今なの? 写真を拡大して一匹一匹を確認してみると、ミツバチヘ
キイタダニを付けている個体が沢山いることが判りました。それが原因? それともスズメバチ
の襲撃から逃げてきたの?
これが蜂球です。
F氏は蜂球をそのまま捕獲して巣箱に収容するよりも、ハチ達に自然に巣箱を選択させた
いという考えだったので、蜂球の直ぐしたに巣箱を据えました。巣箱の真上に蜂球があり
ます。巣箱に入ってくれればいいのですが。仮に巣箱に入ってくれても、こんな小さな群れ
でこれから冬越しの準備が出来るのでしょうか心配です。
春先の貴重な蜜源植物にもなり、また春先の貴重な彩りともなり街の景観形成にも役立ち、さらにはナタネ種子からナタネ油が絞れ、滓は油かすとして肥料となり、天ぷら油として利用した廃油はバイオディーゼル燃料ともなる多様な利用価値のあるナタネを見直して頂こうとナタネ種子を学校や市民の皆さんに配付することに致しました。来年春にどれだけ市内が黄色く色付くか楽しみですね。この種子は藤原養蜂場さんのご厚意で頂戴したものです。
市立の幼稚園1校、小学校4校、中学校1校、公民館2箇所、自治会1箇所に合計1.7kgを配付しました。それぞれ個別にお持ちし、私達の活動をご紹介し、ナタネを植栽することの意義などをお話させて頂き、意見交換をさせて頂きました。
また市民の皆さん向けに15~20g入りの小袋約1000袋を準備しました。
9月18日にはかしま青年会議所主催「自然共生型の未来を考えるフォーラム」で200袋を配付しました。
また、「広報かしま」でご希望の方にお配りする旨を広報して頂き、市役所、まちづくり市民センター、FMかしま、鹿嶋人ギャラリーにて配付を開始しました。これで凡そ570袋を準備しました。
鹿嶋市役所まちづくり推進課の受付に置かせて貰ったナタネの種です。
鹿嶋市まちづくり市民センターに置かせて貰ったナタネ種子です。
これら4箇所は10月に入ってから配付頂きましたが、いずれの場所も残り少なくなってきており、皆さんに喜ばれているようで安心です。来春が楽しみです。
今後は10月15日、16日の両日鹿嶋市スポーツセンターで行われます「鹿嶋市環境展」でもお配りすることにしています。