目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

スター・ウォーズについての話題2(ネタバレ雑談)

2005-07-10 18:51:19 | 映画とワタシ
一年で365本ひたすら映画を観まくる日記でいくつかスターウォーズエピソード3に対する疑問点が提示されていたので検討したいと思います。



①結局、アナキンの父親は誰なのか?

恐らくジョージ・ルーカスにとってはそれはどうでもよさげなようです。
元々、ルークの父親がアナキンであり、その父親まで遡って映画が製作されても
ドゥークーや皇帝が父親でもあんまり展開に意味がないような気もしますし・・・。
自然懐胎説が非常に有力と聞いています。

以下引用です。
「エピソード I でシミが語っているとおり、シミの処女懐胎説、すなわち父親は人物としては存在せず、ミディ=クロリアンそのものの意思によって生まれたというのが現在のところの唯一の公式見解です。

なお、ファンの間での憶測では、以下のような説も存在します。

パルパティーン説
ドゥークー伯爵説
シャラド・ヘット説(EU系キャラ) 」


②R2-D2の記憶は残っている?

恐らく残っているでしょうね。ただC-3POのようにおしゃべりなドロイドではないので
もしかしたら全てを知りながらも黙して語らずな状態なのかもしれません。

以下の説も有力のらしいです。
・R2-D2と同型のドロイドは無数に存在するため、オビ=ワンには識別できなかった。
・R2も老人となったオビ=ワンを本人であると認識できなかった。
・オビ=ワンはドロイドたちの素性に気づいていたが、ルークへの影響を考慮して知らない振りをしていた。



③レイア姫の言っていた「本当のお母さん」って誰の事?

未解決のナゾ決定です。
レイアの養母が若くして死んだためにその養母と勘違いしていた、なんて説はどうでしょう?
まあ、お母さんなんてものはたいてい優しいものでしょう、作劇では。
生まれた直後の記憶を覚えていることはさすがにありえないですしね。

④ルークはなぜ堂々と“スカイウォーカー”を名乗っていたのか?

そうですねー、「スカイウォーカーという姓はそんなに珍しい姓ではない」、うーんちょっと無理ありますよねえ。
まあ広い銀河の中でもおそらくダース・ベイダーが最も意識的に行きたくない(亡くなった母の記憶が強い)星であり、おそらく行かないであろう星なので敢えて名前は変えなかったとか・・・?

⑤アナキンの顔の傷はナニ?

これは私も製作側に不親切があると思います。まあー長い大戦の間に傷の一つも負うのは当然と
言えば当然かもしれませんが・・・・。

⑥ジェダイの肉体が消滅する条件は?

これについては某サイトで解説が載ってました。クワイ・ガンが会得した能力と関係があるようです。
詳しい考察は
http://www.starwars.jp/column/qui_gon.html

こちらのサイトに載ってます。
また、どうやら詳しいことは 小説版『シスの復讐』で語られているようです。

アナキンについては以下引用です。
「クワイ=ガン・ジン、ヨーダ、オビ=ワン・ケノービは、それぞれ修行によって霊体化(フォースと一つになること)の能力を身につけていましたが、アナキンはその方法を知りません。しかし、アナキンはフォースの意思によって、ミディ=クロリアンが直接作り出した「選ばれし者」です。彼の肉体はフォースが具現化した実体であり、リビング・フォースそのものの化身だったのです。そのため、アナキンは自分の意思や記憶に関係なく、本能としてリビング・フォースの持つあらゆる能力に精通していました。彼は、死後、本能(すなわちミディ=クロリアンの意思)で肉体を昇華させ、霊体となったのです。その姿はダークサイドに墜ちる前の姿となりました。」



⑧オビ=ワン、老け過ぎでは?
ルークを預けてから、次に会うまでの20年で急激に老けたように見えます。いったい何があったのでしょうか?

