目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

2010年公開映画作品評価

2010-12-31 02:01:46 | 2010年公開作品評価
毎年だんだん見る本数が減ってきていて残念です・・・。
まだ観ていない作品が多数あるのでこれから頑張っておいかけます。

観た映画

(500)日のサマー ★★★★
サロゲート ★★★
ゴールデンスランバー ★★★
パラノーマル・アクティビティ ★★★
渇き ★★★★
時をかける少女 ★
マイレージ、マイライフ ★★★★
第9地区 ★★★★
告白 ★★★★
アイアンマン2 ★★★
踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! ★★
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い ★★★
借りぐらしのアリエッティ ★★★
インセプション ★★★★
ソルト ★★
ヒックとドラゴン ★★★★★
BECK ★★
バイオハザードIV アフターライフ ★★
悪人 ★★★★★
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- ★★★
七瀬ふたたび ★★
ナイト&デイ ★★★
SP THE MOTION PICTURE 野望篇 ★★★
SPACE BATTLESHIP ヤマト ★★★
トロン:レガシー★★★★
ヒーローショー ★★★
ハート・ロッカー ★★★★
インビクタス/負けざる者たち ★★★★★
息もできない ★★★★★


これから観たい映画

マッハ!弐
かいじゅうたちのいるところ
ラブリーボーン
◆パレード
◆プリンセスと魔法のキス
◆シャーロック・ホームズ
フィリップ、きみを愛してる!
スイートリトルライズ
◆ソラニン
◆シャッター アイランド
◆月に囚われた男
◆アリス・イン・ワンダーランド
タイタンの戦い
◆プレシャス
◆武士道シックスティーン
◆ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-
◆川の底からこんにちは
◆冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
アウトレイジ
クレイジー・ハート
ザ・ウォーカー
SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム
◆さんかく
◆プレデターズ
必死剣 鳥刺し
◆トイ・ストーリー3
エアベンダー
ちょんまげぷりん
◆仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
◆ベスト・キッド
特攻野郎Aチーム THE MOVIE
カラフル
THE LAST MESSAGE 海猿
◆十三人の刺客
アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ
◆エクスペンダブルズ
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

2010年観た映画でベスト&ワースト

2010-12-29 00:00:51 | 映画とワタシ
鑑賞時の評価とはきちんとリンクしないと思いますけど主題の件を下記にまとめていきたいと思います。今年鑑賞した今年公開の映画はDVD・劇場合わせて29本。
この中で順位をつけていきたいと思います。
正直自分の好みで選んでいるのでそのあたりはご了承ください。

-----------◆良かったと思う映画◆-------------------

ベスト10
1.ヒックとドラゴン ★★★★★・・・飛翔シーン最高!3Dで観ないと・・。
2.インセプション ★★★★・・・面白かった。
3.渇き ★★★★・・・意外にも高い順位。よかった。
4.インビクタス/負けざる者たち ★★★★★・・・映画館で見たかった。
5.トロン:レガシー★★★★ ・・・IMAX効果はあるね、多分。
6.息もできない ★★★★★・・・映画館で見たかった。
7.マイレージ、マイライフ ★★★★ ・・・映画館で見たかった。
8.第9地区 ★★★★ ・・・非常にしびれる作品。オススメ
9.悪人 ★★★★★・・・邦画では一番よかった。
10.(500)日のサマー ★★★★・・・サマー怖い・・

選外
告白 ★★★★・・・かなり好みの映画。なーんてね。
ハート・ロッカー ★★★★ ・・・面白かった。狙撃戦最高。

------------◆別に普通と思っている映画◆-------------------

アイアンマン2 ★★★ ・・・もう少しパンチ欲しかった
借りぐらしのアリエッティ ★★★・・・美術館にも行ったし。嫌いではない
七瀬ふたたび ★★・・・能力者モノ好きなんです。
ヒーローショー ★★★・・うん、まあこんなところ。
ナイト&デイ ★★★・・・可もなく不可もなく。
ゴールデンスランバー ★★★・・・竹内結子好きですし。。
SP THE MOTION PICTURE 野望篇 ★★★・・・ドラマ版のファンなので。踊るより良い。
サロゲート ★★★ ・・・世界観は結構好き。
パラノーマル・アクティビティ ★★★・・・まあ、そこそこ。
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- ★★★・・
ソルト ★★・・・普通のアクション映画。バランスは悪くない。

--------------◆残念に思っている映画◆------------------
SPACE BATTLESHIP ヤマト ★★★・・・キムタク映画
バイオハザードIV アフターライフ ★★・・・ゾンビ映画にすらなってない
時をかける少女 ★・・・残念。仲里依紗は良かった。
踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! ★★ ・・・新シリーズに期待
BECK ★★・・・史上屈指のカラオケシーンがなければ・・。
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い ★★★・・・個人的には楽しめなかった。


