目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

トルク ★★★★

2005-03-30 01:48:34 | ★★★★
 何回かDVDで鑑賞しました。映画館ではかなり少ない上映日数で公開館数だったみたいです。そのため、あまりこの映画のことを知りませんでした。しかし、いやー、面白い!なんというか何も考えずに爽快なアクション映画を見たい人にはぜひオススメ!です。ストーリーは簡単、濡れ衣を着せられた主人公がそれを晴らすために奔走する!バイクで!それだけ!(いや、それだけではないですが目的は大体そんなもんです)
 バイクが好きな人はぜひ見てみるといいですよー。私はバイクには乗らないので(原付には乗れますが)バイクのメカニックやしくみについて詳しいことは分かりませんが、かなり楽しめること請け合いです。もう映画序盤からヘヴィロックに乗せてバイクが走る走る!映像も洗練されていてとてもきれいです。あんまり無駄に人が死にませんし。(まあ、その割にはいっぱい物が壊れたりしますが・・)あと、ツッコミどころは無数にありますが、ストーリーにツッコミいれるような野暮なことはこの映画の場合しない方がいいでしょう。素直に楽しみましょう。バイク乗る人がみんな柄悪そうに見える偏見120%の映画ですがそこも笑いどころです。あと4輪を嫌う主人公の描写とか、チェーンで殺人とかほんとバイク「バカ」な映画です。
 もうとにかく映像と音へのこだわりはすごい伝わってきます。バイクがかっこよく走る映画をほんとに撮りたかったんだなーとしみじみ感じました。とにかく爽快。スピード感に酔いしれてしまいそうです。こんなの観たあとにバイクや車には乗らないほうが無難ですね(笑)エンジン音や風切り音にかなりこだわりを感じました。電車の車内、屋根、林の中、渋滞している反対車線、どこであろうと爆走!最後の方はほんとに面白いです。漫画です。アニメです。やり過ぎでリアリティには欠けるかもしれませんが、笑い飛ばして楽しむ映画だと認識しました。個人的には中盤のバイクが電車の中や上を爆走するシーンと最後のY2Kの爆走シーンが大好きです。
 蛇足ですが、最後の方に登場するモンスターバイク「Y2K」についてです。世界に10台しかない実在するバイクだそうでヘリコプター用のエンジンを搭載し、10秒で時速300キロに到達できるそうです。400キロは出るとか・・・。凄すぎますね。

トゥー・ウィークス・ノーティス ★★★

2005-03-30 01:29:28 | ★★★
主演:ヒュー・グラント  サンドラ・ブロック
監督:マーク・ローレンス

というわけでDVDで鑑賞しました。こういう映画って私は実はあんまり観ないのです。だから正直評価に戸惑うところもあります。ですが、結構楽しめました。こういう映画ってみなさん、どういうときに誰と見ます?私はいつも「一人映画」で「自分の中でひっかかっる部分があれば」見に行くことにしていますし、レンタルします。そうすると、なかなかこういうヒューマンドラマ、というか恋愛ドラマを見ようとしないのです。ついついアクションやSFを借りてしまいます。スカッとしますしね。でもこういう映画をたまに見ると「ああ、こういう恋愛もいいかも」なんて思えてしまうから不思議ですね。
 物語はヒュー・グラント演じる軽薄やり手社長がガチガチの反企業弁護士のサンドラ・ブロックを雇うところから始まます。最初は敵対する立場だった二人が1年近くともに過ごすことによって芽生えていく感情を素直に話せるようになる日は来るのか?という感じ。
 とってもヒュー・グラントのキャラが素敵です。優柔不断で一人では何も決められず、ついついどんな些細なこともサンドラに聞いてしまう。結婚式の最中でもメールで緊急事態発生とか言って呼び出して結局ほんとに瑣末な用事だった、という感じ。まあ、実際にこんな男いたらいやかもしれませんけど、私は全然アリだと思うんですよねー(笑)そして、サンドラ演じる弁護士もまた素直になれず、ヤキモキするところがとっても愛らしいですね。二人の人物を丁寧に、冗談まじりに描いています。一つ一つの場面でとても楽しく見れました。両親の場面とか。DVDには未公開シーンでラストの続きが見れますがこれも見ておくとなおよいと思います。
ま、軽いノリで恋愛映画を見たい人にはとってもオススメです。ジョークも「爆笑!」ってなわけではないのですけど、くすくす笑える感じで好感が持てました。これから、こういった感じの映画も見ていこうかな、と思わせてくれるのにぴったりな映画でした。