私的には銀河系全体に立ち込めたフォースの暗雲がヨーダやオビ=ワンの力や生命力を弱めたのでは、と思いました。それに親友であるアナキンを自らの手で痛めつけた自責の念も強いはずです。まあ、フィルムでは語られませんからあくまで推測ですが・・・。


⑨アナキンはなぜ自分の娘に気付かなかった?

これが最大の矛盾点ですね。新たに触れるまでもなく、サーガの中でも一番説明のしようがない矛盾点です。もうアナキン自身がオビ=ワンと出会うまで長らく皇帝以外のフォースを感じていなかったから、勘が鈍っていた・・・とくらいしか説明のしようがないっす。



他にも矛盾点があったみたいですが・・・。以下引用です・・・。

・『新たなる希望』で、オビ=ワンはルークに「この名前を使っていたのは君が生まれる前だ」と語るが、実際には生まれた後も名乗っている。

・ヨーダと仲の良かったチューバッカが、ジェダイであるベン(オビ=ワン)を化石のような老人として馬鹿にしている。

・R2-D2はダゴバの場所を知っているはずだが、『帝国の逆襲』で(おそらく)知らない素振りをしている。

・R2-D2はヨーダと面識があるはずなのに、『帝国の逆襲』のダゴバで彼の正体に気づかなかった。

・『ジェダイの帰還』で、ルークがヴェイダーにダークサイドから戻ってくるよう説得するとき、ヴェイダーは「オビ=ワンも以前に同じことを考えていた」と告げるが、実際にはオビ=ワンは一度もアナキンを説得していない。

・その他、R2が飛ばなくなった、C-3POの右足が銀色など。


解決するどころの騒ぎではないですね苦笑。

映画的な説明はあんまりない部分でかなりの矛盾点を生み出したまま公開されましたが、もう
これはしょうがないのかも・・・・泣。




ターンレフト・ターンライト ★★★

2005-07-10 13:07:35 | ★★★
評価<★★★>
金城武のラブコメをDVDで見ました。いやーなかなか面白い作品です。物凄い馬鹿馬鹿しいことを大まじめにやる、というのは最近の恋愛映画の流行りでしょうか?この映画はとにかく独特の雰囲気です。制作陣はどうやら本気でラブストーリーとしてこの映画を作っているようで演出や音楽はかなり感動系でまとめていますが、私はコメディーだと思いました。
左に曲がるくせがある人と右に曲がるくせがある人がある日偶然出会うけど…というこの話は面白いくらいに擦れ違います。まさにこの映画はその擦れ違いによって映画を盛り上げ、感動のラストへ!みたいな狙いなわけです。これだけ聞くと普通に感動できそうなドラマかと思いますが、二人の擦れ違いっぷりが凄まじいわけです。これだけ馬鹿馬鹿しい擦れ違いを真面目に描いてあると笑うしかありません。私は残念ながら感動する、というよりは爆笑してしまいました。いや、とにかくこの映画はその擦れ違う様を見るためだけに借りて見てもいいと思います。
 金城武は私は顔が割と好きな俳優なんで割と楽しめました。まあ演技は褒めるほどではありませんが、ぼんやりしたキャラとしてはなかなかいいチョイスのような気がします。
 この映画、感動を誘う作りと違う気がしますが、見た方のご意見をお聞きしたいですね(笑)



ややネタバレですが…
様々なトンデモシーンが登場するこの作品。金城武の天然ぶりが凄まじいですね。紙が濡れてしまうシーンや馬の作りモノを引き回すシーン、あとヒロイン側に押しかける男性のサイテーな行為の数々は生理的嫌悪感が爆発しました。家に帰ったら彼氏でもない男にシャワー勝手に使われてたら普通は警察呼びますよねー。
最後のシーンは「えー!!!?」と感じました。さすがにオイオイそれはないだろーと思いました。でも二人のためなら天変地異でさえもロマンチックなファクターにしようとする監督はちょっとすごいよ…日本人はちょっと笑えないかも…新潟や関西の方は特に…。