トイ2・3をまだ未見なので早く追いかけで観たいですね。シャーロック・ホームズ、シャッターアイランド、仮面ライダー、ベストキッドなどなどまだ未見の作品があるのでそのあたりを見てから最終的には判断したいところですねえ。。。


ナイト&デイ ★★★

2010-12-28 23:38:38 | ★★★
トム・クルーズとキャメロン・ディアスという2大スターが競演するハリウッド大作アクション映画。娯楽映画としては非常に安定した面白さのある映画だと思います。
ロイ・ミラーというエージェントを演じるトム・クルーズは相変わらずのアクションだし、キャメロン・ディアスはいつものコメディエンヌを演じつつちょっとしたアクションもこなす。正直、キャメロン・ディアスはそろそろ顔面アップが辛い・・・調べていくとマスクの頃のキャメロン・ディアスは本当に可愛いですねーってももうそれも15年近く前になっちゃうわけですけど・・・。

映画の粗筋はちょっと不思議な雰囲気のあるエージェント ロイとCIAの抗争にキャメロン演じるジューンが巻き込まれ・・・という流れなのだけど、序盤の飛行機のシークエンスから南の島あたりまでの展開は本当、ロイというキャラの陽気さも相俟って本当にやや狂気じみたエージェント、という感じが出ていて中々面白かったですね。後半は真面目なエージェントになっちゃったのでそのあたりは残念でしたね。真面目なエージェント役はイーサン・ハント役で十分見ちゃっているのでこういう単発作品ではぜひとも少し外したキャラにもどんどん挑戦して言って欲しいものですね。トロピック・サンダーくらい外されるとそれはそれでいいんですけど・・・。こういうちょっとした変化球も期待したいですね。

ポップコーンムービーって感じがしますね、典型的な。
面白かったです、そこそこに。

ソルト ★★

2010-12-28 23:32:10 | ★★
アクション大作の体で製作された映画、私はインドに行く飛行機の機内で鑑賞しました。映画館に観に行こうかとも思いましたが、あまり前評判が高くなく見合わせましたが・・・よくよく考えるとこの手のアクション映画は映画館で観ないと迫力が半減するのでそういう意味では失敗したかなあ、とも思います。

もともとはトム・クルーズ主演で計画されていたのが、トム・クルーズがナイト&デイに出演することになり、アンジェリーナ・ジョリーに変更になったとのこと。
そういう視点で見ると確かに映画としての体は主演が男性でも女性でも関係ないお話になっています。

二転三転するお話はそれなりに面白いし、彼女の激しいアクションはとても見所があります。特にトラックに飛び移るところとか・・・ってか、それ予告編で観すぎたよ・・。
というわけで、予告編でお話の大半を見せてしまっているために非常に既視観溢れる作品になってしまっています。そこが非常に残念な点ですね。

そこそこに楽しめる作品と思います。DVDでなら観てもいいのでは。

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い ★★★

2010-12-28 23:29:31 | ★★★
巷の映画ファンの間では非常に絶賛されているので非常に言いにくいのですが、私はこの映画、あまり楽しめませんでした。いわゆる悪ノリ・ブラックジョークモノって結構、楽しめる人間なのですが、どうにもこの映画はあまり楽しめず、それがちょっと残念でした。確かに序盤のハッチャケすぎからの翌朝の何が起こったかわからない!っていう展開は非常に引き込まれる設定だったのだけど、主人公たちが置かれている状況に対しての切迫度があまり高くなく、それほどハラハラドキドキはしなかったのが残念。種明かしのエンドロールなんかはもっと楽しめるかと思ったのですが・・・。うーん、残念。私は肌に合わなかった。

第9地区 ★★★★

2010-12-28 23:15:03 | ★★★★
ニール・ブロムカンプ監督の初監督作品。製作費は3000万ドルということで日本円にすると30億円、これってヤマトの制作費にあとちょっと足すとこの30億円に達するんですよね。100億円くらいかけるハリウッドの大作SF映画と比べると低額予算の映画とも言えます。が、全くそんなことは序盤のシーンから感じさせません。