ローレライ ★★★

2005-03-28 00:43:34 | ★★★
監督: 樋口真嗣
原作: 福井晴敏(『終戦のローレライ』)
出演: 役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、香椎由宇、石黒賢、佐藤隆太、ピエール瀧、KREVA、橋爪功、小野武彦、國村隼、鶴見辰吾、伊武雅刀、上川隆也、堤真一

 さてさて、邦画では珍しい潜水艦映画、見てきました。感想をまとめるのがとても難しかったです。
12億円の制作費、というと大作映画のようですが潜水艦映画を撮るのにはどうやら少ない額のようです。そう考えるとまだまだハリウッド映画と邦画の格差を感じずにはいられませんね。そして、邦画としては高いレベルでまとまった作品ではあると思います。ただ、「傑作!!」というほどの作品ではない気がします。いや、とてもいい映画ですが・・・。
 舞台は1945年8月、終戦間際。ドイツ型の潜水艦伊507型に搭乗した乗員70名は果たして3発目の原爆が東京に落とされる前にそれを阻止することができるだろうか・・・!という筋書き。
非常に面白いのですが、やっぱりイロイロ気になってしまいますね。ハリウッド映画と比べずに邦画として割り切って見れればとても面白いと思います。この架空戦記物とも言われるジャンルでは「ひとつのありえないif」に対してどれだけ他の部分でリアリティを追求できるかが非常に重要なわけですが、「ローレライ・システム」を受け入れられるかがこの映画を受け入れられるかどうかにかかわってくると思います。  「純粋な」潜水艦映画ではなく、多少のファンタジー要素が絡んでいるのですよ、この映画。だから、その要素をすんなりと受け入れられればこの映画は安心して楽しめます。「1945年にそんなシステム、作れるわけないやん」と思ってしまったら最後、この映画はずーっと滑稽に映ってしまうでしょう。少々、演出や映像表現がアニメっぽいのです。そこがいやな方もいるでしょう。
 それというのも、そのローレライシステム以外の部分で非常にこの映画はよいのです。音楽も映像もいいですよ。潜水艦艦内と海上・海中の映像に「多少」違和感を感じますがそこは「割り切って」見れれば大丈夫・・・のはず!(苦笑)
 何より、この映画で非常によい部分は役所広司ですね。彼の存在はこの映画の屋台骨になってますよ、ほんとに。全編に渡ってその存在感と強烈なメッセージを私たちの脳裏に焼き付けつづけてくれます。脇を固める役者さんもとてもいい味を出しています。見終わった後は「役所広司、かっこいい!!」と思うこと請け合いです。それくらいいいですよー、この映画での彼は。もともと素晴らしい役者さんであることは知っていましたが・・。
妻夫木聡はそんなによくはなかったのですが、香椎由宇はそこそこよかったですね。特にこの香椎由宇という女優さんは存在感とかオーラみたいなのを感じました。目に力があるという感じです。演技はまだまだ磨かないと、って感じもしましたがそれ以上にこの作品での彼女の役柄を考えれば十分合格かな、と。これからの展開に期待、ですかね。
 役者さんの熱い演技のおかげで終始、テンション下がることなく最後まで見せてくれます。潜水艦映画の「お約束」も結構あるので他の潜水艦映画を見てから行くと更に面白いかもしれません。
質の高いエンタメ映画だと思います。ただ、最初に言っていた要素があるので絶対オススメ、ってわけではなく映画にリアリティ追求される方は控えた方が無難な映画だと思います。リアリティという面で考えれば、脚本にもやや無理があるようです。言葉遣いや演出面での台詞回しもいまいちなところがあります。。。役者がいいだけにそこは残念。


