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お早うございます。
(日経新聞1月15日記事より) 風邪の特効薬を開発したらノーベル賞と云われますが、確かに現在の風邪薬(感冒薬)とは症状を抑えるものです。近い将来、風邪を根本的に治療する薬は登場するのでしょうか?
風邪の8~9割はウィルスが原因で200種類以上あると云われます。ウィルスに一度感染すると免疫が出来て次に感染しにくくなりますが、原因となるウィルスが多いために現実的には風邪を繰り返す結果となっています。病院で処方される抗生物質は細菌には有効ですがウィルスに対しては無効です。
これまでも風邪のウィルスに働きかける物質はありました。製薬会社の丸石製薬と金沢大学の市村教授らが2002年に開発した 「MRL-2471」 です。これは風邪の原因のほぼ半分を占めるライノウィルスが増殖する時に働くタンパク質に取りついて活動を抑えるものです。これと似た物質を2001年にアメリカ・バージニア大学が開発しています。
しかしいずれも商品化はされていません。それは、これらの物質を風邪の患者に投与するためには、原因がライノウィルスであると特定する必要が有るのですが、簡単な診断方法が開発出来なかった事が大きいようです。
風邪は根本的な治療法がなくても治って行くため、副作用の懸念がほぼゼロでないと国の承認が得られにくい事も影響した様です。
明日に続きます。