南アに不時着した未確認飛行物体から出てきたのは難民のエビ型宇宙人だった!南アに住み着いて歳月は過ぎ・・・という筋立てのSF作品。インビクタス観た後だと非常になんだかアレな気分になりますね、この映画が意味していたものっていうのが何だったのかというところが。なぜ、あえて南アだったのか、というところ。アパルトヘイト政策を実施していた南ア、それを廃止したところへやってきた宇宙人、結局宇宙人相手に同じことを繰り返している人類、そして、その宇宙人の難民を隔離し、家から追い出そうとする、役人の白人、と。これはもう確信犯以外の何者でもないですよね。南アは現実世界では今、お隣のジンバブエ(ここは黒人が白人を追い出そうとしている国)からの難民流入が社会問題になっていますが、本当まあ、よくこのタイミングでこういう映画を南アを舞台に作れるなあ、と。これが北米にUFOが来るインデペンデンス・デイとの大きな差だと思います。ちょっと舞台と筋立てを変えてやると同じ巨大UFOがやってきても全く見え方が違ってきちゃうんですね。こういう映画も作れるところにハリウッドの懐の深さを感じます。

映画は白人の役人のヴィカスが宇宙人の液体を浴びてしまうところから徐々に展開し始めます。この映画、お話が転がりだすと本当にノンストップで最後まで見せてくれます。

まあ、なんといってもヴィカスのセリフが全部アドリブというのもすごいですが、やはりパワードスーツの描写やエビ宇宙人の描写がこの映画の白眉です。本当に凄まじいまでの描写力。SF映画好きには非常にたまらない作品になっている一方で人種差別問題にも強く訴えかける裏のテーマも持っており、非常に見ごたえのある作品にもなっています。

これは今年の映画の中でもかなり面白かった映画だと思います。

マイレージ、マイライフ ★★★★

2010-12-28 22:37:46 | ★★★★
■ストーリー
「JUNO/ジュノ」でアカデミー賞を受賞したジェイソン・ライトマン監督が、ジョージ・クルーニーを主演に描くヒューマンドラマ。リストラ請負人のライアンは、飛行機で全米を飛び回り、リストラ対象者に次々クビを言い渡す日々。出張の副産物・航空会社のマイレージも貯まる一方で、彼はいつしか1000万マイル獲得を目標に定め今日も前向きに機上の人となる。ところがある日、コスト削減のため出張は一切禁止という命令が下り、彼の野望に暗雲がたれこめる。(eiga.comより)


この映画もDVDで鑑賞しました。かなり公開時も映画館に行きたかった作品なのですが、日程が合わずに断念。期待を裏切らない作品になっていました。リストラ宣告人がスーツケース片手に飛び回る序盤のシークエンスの軽妙さとは裏腹に終盤には彼の人生に強く感情移入してしまうような上手い作品になっていました。彼のともすれば効率的すぎて非人間的な部分を揶揄するアナ・ケンドリック演じるナタリーと彼女の立案する効率化策が逆に人間の尊厳を大きく傷つけかねない、というところは古典的ながらに示唆に富んでいたと思います。ナタリーとの掛け合いが非常に面白いです、この映画は。最後の最後にライアンの一筆がこの映画にひとつの清涼剤とも言えるものを与えています。
ラストカットについては賛否両論あり、彼がどういう行動をその後採ったのかは非常に興味深いところ。こういう終わり方ってインセプションでもありましたけど、安易になっていなくてとてもよいと思います。観終わった後、見た人同士で語れる映画って、いい映画だと思うので。
音楽の使い方が非常に上手だったのと、空撮映像の見せ方がとてもスタイリッシュだったと思います。非常にオススメです。


2020年に追記
2020年の今、この映画を改めて観終わってしばらくして、とても皮肉な感じがしたんですよね。
Up in the air自体は主役たちがリストラ代行人の仕事をしていく中で、クビを言い渡すようなセンシティブな仕事ではデジタルの血の通わないやりとりではダメで、アナログな対面の重要性を描いていました。
映画の中で、ジョージ・クルーニーが演じる主人公は飛行機でスーツケース一つで飛び回り、各地で請け負ったリストラの執行を対面で行い、デジタル的な手段、つまりWeb会議システムでクビ切りできるシステムに関して極めて否定的な態度をとります。
結果的には、Web会議で解雇するシステムは採用されず、ジョージ・クルーニー演じる主人公は飛行機でアメリカ国内を飛び回る生活を続けます。
2020年、この映画から10年以上経ち、今の時代はまさに、アナログ的な手練手管がほぼ完全に封じられた世界に様変わりしており、デジタルに無理矢理にでも移行せざるを得なくなりつつあります。必要は発明の母とも言いますが、ことここに至っては生き方すらも変える必要があるのかもしれません。

サロゲート ★★★

2010-12-28 22:27:36 | ★★★
ブルース・ウィリス主演のSF映画。この映画、非常に面白い設定の映画で人類が皆、自分の代わりに自分の好きな容姿のロボットを外出させて自分の代わりに他者と接する近未来のお話、という設定なんですね。ブルース・ウィリスの若作り&髪がある!という冒頭のシーンは相当に面白い。髪があるんですよー彼に!
ま、それはさておき、このトンデモSF設定が中々今の日本の世相を反映していて面白い。引きこもりだけで70万人程度いる、とされる日本ではこの映画を簡単には笑い飛ばせないですよねーみんな似たようなモンですからね。ま、この映画では非常にそのあたりは深刻に描いてはいないのですが、主人公の刑事が年老いた妻と会わずに若い格好をした妻を愛せない様などでこのロボット化社会自体は揶揄しているのですが・・・。
この設定だともっと色々と面白いこともできたように思うのですが、それはそれ。