以下、珍しくややネタバレしていますー
ちょっと追記ですけど・・・、この映画の「ローレライシステム」とパウラという登場人物はすごくガンダムっぽいのですよ。ガンダム、というと子供向けロボットアニメの定番ですが、その作品中に登場するひとつのエッセンスである「ニュータイプ」という概念に非常に近い要素なのですよ。ナチスドイツの研究の賜物がそのシステムであり、パウラである、というのが劇中設定でしたが、それがとてもついていけなかったというか。強力なレーダーかと思いきや、その中核は少女一人、という設定はとってもガンダムっぽい、というかアニメっぽいんですよね。映画というよりは。ま、少女が出てないと他に女性の出演者がいなくなっちゃいますけど・・・・(汗)
 そして関係各所で言われていることですが、この作品にはガンダム世代もしくはガンダムの生みの親であったりする人たちが非常に深く関わっていて、また監督自身もガンダム的エッセンスをこの作品には注入したい、という意図があったようなのです。これが良くも悪くもこの映画に作用しているように思います。
まあ、やっぱり男だけの映画は無理なんすかね。「海猿」のときにも少し言及しましたけど。この出演陣なら普通に潜水艦映画撮ってもイケたのではないか、みたいな。

SAW ★★★★

2005-03-23 23:26:44 | ★★★★
 万人に笑顔でオススメできるような作品ではないですね。衝撃のサイコスリラーです。個人的にはCUBEを超えるサスペンス具合でした。不快感を煽るような演出目白押し!はっきり言って見終わった後、激しく言いようのない感覚にとらわれます。う~ん、何なんだ、あれは。
 目がさめたら古びた浴室に鎖で足をつながれている男が二人。死体が一体。身動きが取れず、いくつかのヒントが部屋に残っているだけ。そして、6時までに相手を殺さなければ生きて出られない。鎖についた錠前をはずす鍵は見当たらない。出てきたのはのこぎり。足を切って鎖をはずし相手を殺すか、それとも・・・・。
不条理系なストーリー展開です。事件を追う刑事や事件に巻き込まれた人の家族、その他限られた登場人物。犯人は誰か、目的は?全てが謎のままどんどんタイムリミットは近づいていく・・。
見終わって一言、「やられた・・・」。もうその日は立ち直れなかったですね。ほんと、きっつい映画です。犯人がいくつも犯罪を起こすわけですが、そのどれもが気分が悪くなるようなおぞましい犯行手口。見ていて目を背けたくなるような感じです。展開が進むにつれて安心したり、緊張感のどん底に突き落とされたり。驚くような展開です。こんな極限状況であなたなら無事生還できますか?私は無理だ・・・・。
見せ方も俳優の演技も音楽も効果的で非常にマッチしていますね。文句ありませんでした。★四つの理由はオススメしづらいことくらいでしょうか。

劇場宣伝予告には「ひとりでみることを強くすすめます」とありましたが、まさしくその通り。恋人と一緒に見るような映画ではないですね。ほんとに。一人で見るときも何か後でお口直しをできるような映画と一緒に見るほうがいいような感じです(笑)

あ、追記ですが
こちらのサイトでSAWの完全解読を公開している方がいらっしゃいます。医学的根拠、心理学的根拠に基づいた考察はおそらくSAWという作品を紐解く心強い味方になってくれると思います。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?私もかなりこのサイトさんのおかげですっきりしました(笑)

ナショナル・トレジャー ★★★

2005-03-23 22:12:25 | ★★★
 いや~、なかなかよく出来た作品でした!ニコラス・ケイジ主演、ジェリー・ブラッカイマー製作とくれば楽しめないはずがないわけですが…。
 主人公は先祖代々ある謎を追い求める冒険家の家系。謎を追い求め続けてはいるものの代々いっこうに手掛かりは掴めなかった。しかし、ある出資者のおかげでフリーメーソンが関わる宝の手掛かりを掴む。一つの手掛かりから一気にノンストップで二時間、見せきります。インディ・ジョーンズみたいな冒険活劇要素を絡めつつ、舞台はあくまでアメリカの都心部というのは脚本とプロットの勝利でしょう。一つの手掛かりから次の手掛かりを得る手順が突拍子なく見えて意外と建国の歴史に沿っているのが見所ですね。特に独立宣言書に関してはかなり面白い謎解きが見れます。工夫を凝らした流れにはやはりエンターテイメント要素を外さない監督の良心が見えてよいですね!
 私はインディ・ジョーンズを見て以来、冒険家になりたいと本気で思いましたがこの作品はジャングルや砂漠が舞台というわけではないのでそこまで冒険!って感じではありません。謎解きのしかけがうまく出来てるだけにそこはやや物足りない部分ではありましたが…(^-^;
 ギャグや小気味良いジョークは控え目でしたが楽しい作品ではありました。あ、あと悪役が有利になる展開があまりなくほとんど主人公側の圧勝、って感じの展開も緊張感があまり生まれなくて残念かなあ。インディと違って宝を優先して守るシーンはかなり複雑な気分でしたが…まあニコラス・ケイジだから仕方ないですね(苦笑) 続編があるなら期待ですね!

