ＴＨＥ 有頂天ホテル ★★★★

見てきましたよ。有頂天。

ベルボーイのバイトをまがりなりにも半年くらいやってた身としては

ホテルの裏側をしっかり描いたこういう作品はほんとに楽しかったです。

ドラマの高嶋のホテルとはわけが違うくらいリアリティに溢れているのは

三谷監督の詳細な下調べによるものなんでしょうね。

日本にありそうでなさそうなホテルアヴァンティを舞台に

大晦日から年越しまでの２時間を描く作品。

舞台劇にかなり近い構成で長回しもかなり多いです。

役者さんの真価が問われるような作品です。

一つ一つのエピソードのつながりによって最後にちょっとしたいい話が完成する、

そんな「ちょっといい話」ってな具合です。

もちろん三谷さんの喜劇作家としての面目躍如といった出来具合で

劇場作品、実写日本映画久々のヒットが期待できるかなあ、と思います。

まあ、もちろんこれだけのキャストを揃えて失敗は出来ませんけども。

個人的には筆耕係とベルボーイがツボ。

バイト時代を思い出しました。支配人は優しい人だったり。

ホテル業は結構大変です。時間が不規則になりがちだし、真剣にやろうとしたら

本当に大変だと思います。でもしっかりと自分の仕事にプライドを

持ってやってる人を熱演する役所さんが最高です。

他の見所というと篠原涼子とか？

娼婦役がかなりはまっててイイ感じ。。

三谷さんは所謂「あてがき」で脚本を書くそうなので

このキャスティングはイメージ通りだそうです。

ここまでキャストがしっかり固まってる映画、

なかなかないんじゃないでしょうか。

できることなら年越ししながらレイトショーで見たかった映画です。

邦画久々に私的にヒットです。