漢方 相談 健康相談は 福島県郡山市 きく薬局へ
お早うございます。
漢方医学の考え方では、胃腸の機能を胃と脾に分けて考えられています。
食べたものを上(口)から下(肛門)まで送り出す働きを胃気と云います。胃気の働きはこれだけではありませんが、別の機会に述べたいと思います。
さて、胃気が弱くなると起こりやすくなる症状はいろいろ有ります。常習性の便秘、お腹がへりにくい(空腹感が乏しい)、食後にいつも眠くなる、ゲップが出やすい、ガスがたまる...等の症状は胃気が低下した症状です。
このほか、高齢者になると多くなる腸閉塞も胃気が低下した症状です。
漢方ではしかるべき状態に合った処方を用いて、これらの症状を改善させて行きます。
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お早うございます。昨日は 不眠症 アトピー性皮膚炎 の漢方相談が有りました。
27日の夜は、毎月集まって勉強会を開催している薬局協励会の郡山グループの会合が有りました。
3月は地震の影響で中止でしたので、2ヶ月ぶりに全員で顔を合わせる事が出来ました。全員御家族も建物も無事で営業が行えていましたので安心しました。
この日は、精神神経症状や不定愁訴の漢方薬による対応について勉強しました。余震や原発事故のストレスで眠れない、寝つきが悪い、地震でもないのに揺れている感じがする...等の症状を訴える方が増えていますので、少しでも楽にしてあげられたらと思います。
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お早うございます。昨日は 気管支炎 高齢者の長引く咳 の漢方相談が有りました。
日曜日に一時帰宅した家内と息子は、引き続き放射能避難のため、昨日車で只見へ出発しました。私にとっては再び静かな独り暮らしの始まりです。(笑)
GWには私も合流して3日間ほど滞在しようと思います。最近では、放射線数値を気にしない場所に滞在するという事がゼイタクな事に思えて来ました。早く元の生活に戻りたいです。
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お早うございます。昨日は 不眠症 脊柱管狭窄症 の漢方相談が有りました。
胃と脾の働きについて簡単に御紹介いたしましたが、「太る、やせる」 という現象で考えるとわかりやすいと思います。
太る方が難しい、ヤセの大食いと云われる方は、胃の働き(消化)は丈夫ですが、脾の働き(吸収)が弱いという事です。
反対に、「水を飲んでも太る」 「やせにくい」 という体格の良い方が軟便や下痢が多かったりお腹をこわしやすいという場合があります。この場合は胃の働きが弱く、脾の働きが強いのだと云えます。
糖尿病は脾の働きが強すぎて、口から入った栄養素の吸収が良すぎて、そのままでは栄養過剰で身体の機能が危険なので、脾が壊れて外部に栄養素を捨てる様になった状態です。漢方医学では糖尿病の改善には脾を補う人参(朝鮮人参) がよく用いられます。
これらはほんの一例ですが、漢方医学ではこの様に胃と脾の働きのバランスを重要視して処方を選びます。
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お早うございます。昨日は 翼状片 声帯ポリーブ 咳 の漢方相談が有りました。
漢方医学の考え方では、現代医学で知られている胃腸の働きについて、胃と脾(ひ)という概念で解釈しています。
わかりやすく云えば、胃とは主に消化を行ったり食べたものを上から下まで送り出す働きを司り、脾は栄養や水分を吸収する働きを司るとされています。脾は現代医学で云うと腸の働きだと考えても間違いではありませんが、古典をひもとくと脾の働きはこれだけではありません。
胃腸の働きの事を総称して 「脾胃」 と呼ぶこともあります。胃腸虚弱な人に対して 「あなたは脾胃が弱いですね...」という具合です。
胃で消化したものを脾が受け取り、栄養物や水分を吸収して必要なところに運ぶ(運化という) とされています。さしずめ宅急便の集荷センターのようなイメージですね。
胃と脾は互いに協力し合い、バランスを保って活動しています。次回より胃と脾についてもっと詳しく御説明しようと思います。
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お早うございます。
原発事故の放射線が心配で東京へ避難していた家内と息子が一時帰宅しました。向こうは東京から上越新幹線に乗り、小出から只見線経由で先週から只見の伯父の家にいたのですが、昨日の日曜日に私が車で迎えに行きました。
毎日朝晩電話で話してはいたものの、約40日ぶりの対面となりました。久しぶりに会うと、息子も少し大きくなっていた様に感じました。(笑)
私の方は40日間、店もほぼ一人でやっていましたので、独り暮らしはとかく時間に追われて生活している様な毎日でした。いやそれ以上に心の張りがなく笑いも少なくなり、精神衛生上良くないです。
二人は郡山に2、3日滞在し、この後GW明けの頃まで再び只見か東京のどちらかで過ごす予定ですが、家族と長期間離れて過ごすという、この様な異常事態を経験するとは夢にも思いませんでした。
原発事故が少しでも早く終息することを切に祈ります。
