SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
サンフランシスコ行きの飛行機機内で鑑賞。
ハリウッドの大物プロデューサーによる長年にわたる性暴力を告発した女性記者たちの厳しい闘いを実話に基づいて描いた映画作品。ブラッド・ピットなども制作に関わっています。
ニューヨークタイムズに勤める調査報道記者たちがワインシュタイン氏の映画会社における数々のセクハラやレイプなどを克明に記事にしていくまでを描き出します。
結末は分かっている類の映画ですが、冒頭から気になる引きで記者や編集者たちが颯爽と取材を繰り広げていきます。
それにしても、この手の作品を観て常々思うのは司法制度についてです。
米国ではよく様々なハラスメントに対する訴訟が起こります。(パワハラやレイシャル、エイジなど多様)
企業の不当な労働者への取り扱いは直ちに訴訟になる恐れがあり、管理職や経営者はその発言のまさに「節々に」気を付ける必要があります。
証拠が揃っている場合、訴訟では法人サイドは極めて不利な状況になります。
きわめて気軽に弁護士に相談でき、集団訴訟(クラスアクション)も起こしやすく、なんなら米国に住んでるといきなりそうした集団訴訟の原告側になったりもします。
訴訟大国と呼ばれる所以の一つとも言えます。
一方で、ワインシュタインのケースはミラマックスの経営陣であったことや経営陣や弁護士含めて問題を揉み消すべくNDAなどをふんだんに活用しながら動き続けていたこと、ワインシュタイン自身が映画業界全体に非常に強い影響力を行使できていたことなどから、業界である程度問題が認知/認識されながらも、いわば、「言ってはいけないあの人」的な公然の秘密と化していたわけです。
示談に持ち込む際のNDAに関する項目などは劇中に出てくるものの中には後々争えば法的に無効となりうるものもあるようにも思いますが、お金を受け取っている場合には私人間の契約としては有効と見なされるものとも思います。
百戦錬磨の企業弁護士相手に何か事を起こすのは若い女性であれば尚のこと難しいように思います。
まさに法律を知っているかどうかでその後の対応が180度変わるような世界です。
近年日本でも一部の映画監督が似たような事件を起こしていて告発されていましたが、このようなことはあってはならないことであり、被害に遭われた方々の心中は想像を絶するものだと思わされます。
映画業界に限りませんがこうした問題が起こらないようにしていく必要があるのでしょう。
サンフランシスコ行きの飛行機機内で鑑賞。
ハリウッドの大物プロデューサーによる長年にわたる性暴力を告発した女性記者たちの厳しい闘いを実話に基づいて描いた映画作品。ブラッド・ピットなども制作に関わっています。
ニューヨークタイムズに勤める調査報道記者たちがワインシュタイン氏の映画会社における数々のセクハラやレイプなどを克明に記事にしていくまでを描き出します。
結末は分かっている類の映画ですが、冒頭から気になる引きで記者や編集者たちが颯爽と取材を繰り広げていきます。
それにしても、この手の作品を観て常々思うのは司法制度についてです。
米国ではよく様々なハラスメントに対する訴訟が起こります。(パワハラやレイシャル、エイジなど多様)
企業の不当な労働者への取り扱いは直ちに訴訟になる恐れがあり、管理職や経営者はその発言のまさに「節々に」気を付ける必要があります。
証拠が揃っている場合、訴訟では法人サイドは極めて不利な状況になります。
きわめて気軽に弁護士に相談でき、集団訴訟(クラスアクション)も起こしやすく、なんなら米国に住んでるといきなりそうした集団訴訟の原告側になったりもします。
訴訟大国と呼ばれる所以の一つとも言えます。
一方で、ワインシュタインのケースはミラマックスの経営陣であったことや経営陣や弁護士含めて問題を揉み消すべくNDAなどをふんだんに活用しながら動き続けていたこと、ワインシュタイン自身が映画業界全体に非常に強い影響力を行使できていたことなどから、業界である程度問題が認知/認識されながらも、いわば、「言ってはいけないあの人」的な公然の秘密と化していたわけです。
示談に持ち込む際のNDAに関する項目などは劇中に出てくるものの中には後々争えば法的に無効となりうるものもあるようにも思いますが、お金を受け取っている場合には私人間の契約としては有効と見なされるものとも思います。
百戦錬磨の企業弁護士相手に何か事を起こすのは若い女性であれば尚のこと難しいように思います。
まさに法律を知っているかどうかでその後の対応が180度変わるような世界です。
近年日本でも一部の映画監督が似たような事件を起こしていて告発されていましたが、このようなことはあってはならないことであり、被害に遭われた方々の心中は想像を絶するものだと思わされます。
映画業界に限りませんがこうした問題が起こらないようにしていく必要があるのでしょう。