ジョゼと虎と魚たち ★★

2005-07-10 13:06:20 | ★★
評価<★★>
監督 犬童一心
主演 妻夫木聡、池脇千鶴
いやー私はやっぱりこういう映画は合わないですわ。純な恋愛ストーリーに多少異質なファクターを挿入したタイプの映画でした。
表現がリアル過ぎて凹みましたね。いやきっとこの話はすごくリアリティのある話なんでしょうけど。

池脇演じるジョゼのキャラは面白い。「~~なんじゃ」みたいな口調は笑えたけど。演技も悪くないですよ。体当たりの演技も見せます!まさか見せてしまうとは…。

妻夫木は多分結構素で演じてそうですね。なんというか違和感はまるでなかったんですが、いまいち感情移入が難しい役柄でした。まあリアルな「最近の若者」でした。おいしい役周りですねー。男前だけどさ。

上野樹里はまだ若いのにかなりの演技だったように思いますね。頑張ってました。「スウィングガールズ」と比べると全く違う役柄ですが問題なくこなしてました。
くるりの音楽がかなりよかったです。テーマが特に癒される感じ。あんまり彼等の曲は好きじゃなかったけど見直しました。

映像はかなりキレイでしたし、小道具などもこだわりを見せてもらったように思います。食べ物がかなり美味しそうに見えました。

まあなんと言うても話自体がイマイチ感情移入出来なかったんで、評価も自然と上がりません。終わり方とかそんなんでいいの?って思いました。

恒夫(妻夫木演じる主人公)は最低だー(笑)まあリアルな話ですけどね。映画にする必要がある話には思えなかったですねーまあテレビでは扱えない表現が多々あるけど、だからって映画にしても…って感じでした。


バリアフリーはもう古い。ノーマライゼーションじゃないの?今は。



Mr.インクレディブル ★★★★★

2005-07-10 13:03:55 | ★★★★★
評価<★★★★★>

CG映画、「Mr.インクレディブル」をDVDで鑑賞しました。よく行くblogでは大絶賛だったし関係各所で大評判だったのに機会を逃して映画館で見れませんでした(T-T)ようやくDVDで見れて嬉しい限りです。それにしても半年で出ちゃうとちょっと映画館に行くのがバカみたいにも思えちゃうのは私がまだ若いからなんでしょうか?

スーパーヒーローが悪を倒すのが皆の常識な世界。ヒーローであるMR.インクレディブルは同じくスーパーヒーロー(正しくはヒロイン)であるイラスティ・ガールと結婚したのだが、ある事件をきっかけにスーパーヒーローたちは街の被害などで裁判ばかり起こされて訴訟費用にあえぐ政府は彼等の活動を禁止せざるを得なくなりスーパーヒーローは世界から姿を消してしまう。
普通の会社員として三人の子供を含む家族を養っていたインクレディブルは鬱屈した日々を送っていたが、あるときある指令によりスーパーヒーローとしての活動を家族に内緒で再開するが…。

あらすじはこんな感じです。いやー素晴らしい映画ですね。男の子もお父さんもお母さんも女の子も楽しめる、かなり出来のいい映画です。CG映画の中では史上最高の出来じゃないでしょうか?
いやーCGの利点である非現実的な表現を最大限に生かして実写では実現出来なさそうな表現を多用する一方で、作劇や演出、脚本は限りなく真面目に高い完成度を誇っています。この両立がなかなかできないせいでCGだけはすごい駄作が量産されている現状でここまで物語としてしっかりした映画を作ったのは賞賛すべきことでしょう。
家族が出動するくだりからは手に汗握りっぱなしでした。子供たちの活躍を見るたび興奮してました。

家族愛や夫婦愛、子供のことに悩む両親、ヒーローとは?などなど考えさせてくれる話題がたくさんあります。大人の鑑賞に真面目に耐え得る映画は意外と少ないですよ。
正に名作ですね。私に子供が出来たらぜひ見せたい映画ですね。


スター・ウォーズについて(ネタバレ雑談)

2005-07-10 01:10:45 | 映画とワタシ
あ、トラバはこの記事ではなく、下にある映画本編の記事にお願いします。あくまで
この記事は雑談ですので。

今日ようやく友人が「シスの復讐」を見てきたらしく、メールでいくつか感想をやりとりしました。
私はネタバレして喋ってなかったので彼はとても純粋に楽しむことができたようで、かなり誉めていました。
先輩も見に行くらしいし、今日私は知り合い数人に「よくわかる30分で即理解できるスターウォーズ講座」を開き、知り合いと知り合い以外の聴衆から拍手を受けました(笑)日本でも大ヒットしてほしいものです。最後のお祭りですからね!