あずみ2 DeathOrLove ★

2005-03-21 23:58:01 | 
 このテキストは割と否定的な私感なんでそこを了承した上でお読みください。やってしまいました、我らがあずみは。今回は北村龍平監督が広げた世界観を下地にどれくらい金子監督が話を面白く出来るのか、が非常に見所でした、個人的には(笑)特に金子監督はガメラやゴジラでの評判が非常によい監督なので(私もガメラは特に好きなのです)期待していました。
 結果から言うと笑ってしまうような内容になっていました。ダメです、これは。零点をつけようかと思いましたが良い所もあるのでそれはやめときました。ではその悪い所から。
 ストーリーは前作のほぼ直後から始まるので前作をご覧にならないと主人公の目的やその動機がイマイチピンと来ないので鑑賞は必須です。あずみが育ての親から受けた最後の使命である真田昌幸の暗殺を遂行するために生き残りのもう一人の刺客であるながらとともに標的を目指すわけですが…。登場人物として真田昌幸や真田幸村、南光坊天海僧正が登場しますが彼らの登場が前作以上に話を寒くしています。魅力的な人物設定には程遠く、人間くさすぎて非常にダサいです。いや、幸村はまだ成功してはいる気もしますがキャスティングが微妙かと。更に真田側につく甲賀忍者がまた微妙。デザインはそれなりに面白いのですがキャラクターが魅力ないですね。栗山千明はそこそこよかったです。キルビルを彷彿させます。もう少し善戦してくれれば尚よかったですね。もっといい位置で使うべき女の子でしたね。高島礼子はかなりキテましたがいかんせん殺陣がCGでごまかされていて残念な感じでした。濡れ場がありましたがこの映画は上戸彩目当てが多いでしょうからイマイチでしょうね(^-^;
 前作もそんなに高い評価をあげられる作品ではありませんでしたが今回はそれに輪をかけてダメなストーリーでした。演出や背景・大道具・など世界観を見せるための努力が見受けられず大型時代劇にも劣る展開には正直キレそうでした。映画に求めているのはそういった部分なのに…。大味な前作がとても丁寧に思えてくるくらい適当な作りにはとても残念な気持ちになりました。
 あ、割とこき下ろした前作ですが意外と好きだった部分もあったことを再認識しました(苦笑)前作にいたオダギリジョー演じる美女丸みたいなキャラクターがいないとかなりさっぱりしてしまいますね。やっぱり2を作るからには1は何かしらの点で上回ってほしいですよね。でなければ評価は上がりようもありませんね。
 あずみを演じる上戸彩については前作に書いた通りの所見(腕の細さとか)ありますが、それ以上に彼女にはあそこまで考え込む役所は向いてませんでしたね。重大な使命とか言いながら相手は色情狂で上司は保身が一番じゃああずみが報われなさすぎですなあ。個人的にはラスト付近、一同御対面シーンで私は映画館のイスから転げ落ちた気分でした。ラストに至ってはエンドロールも見ずに劇場を後にしてしまいましたよ…。残念でした。
 
