先日組み立てた巣枠に、巣礎を貼り付ける作業をしました。巣礎は蜜蝋(+パラフィン)を原料として
作られており、ロールプレスで表面に六角形のディンプルが作られています。この巣礎を張った巣枠
(巣板)を巣箱に入れておくと、ミツバチがこの六角形のディンプルをベースに自分たちが分泌した蜜
蝋でハニカム構造の巣を盛り上げ、その中で育児をしたり、花粉や蜂蜜を貯める場所として利用しま
す。
写真奥は電気埋線器で、手前が埋線台(自作)です。電気埋線器は、巣枠に張った針金に通電し、針
金の抵抗熱で針金に接する部分の巣礎を溶かし、針金を巣礎の断面に埋め込むために使う道具で
す。そして、その作業をするための台が埋線台です。
まず、巣礎を巣枠の親桟の切れ込みに差し込みます。
針金が上になるように埋線台の載せた巣枠の針金に埋線器の長い方の電極を置き、上から少し押さ
えます。次に埋線器の短い方の電極を横桟に出ている針金に当てます。これで針金には電気が流れ、
針金の抵抗熱で蜜蝋が少し溶けて巣礎に沈み込みます。この間凡そ4~7秒程度です。使う針金によ
り抵抗が少し変わるようですので、それに応じて時間調整をします。
こんな感じになります。私の技術の問題だと思いますが、どうしても両端の部分の針金が浮き上がる
傾向があります。
そこで、針金が出ている部分には溶けた蜜蝋を筆でタッチアップしていきます。これで巣板が完成で
す。上の写真の筆先は蜜蝋が固まってしまっていますが、これは写真撮影のために時間を要したた
めです。