さて、ネタバレ雑談ということで私が映画をみたときの感想である
「メイス・ウィドウ最強説」について友人と議論してみた。ここからは「だ・である口調」である。

メイスはエピ2で銀河最高の賞金稼ぎと呼ばれるジャンゴ・フェットを一撃のもとに
葬り去っているという事実がまず前提としてある。

メイスの詳細についてはコチラを参照していただきたい。

彼は人間タイプのジェダイの中では異例の若さでジェダイ評議会に所属していることからも
その実力の高さがうかがえる。ヨーダと同等の発言力を有することから、おそらく実力もヨーダと
同等かそれに匹敵するものがあると考えられる。

さきほど紹介したサイトにはこうある。
<メイスはジェダイ騎士団で最高の剣士であり、「フォーム7」の戦闘スタイルを習得した数少ないジェダイの1人でもあるのだ。「フォーム7」はその攻撃的な本質から危険なダークサイドに近づきやすく、真に才能あるジェダイだけが到達することのできる最高のスタイルとされている。共和国末期の評議会に籍を置いたジェダイの中でも、メイスはおそらく最も勇敢かつタフな戦士であり、事実、過去に無数の戦いを勝ち抜いているのだ。>
この設定と関係するものではないのだが、メイスのライトセーバーは特別に紫の光を放つものとなっている。(確かサミュエル・L・ジャクソンがルーカスに紫にしてほしいって言ったんだと思う)

おそらくライト・セーバーを使用した戦闘においてはジェダイの騎士の中でも最強を誇るということがわかると思う。つまり、騎士団の長ヨーダをもしのぐかもしれないというわけだ。ジェダイ騎士たちのもとを離れたドゥークーはかなりのフォースを身に付けてはいたが、ライトセーバー戦ではヨーダと互角?だった(エピ2)
このことからメイスはドゥークーをも凌ぐ剣士である可能性が高い。

また、エピ3ではダース・シディアス(以下皇帝)と対時することになる。
このとき、周囲にいた3人のジェダイの騎士は瞬時に皇帝に斬殺されるが、メイスはそうはいかなかった。
むしろ、銀河系最強の剣士は皇帝に敗北するどころか剣では圧倒し、皇帝のライトセーバーを叩き落すことにまで成功し、後一歩まで追い詰めることに成功する。

私の友人は「皇帝はアナキンを暗黒面に取り込むためにわざと負けたのでは?」という説を展開した。
もちろん、その可能性は大いにある。
だが、あまりにリスクが伴いすぎるし、アナキンが誘いに乗らなかった場合、メイスは皇帝の首を一刀のもとに切り捨てることも可能な位置にいたことを考えると非常にリスキーだと思うのだ。

皇帝やドゥークーが使用したシス独特の攻撃であるいわゆる「シスの電撃」が非常に強力な攻撃力を誇っているのは、ルークやダース・ベイダー、アナキンが大ダメージを負ったところからも推察できるが、
エピ2においてヨーダはそれを受け止めており、エピ3においてもメイスがライトセーバーで見事に皇帝の電撃は受け流している。アナキンがメイスの腕ごとセーバーを剥ぎ取るため、受け流すことが出来なくなったわけだが、それがなければ、皇帝はかなりピンチだったはずである。
アナキンが余計な横槍を入れなければ、メイスは皇帝を倒せたはずである。(まあ、そうなるとサーガが成立しないから絶対ありえないのだけど泣)