 「あずみ」一作目の記事も加筆修正しました。


香港国際警察/NEW POLICE STORY ★★★★★

2005-03-18 21:41:27 | ★★★★★
 さてさて、まだまだ下記のオススメ映画は募集中ですが…やっとこさ新作を観て来れました。これは秀作!必見ですよー!
 ジャッキー・チェン最新作、今回はハリウッドから古巣香港にカムバック!生温いスタントに嫌気がさしたか?今回はバリバリのアクションシーンの連続!最強のアクションヒーローの帰還ですね!
 今回のストーリーはジャッキーふんするチャン刑事が捜査した事件から話が始まります。チャン刑事は特捜部の敏腕捜査官で結婚する予定のナースの彼女がいて彼女の弟はチャン刑事の後輩でした。結婚をひかえたある時に捜査した銀行強盗事件をきっかけにチャン刑事は一年間の停職をくらうことに…
 いや~やられました。すごいよ、この映画!素晴らしいです。まさにジャッキーのよい所目白押し!それでいてマニアック過ぎず、冒頭でしっかり観客を映画の主人公にグイグイ引き込む構成には本当に感動しました。格闘もGOOD!!ストーリーもGOOD!!スタントもGOOD!!
 冒頭からの数十分の過去の事件が描かれるシークエンスはかなりキテますね。次々に罠にかかっていく緊張感と主人公の感情を見事に作り上げていきます。もうね、個人的にはこの導入部は★五つをあげてもお釣りがきますね。とっても仕事が細かい!あと犯人とか事件背景がかなり日本チック!そういえば、三菱車やセブンイレブン、元禄寿司など随所に日本語を彷彿させる小物が出てきましたねー。あとLEGOね。このLEGOのシーンはなかなか秀逸です。唯一のギャグシーンも一瞬だけ登場、やっぱりジャッキーだなあ、サービス精神旺盛です。主人公の相棒の若い刑事がまたいい味出してます。彼には今年度助演男優賞をあげたいくらいです。彼のキャラクターがまたとてもよいですね。現実には有り得ないだろ、っていう厳しいツッコミ
も出来ますが映画的には全然アリなんで許します(笑)映画的にアリ(演出の一環だと思えば)ならすごくいいキャラクターです。かっこいいし、酒びたりになっていた主人公のために奔走する姿はとても心打たれます。ラストには更に!
 あ、あと彼のアーミーコート!刑事で緑のアーミーコート、血気盛んな若い刑事といえば…!!かなり日本の若い方々にはたまらないですよね~★私が言うことが何のことかわからなくても映画見たらわかります(笑)
 また、悪役がなかなかクレイジーですね。きちんと背景が描かれますが、それでもあそこまで人を殺して残虐極まる犯罪に手を染めておきながら最後に「アレ」はなしだろう~と個人的には思います。特に冒頭なんてクレイジーそのものです。凶悪犯罪というより虐殺に近いですからね。あまりにひどいので映画の演出だとはわかっていながら歯痒い気分になりました。
 まあそれがあるから反撃に出る頃にはかなり溜飲も下がりますがね。
後半がジャッキーが私服なのが唯一にして個人的には最大の残念なポイントでしょうか(笑)ワイシャツに防弾ジャケットの方がかっこよかったのにな…。いや、ほんとに映画の色合いががらりと変わるので衣装は重要なんですよ!!(言い訳がましいですかね?)前半のワイシャツとオフィスのブルーな色調がかなりよかったただけにねえ…。後半がやたらコミカルに見えてしまいました…。

最近

2005-03-17 16:38:23 | 気になる映画
最近更新が出来ていなくてすみません。
それというのも、個人的な事情で映画が観れていないせいなのです。
いや、また月末には見に行くつもりなのですが・・・。っていうか、
今お金なくて映画に行く生活的余裕がないのですよね(笑えない)
というわけで、月末にまとめて見に行く予定なのですが、
みなさんのオススメ映画というのを教えていただけませんか?
もうすでに試写で見たっていう話も大歓迎ですし、現在も公開中の映画でも構いません。
もし、「これがオススメ!!!!」っていうのがあったら
どうかコメントで教えていただけるとありがたいです。

海猿 ★★★★

2005-03-05 16:27:10 | ★★★★
 面白い作品ですね。同名の漫画が原作で原作者は医療にかんする漫画「ブラックジャックによろしく」でお馴染みの方、ということで、この作品も命を救うことに直面する主人公を描いた作品です。原作マンガは12巻あってその序盤の3~5巻あたりを映画化したようですがこれは正解だと思われます。この話より時間軸が前の話も後の話も作り放題ですからね(笑)
特にラストでは次回作を匂わす辺り、「海猿2」は多分制作されるでしょうね!ではこの作品のあらすじを。

 主人公は海上保安官で潜水士になるための50日間の訓練を13人の他の受講者とともに受けることになります。動機は漫画版とは少し違いますね。漫画では自分が潜水士でないばっかりに悔しい思いをしたことが直接のきっかけになっていましたがこの映画では「地上勤務は退屈だったから」という風に変わってます。そしてその訓練をする教官は物凄く厳しく、また主人公は実力があるのに一番実力がないやつと組まされ、そこからドラマが展開します。教官や落ちこぼれの訓練生もかなりいい味を出していてバックボーンなどをしっかり描くことによってドラマティックに仕上げることに成功しています。基本的に熱血、努力、根性、友情、などがこの作品の主なテーマで軋轢なども最後にはうまく納まり、見ていて気分がよいです。

