目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

トイ・ストーリー3 ★★★★★

2011-05-05 16:59:02 | ★★★★★
トイストーリー3
DVDで鑑賞。


(あらすじ)
第1作目から10年後。おもちゃ達の持ち主であるアンディは17歳になっていて、おもちゃと遊ぶことからは卒業している。そして、もうすぐ大学に進学しようとしている。アンディは引っ越しに際して、長年のお気に入りだったカウボーイ人形のウッディだけを持っていき、アクション人形のバズをはじめとする他のおもちゃたちを屋根裏にしまうことを決めた。
ところが、屋根裏行きのおもちゃ達が手違いでゴミに出されるという事件が起こる。危ういところで難を逃れたおもちゃたちは、アンディに「ガラクタだ」と言われたことにショックを受け、捨てられたと思い込み、地元の託児施設へ寄付されるおもちゃたちの段ボールに自ら入り込んだ。託児所「サニーサイド」のおもちゃたちに歓待を受けたバズたちは留まることを決意し、仲間を説得するために同行したウッディは諦めて去ってゆく。
だが、新入りのバズたちに割り当てられたのは、おもちゃを乱暴に扱う年少の子供たちが集う部屋だった。「サニーサイド」が強い人間不信を抱えるぬいぐるみのロッツォによっておもちゃの牢獄と化していることを知ったウッディは、仲間を救うために帰ってきた…
(以上 wikipediaより)


ちゃんと観ていたのにまだレビューは書いてなかったのですね。言わずとしれたピクサーの名作トイストーリーの三作目にしてシリーズ最終作という事もあり、気合の入りようも去る事ながらその映画の展開にも手に汗を握るものがありました。
それにしても、おもちゃを主人公にした映画としてこの映画以上のものが今後現れる事はないのではないだろうかと思わされる映画でしたね。おもちゃが子どもたちが寝静まった夜に動き出すというのは童話としても童謡としてもスタンダードなお話ですが、着想としてはそれだけなのにここまでお話を広げられるものなのだなあ、と。

ネタバレします。
観たい人はもう観てるよね。


自分ももういい年齢なのでおもちゃをたくさん持っているわけではないけれど、子どもの頃には人並みにたくさんのおもちゃに囲まれて遊んでいたし、おもちゃを並べて写真に写ったりしてた。お気に入りのおもちゃができると、どこだろうが構わず持ち歩いて無くしたりすると泣き叫んでいたと思う。子どもの頃には団地暮らしだったので団地の四階からお気に入りのおもちゃを落としてしまったりした事もある。おもちゃは捨てられたらどこに行くのか、そして、捨てられなかったおもちゃはどういう風に扱われれば彼らにとって幸せなのか、という事を考え込んでしまうラストでした。正直、溶鉱炉のシーンとラストのシーンは涙無くして観られないと思います。っていうか、リアルタイムでこの映画を観てきた人たちにとっては時間経過も手伝って、絶対泣いてしまうようなお話でしたね。私は後追いで三作を観た人間なのでそこまでの感慨は無かったのですが、そういう意味ではリアルタイムで三作を観られた人が羨ましい限りです。
おもちゃというのは、子どもにとっては無くてはならないものなのですが、そのおもちゃが存在意義を無くしていく瞬間とはどういう時なのか、遊んでもらえないおもちゃたちの気持ちだとか、そういうものに考えを巡らしてしまうと本当に意義深い作品になっていて、自分に子どもができたら見せてあげたい作品だなあ、と思うのです。
ピクサーの作品にはそういう素晴らしいお話が多いので、これからもこういう作品づくりを続けていって欲しいものです。


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