結論としては、メイスは限りなく戦闘力という面では銀河最強だったが、謀略や知略、暗黒面のフォースは戦闘のみに発揮されるものではなく、皇帝の真の力はそちらにあったとも考えられるわけだ。皇帝の恐ろしい部分はそこにあったとも考えられる。

逆に考えると、皇帝にはどれだけピンチに陥っても必ずアナキンは自分の軍門に下る、という自信があったのだろうとも考えられる。あっさりと屈強の手駒であるドゥークーを切り捨てたシーンからもそれは顕著だ。言葉巧みにそれこそ、アナキンがあどけない9歳の頃からじわじわとその心の中に病理のように巣食った皇帝の言葉の数々はついにパドメの命という格好のエサで釣ることによって、アナキンの心を暗黒面に引きずり込むことに成功した、と考えられなくもない。皇帝の影の動きはエピ1の時点で始まっていたわけだから。ということは、皇帝の目にもわかるほどアナキンは若い頃からその巨大なフォースを感じさせていたことになる。(まあ、通商連合の戦艦を中から巧みに撃破したのだから当然と言えば当然か。戦闘機の操縦にもフォースは応用できるらしいし)

戦績のみで考えると、
× ヨーダ  vs皇帝 ○(実力差は感じられなかったが・・・皇帝の辛勝?)

× メイス  vs皇帝 ○(アナキンの助力つき・・・皇帝の辛勝)

× オビ=ワンvsドゥークー ○(かなりの実力差をかんじさせる負け方)

× ドゥークーvsアナキン  ○(圧倒的に勝った雪辱戦)

× アナキン vsオビ=ワン ○(地の利を活かして辛勝)

× グリーバスvsオビ=ワン ○(いい勝負だった、弱点さえなければ)

ちなみにそれ以外の戦闘(エピ2)

× アナキン vsドゥークー ○(惨敗、腕なくしたし)

× オビ=ワンvsドゥークー ○(惨敗、手も足も出ず)

  ヨーダ  vsドゥークー  (セーバーでもフォースでもほぼ互角・ヨーダが上回った?)

× ジャンゴ vsメイス   ○(ジャンゴ瞬殺・ジェットパックなかったけど)

  ジャンゴ vsオビ=ワン   (引き分け?いい勝負だった)

(エピ1の戦闘)

× クワイ=ガンvsダース・モール ○(かなりいい勝負だったが・・・)

× ダース・モールvsオビ=ワン   ○(辛勝、やや不意打ち気味)

(戦闘以外で予想される力関係)

ドゥークー>クワイ・ガン

(おまけ)
ルーク>ダース=ベイダー
ベイダー>皇帝
オビ=ワン(じいさん)<ダース=ベイダー(いい年したおっさん)

色々考えてみるとやっぱり、単純な戦闘力ならメイスは一番強いように思う

オビ=ワンはどっちかというといぶし吟な強さですね。辛勝や敗北、が多ですし。

アナキンは素質だけなら皇帝をも圧倒できたはずなのに、暗黒面にとらわれ、ダースベイダーとなり、
肉体を機械化してしまったことによりその機会も失われてしまった、とパンフにはありました。

皇帝は結局は総合値で全てを超越してたってことでしょう。
また、フォースの力というのは世の中どこにでもあります。そして、クローン大戦を経験した
銀河ではフォースの暗黒面が増大しており、ジェダイ騎士たちも本来の強大な力がある程度
抑制された可能性もあります。


ふう・・・熱くなってしまいましたね。
まあ、こうやって一人一人が色んな話を展開出来る、
コミュニケーションツールとへと昇華されている題材というのは
案外と少ないものです。色んなキャラの視点から何度も映画を見渡してみると
きっともっと色んなことが細かくわかるのでしょう。
こういった楽しみ方もできるのですから未見の方はぜひ。

逆境ナイン ★★★★

2005-07-05 11:14:26 | ★★★★
 野球漫画を原作にした映画「逆境ナイン」を見てきました。結構話題作のはずなんですが意外とテレビCMは見ません。その割に満員だったのは梅田ブルク7の客席が少ないからでしょうか?(笑)それともかなり人気なのですかね?