ジャンルムービーを楽しむ気持ちで観ればそれなりに楽しめると思います。

(500)日のサマー ★★★★

2010-12-28 21:55:01 | ★★★★
DVDで鑑賞。これは映画館で見たかったなあ。正直あまりモテない学生時代をすごしていた私としてはこの映画は非常に身につまされるような思いでした。
メッセージカードに書かれるメッセージを考えることを仕事に働いている青年が会社の事務の女の子に恋してしまい・・・という筋立てで恋に振り回される青年をジョゼフ・ゴードン=レヴィットが好演しています。
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットは近作でG・Iジョーにもインセプションにも出ていて何気に結構話題作に出ていてしかもどの作品も観てました。作品によってかなり印象の違う役者さんでこの作品ではしっかりと冴えない青年を演じていました。

この作品のことを論じるうえで一番感じたのは語り口。面白い手法ですよね、500日という時間をばらばらにして、色んなエピソードを織り交ぜながらズーイー・デシャネル演じるサマーとの関係を描いていきます。彼女、歌手なんですねーなんとイエスマンにも主演していてそちらでも歌を歌うシーンがあったように記憶していますが、子悪魔的女性を好演していました。

本当、どうして女性ってこうなんでしょうね、だなんて書いていると男性だって、というような反論がきそう・・・まあ、ほんと彼女や恋人と一緒に見ると何ともいえない気分になるような映画でして、同性同士で見ると盛り上がることこの上ない映画だな、と思いました。いや、ほんと面白かったけど下手するとトラウマになりかねないですよね、実際にこういう体験したとすれば・・・。サマー怖い!

インビクタス 負けざる者 ★★★★★

2010-12-28 21:15:31 | ★★★★★
この映画はアパルトヘイト政策下にあった南アフリカ共和国で人種差別政策を撤廃し、民主的な選挙により当選した黒人大統領ネルソン・マンデラと南アのラグビーチームの白人のキャプテンの交流を軸に、ラグビーチームがワールドカップで実際に優勝した史実を基にした映画作品。

クリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマンとマット・デイモンが主演。実際にネルソン・マンデラとモーガン・フリーマンは面識があるそうで、それを知ってから映画を思い返すと非常に感慨深いものがあります。何せ、結構この話って最近の話をモチーフにしているんですよね。ネルソン・マンデラ氏も歴史の教科書に載るレベルの偉人ではありますが、まだ存命ですし。存命の偉人を演じる、というのもまた難しいと思うのですが、モーガン・フリーマンは序盤から完全にネルソン・マンデラにしか見えませんでした。この手の映画は人種差別の背景に思いを馳せながら鑑賞すると非常に最初から泣けます。なにせ、ネルソン・マンデラが刑務所に27年間入れられていて釈放されるところから映画は始まり、最初の数分で大統領となるまでをさらっと描いてしまうわけですが、この27年間の重さたるや想像を絶します。そういう史実に思いを馳せつつ画面を見るともう大統領執務室に入っていく最初のシークエンスで既に結構感動してしまいます。うーん、史実は映画作品や小説よりも重たいですね。世の坂本龍馬作品に皆が感動してしまうのも坂本龍馬が実在の偉人だからなんですよね。そこへもって、相当の実在感で迫ってくるモーガン・フリーマンの演技は見事としか言いようがありませんでした。

筋書きとしてはそれほど難しい映画ではなく、かなりあっさりと優勝までを描いているのですが、ネルソン・マンデラがワールドカップを通じて南アでの白人と黒人の融和を言葉と行動でそれぞれ訴えかけていき、最終的にはそれが優勝という形で一つの映画的には結実を見せる、という筋立てには素直に感動しました。実際には南アでは経済問題も人種問題に起因する就職問題、移民問題など未解決の案件はまだまだ山積していますが、それ以上にこの当時奇跡といわれたラグビーチームの優勝までの道筋がマンデラを通じて描かれています。

これは傑作と思いました。歴史的背景をある程度頭に入れてから鑑賞すると、よりいっそう楽しめる作品とは思いますが、それがなくてもとても楽しめる作品です。

ちなみにラグビーが題材ですが、スポーツものの映画とはかなり描写が異なり、そのあたりは結構あっさり描かれているのでそこをスポ根モノと思って観ると非常に期待を裏切られるように思います。