 主人公の心情の移り変わりにも嘘があまりなく、展開に強引さはあまりありません。中盤の主人公のバディに関しての展開はあまりにもあっけなさすぎてビックリしましたが…人に襲い掛かる災厄とはかなり気まぐれかつ突然やってくるものなんだなあ、という印象を受けました。

 また、加藤あい演じるヒロインが映画序盤からチラホラ登場します。ストーリーの本筋にはほとんど絡んでこないので不要と感じる方も多かったみたいですが彼女が出てこないと全編男くさい、男しか出てこない作品になりかねないのでこれはこれで正解だと思います。一種の清涼剤とでも言いましょうか(笑)絡み方にはもっと工夫が出来たとは思います。そこがうまくいけば不朽の名作、大ヒットして間違いなしだったように思います。残念、次回作に期待ですかね。やはり恋愛要素や感動の要素はヒットに不可欠でしょうからね。

 また主題歌はJOURNYのOPEN ARMSですがこれがまた名曲でいやがおうでも感動させてくれる涙腺破壊パワーを持った楽曲だと言えます。私は思わず、CD手にしてましたからね。

 潜水士の訓練を受ける俳優たちは実際に研修を重ね、差し替えなしで本人たちが水中シーンも演じているそうで、そういったこだわりにも好感が持てます。本人たちと確認しようにも水中眼鏡とかシュノーケルのせいでかなり難しいんですがね!(爆)邦画ではあんまりそういうことをしないので(^-^;ただ、リアリティを考えると水深40メートルに果たしてあれだけの明るさがあるのか?とか色々あるんですが映画としては特に問題ないように感じます。

 さて、そのほかにもこの映画では見所は多く若い男の肌がみたい!とかそういった要求にもある程度は応えているように思います。

 日本で作れる良作のお手本ですね。この調子で頑張っていってもらいたいものです!

ボーン・スプレマシー ★★★★

2005-03-03 11:37:35 | ★★★★
 主演:マット:デイモンのアクション・サスペンスの続編。前作「ボーン・アイデンティティー」から2年後の設定で物語は序盤から展開が早いです。そのため、前作の鑑賞はスムーズに作品世界に没頭するために必要であるといえます。見ていなくても楽しめるが見ていたほうがつながりを楽しめるのでオススメです。
 主人公ジェイソン・ボーンと前作のヒロインはインドに移り住んで、ひそかに暮らしていたのですが、ある日スナイパーによってヒロインは殺されてしまいます(意外とあっさり殺すものだからビックリしました)。そこからジェイソン・ボーンの戦いが始まるわけですが、ジェイソン・ボーンは最強のエージェントという設定上、彼の能力はずば抜けており冷静な判断力や行動力、高い運動能力と格闘術や銃の撃ち方までまさしく最強を誇り、たとえ相手が複数でもナイフを持っていても銃を持っていてもほぼ問題なく勝利してしまいます。何十人の警官を撒くのも朝飯前、といった感じです。
 また、今回の悪役である組織に対しても常に先手を取り最強っぷりは底なしです。まるでゴルゴ13みたいに獲物を狙うさまは痛快ですらあります。この最強っぷりがおそらくアメリカでは大受けしたものと思われます。もちろん最強のボーンにも恋人を失った、という負の部分が精神的に大いにあり、今回の彼の動きについての動機はほぼ全てその彼女の死にあると思われるわけですが・・・。また、エージェント時代の記憶も少しずつ戻りつつあり、3作目が必ずあるでしょう!(っていうか、あれでなかったら暴れますよ)。
ボーンの最強っぷりは実は日本人にはちょっと理解に苦しむみたいで、もう少しピンチに陥って欲しいというのが日本という市場のニーズであったように思います。「セルラー」ではその緊張感がうまく演出できていましたが、「ボーン・~」は設定上まだまだ苦戦するわけにはいかないようです。
また、カーチェイスはこの映画の中でも絶賛の出来です。かなりめまぐるしく動くカメラワークもこの映画の特徴で、カーチェイスのシーンではそれが顕著です。もしかしたらそれが嫌な人もいるかもしれませんね。
まあ、とにかくエージェント・スパイモノでは郡を抜くリアリティの高さと骨太かつスマートなアクションは一見の価値ありです。DVDで1作目を予習して映画館に直行することをオススメします!