 原作漫画は未読です。完全に前評判と劇場宣伝だけを頼りに見に行きましたが、この映画、かなり面白いですよ。

 まず演出がバカバカしいんだけどすごく真面目に作り込んでて役者が150パーセント全力投球なことです。主人公不屈闘志を演じる玉山鉄二は以前「天国の本屋~恋火」で主演していたときにはかなりニュートラルな主人公を演じていましたが、果たして同一人物かわからないくらい覇気のある役柄を演じてました。玉山鉄二は普通なら気持ち悪い役を自然に見せています。これはすごいことですよ。普通はかなり不自然になるものですが…。

 まさかあんなに映画館で笑いが起きるとはビックリです。ギャグもワンパターンではなくあの手この手で笑わせようとしてきて行き着く暇もないくらい笑えます。後半でやや失速しますが、最後にはまた笑える展開なのでグッドです。野球映画の中でもひょっとしてかなり良作かもしれません。ちょっと感動するかもしれないくらいノセ方は上手いです。

 ギャグやくだらない演出で笑わせてくれる一方でしっかりとしたキャラの作り込みにも感心しました。
やたらと説明くさいのは一切なし!全力学園がどういう学園なのか、最初に映る学校の表札と校長と不屈闘志の三つだけで観客に理解させるのはお見事。ギャグって割り切れればその後から出てくる手抜き学園やガッツ学園がどういう学校か大体わかるといった具合です(笑)

 そういった背景や仕組みは最初にほとんど提示されるので、主人公を描ききることに多くのカットを裂けるというわけです。玉山鉄二演じる不屈闘志ははっきり言ってかなりイッちゃってるキャラで、自己中心的で恋に疎く野球部のために根拠もない自信で甲子園に行くことを宣言する、逆境であれば逆境であるほど燃える男というのがかなり序盤でしっかりわかります。

 あまりに逆境が続き、あまりにコミック的な展開ですが、あまりに真面目に演じているため笑えます。撮影スタッフは誰も笑わなかったんでしょうか!?

 あと予告で見せちゃいますが巨大な文字が本当に降ってきたり、有り得ない点差のシーンは爆笑必至です。ココリコの田中が部活の監督役、藤岡弘、が校長役で登場しますが濃い!しかもいちいち台詞が馬鹿過ぎて彼等がアップで映るだけで笑いがこぼれるようになります。まさに素晴らしい怪演でした。
堀北真希はヒロインを嫌みなく演じていますし、特に問題がありませんでした。

 見せ方が上手いですねー。題材というか粗筋はまさにくだらないナンセンスな内容なのに力業と巧みな演出で見事観客のハートをがっちり掴んだと言えるでしょう。邦画の中ではかなり上位にランクインするかもしれませんね!






ネタバレです。
1番笑ったのは○○ランナー制ですね。○○ランナーがホームインする度に爆笑してました。いや、ありえないでしょ…(笑)


宇宙戦争 ★★★★

2005-07-03 12:32:31 | ★★★★
スティーヴン・スピルバーグ監督最新作、H・Gウェルズの小説を元にしたSF映画のリメイク、見てきました。

トム・クルーズ、ダコタ・ファニング主演のこの映画、終盤まではほんとに楽しめました。
大風呂敷は広げれば広げるほど畳むのが大変です。この映画は丁寧に丁寧に広げるだけ広げておいて、畳むときは二つ折くらいの乱暴な畳み方でした(^-^;期待しながら見ていた方は見終わったときに「それだけ!?」と席から滑り落ちそうになるかもしれません。そのせいで人によっては大変低い評価をしかねないです。

毎度毎度「インデペンデンス・デイ」のようなハリウッド的アメリカ空軍礼賛映画を批判していながらどうかと思いますが、批判しながらもそういった展開に慣れ過ぎてしまったんでしょうか。こういう予想外の結末には肩透かしを喰らったような気になってしまいました…。

