気まぐれ日言己2

日々の出来事や趣味の事、時事ネタなどを気まぐれで書き込みます。

ちきゅう 一般公開

2006-06-18 00:09:15 | 今日の出来事
地球深部探査船『ちきゅう』の一般公開があったので
行ってきました。

『ちきゅう』とは、地球内部の調査を行うために日本が
建造、2005年7月に完成した地球深部探査船です。
公開場所は大阪の天保山埠頭。

桜島から天保山渡船に乗り天保山へ。
日曜日の昼過ぎということもあってお子さん連れの
方が目立ちました。

とにかく、

でかい。
たかい。
ひろい。

・・・の3拍子揃った巨大船です。
ただ全長や排水量などは戦艦『大和』には及びません。



↑天保山渡船乗り場から撮影した「ちきゅう」。
白い部分が船体です。
中央部にある”やぐら”みたいなデリックも「ちきゅう」の
設備です。
地上に建てられたものではありません。
テポ丼やノ丼の発射塔でもありません。
パイプをつり下げる”やぐら”です。

デリックの高さは、船底から約130mですが、こうみると
観覧車とほぼ同じ高さがあります。(゜д゜)デカー

手続きを終えて乗船。
順路に従って船内をウロウロします。
接岸しているので動くことがなく、まるで巨大な工場か
プラント内にいるような気がします。



海洋研究開発機構所属です。
玉野造船所生まれ。長崎育ち(艤装)で横須賀在住です。

巨大な鉄骨がデリックと呼ばれる部分。
ここに各種パイプをつり下げて海底に降ろします。



これが「ライザーパイプ」と呼ばれる船と海底に設置される
噴出防止装置をつなぐパイプです。
これを100本ほど積んでいます。
全部で大凡27トンもあります。Σ(゜Д゜;)
これを一本づつ繋いで降ろして行くわけです。
一本の長さは27m。100本つなげれば2700mの長さに
なります。
将来は4000mまで延ばすそうです。
ちなみに固定ボルトは6本あって、直径15cmぐらい
ありました。

この中にドリルパイプを降ろして海底下の地層を掘って
行くわけです。

計画では地球のマントルまで掘り進み、コアを採取する
そうです。マジ凄い計画です。(゜Д゜ ) スゴー



観覧車から見下ろした「ちきゅう」です。
でかすぎて全景を撮影できません。

黄色いアームが、先ほどのパイプをつり上げる為の巨大クレーン。
デリックの後ろにある鉄パイプのようなのが、ドリルパイプです。

この船、海上で絶えず同じ場所にとどまるために、
船底には360度回転するスクリューを6基装備。
GPSを利用して、スクリューを動かして同じ位置にいるように
設計されているそうです。

乗員は100名。乗船する研究者は50名。

現在、操船と採掘などの訓練中。
とりあえず、近々熊野灘に赴き、南海トラフの調査を
するそうです。
その後、世界各国との共同研究に従事することになって
います。

出港は6月22日(木)14時。
同日13:50から、大阪市消防音楽隊による見送り演奏が
行われます。

お時間のある方はどうぞ。
全景を見るだけでも価値ある船ですよ。