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お早うございます。昨日は 成人のアトピー性皮膚炎 静脈瘤 の漢方相談が有りました。
胃の動きを悪くする原因のその3は、ストレスや悪い精神状態です。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。一般的に緊張したりストレスを受けている精神状態では交感神経が優位に働き、リラックスした安息状態では副交感神経が優位に働いています。
胃腸に関して云えば、胃腸のゼン動や消化液の分泌は副交感神経が優位の時に活発になります。旅行へ行くといつもより沢山の量をペロッとたいらげたり、反対にショックを受けると食事が咽喉を通らない事を考えると良く判ります。
神経性胃炎やストレス性の胃潰瘍というのは、ストレスで胃が動かなくなったり、胃の血流が低下して胃壁が無防備状態になるために自分の胃酸によりダメージを受けてしまう事により発症します。
ストレスで過食になり太るという方の場合は、正確にはストレスから解放された時に(仕事が終わって家に帰って来た時など)副交感神経が優位に働き出して食欲が湧いて沢山食べてしまう...という事になります。
交感神経と副交感神経のどちらが優位に働きやすいのかは個人差が有りますので、ストレスやショックで食欲が増す人とその反対の人との両方のケースが有るのはこの為です。
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お早うございます。昨日は 慢性関節リウマチ 不眠症 の漢方相談が有りました。
胃の動きを悪くする原因のその2は水分の摂り過ぎです。
われわれはいろいろな形で水分を摂取しますが、身体に入った水分を小便や汗で排泄する力には個人差があります。丈夫な強い胃腸の方は水分を沢山のんでもどんどん吸収して小便で排泄しますが、反対に胃腸が弱い方では大した量を飲まなくても胃の中に水分が長い時間停滞し、もたれや食欲不振、重苦しさの原因になります。
特に胃下垂タイプの方は吸収されるスピードが遅いので、少量の水分でも胃にたまりやすく不調の原因になります。しかし体質だから治らないというのではなく、その方の状態に合った漢方薬処方の服用や日常生活の養生法により改善させる事が可能です。
冷たい水分をたくさん飲む習慣があると余計に胃の働きを弱めますので、胃腸の弱い方では暑い夏には注意が必要です。
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お早うございます。昨日は 慢性湿疹 常習性便秘 目の黄斑変性症 うつ病 の漢方相談が有りました。
前回は、漢方医学では胃の動きを重要視するという事を御説明しましたが、それでは胃の動きが悪くなる原因とは何でしょうか?
まず第1には、冷たい飲食物の摂り過ぎです。特に夏などアイスクリームや清涼飲料水、ビールなどを飲む機会が増えますが、これらの冷たいものが温められることなくそのまま胃に入ると、胃が冷えて動きが鈍くなります。
これには個人差も有りますが、太りたいのに太れないという方や、夏になるとてきめんに食欲が落ちる様な方は普段から胃腸の働きが弱いので、冷たいもので冷やされると胃腸が上から下まで送り出す働きが鈍くなり、食欲不振やもたれ、つかえ、ゲップや重苦しさなどの症状が起きやすく又治りにくくなります。
自然界の動物を見ても、冷蔵庫で冷やした様な冷たいものを食するのは文明国の人間だけです。世界中の国を見ても、氷を入れたり冷蔵庫で冷たく冷やした飲み物を飲むのが習慣的になっている国はそう多くはありません。レストランでも常温のビールやジュースが普通という国も数多くあります。
冷たいものを飲んでも下痢したりお腹をこわさないから胃腸が丈夫だという訳ではないのです。慢性的に胃腸の調子が悪い方は冷たいものの摂り過ぎている傾向はないでしょうか?
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お早うございます。昨日は 脚のむくみ 男性不妊症 の漢方相談が有りました。
漢方医学の考え方による胃腸の働きについて、シリーズで御説明したいと思います。
漢方医学は今から約2000年前には医学として確立していました。西洋医学の様に人体の解剖が行われてそれが反映されていた痕跡は薄いのですが、その代わり臓器器官の機能についての考え方は西洋医学をしのぐ部分も多々あります。
漢方医学では胃の働きとして、消化・吸収だけではなく、食べたものを上から下まで送り出して行く働きを重要視しています。現代の考え方で云えば腸のゼン動という現象が近いのですがそれだけではなく、この働きが弱かったり不充分であると食欲不振や胃のもたれ、胃の痞え、吐き気やゲップなどの症状に繋がると考えます。
わかりやすく言えば、漢方薬には 「胃腸を動かす」 処方が数多く存在します。これらの症状を改善させるのには患者さんそれぞれの状態や体質傾向に合わせて処方を選びます。
現代医学では消化剤や胃酸中和剤、胃酸の分泌抑制剤などが処方されますが、これらの薬剤を服用しても良くならない場合は漢方薬の服用で良い結果が現れる場合も数多くあります。
次回は胃の動きが悪くなる原因について御説明したいと思います。