さて、では何が面白かったかというと宇宙人登場の余兆から全体的に充分面白かったんです。ダメなのは結末だけですね。

私がいつも映画を見る前に参考にしている「前田有一の超映画批評」では満足度35点で「今週のダメダメ」に指定されており、初日に見に行ったある先輩からも「見る価値なし」との烙印を押されて見に行こうか大変悩みました。

私が思うに、楽しめなかった方も見方を変えればきっと楽しめたように思います。
つまりこの映画は「巻き込まれ型のパニックムービー」であり、人類は一方的になぶられる存在でしかありません。
前田有一氏は「インデペンデンス・デイの方が余程面白い」と評されていますがそれは当然なんです。
「インデペンデンス・デイ」や「アルマゲドン」や「ザ・コア」と「デイ・アフタートゥモロー」や「ディープインパクト」は楽しみ方が全く違う映画です。

「デイ・アフタートゥモロー」に「アルマゲドン」のような展開を期待しても失望しかありません。
「アルマゲドン」や「インデペンデンス・デイ」は迫り来る未知の強大な驚異を人類の愛と勇気と叡知でクリアする映画で主人公はたいてい大統領や勇敢な戦闘機乗り、英雄であり、観客はそこに非日常的な体験や憧れを投影し、最後には驚異を打ち倒す快感を共に味わいます。

「デイ・アフタートゥモロー」は迫り来る強大な驚異に成す術もなく人類が痛め付けられる映画であり主人公はただの一般市民(=観客)に近いです。観客は有り得ない非日常に巻き込まれ、主人公に感情移入しハラハラドキドキします。最後には生還する達成感こそありますが、根本的な驚異の消滅に主人公の尽力はほとんどありません。(この両者を劇場宣伝の際に区別するのは簡単なハズですがたまに判別が難しいわけです。今回のように公開前の情報に乏しければ尚更のことです。)

当然のことですが、期待するものが裏切られれば当然失望しますし、それでは満足感があろうはずもありません。

いつもヒーローやイケメン役の「トム・クルーズが主演」で
いまや「超大作を作れば一億ドルは間違いなしのヒットメーカーのスピルバーグ」がタッグを組んで、
邦題は「宇宙戦争」、とくればやはり観客は勇敢に宇宙人を打ち倒すトム・クルーズを期待してしまうのでしょう。
私も原作小説や過去に作られた作品を未見だったのでかなり期待しましたし、結末を知らない人はみんなそうでしょう。誤解しない人は少ないように思います。

巻き込まれ型パニックムービーにヒーロースペクタクルムービーのような要素を期待して見れば観客は失望しますよね。
パニックムービーとしては「宇宙戦争」はよく出来ています。
パニックムービーならばラストの結末であってもやむを得ない、
と好意的に捉らえることも可能かと思います。
SF映画と言えばSF映画ではありますが、作りがちょっと違うために楽しみ方を間違えれば失敗するでしょう。まだ「宇宙戦争」を未見の方は必ずこの点に留意して見に行くことをお勧めします。

音楽は素晴らしい。
宇宙人の描き方はやや使い古された感は否めませんが、いわゆる「トライ・ポッド」の驚異はとてもよく描けています。あの音と光が迫ってくる感覚は劇場だからこそ味わえるものだと思います。


ダコタ・ファニングはちょっとキテますね。
こんな子役、恐すぎ!こんな子供いないですよね。
真顔だったり、キャーキャー言うシーンは本気で恐かった…。
可愛い顔して末恐ろしい子役です。
彼女の叫びっぷりを見ているだけでも充分お腹いっぱいかもしれません。

トム・クルーズは全編父親役で通していて役者としての表現の幅を広げようとしているのでしょうかね。
でもやはり私ももっとカッコイイ役がよかったなあ、と思います。
ティム・ロビンスはとても人間の狂気を演じきっているように感じました。

パニックムービーということもあり、人間の様々な部分を「宇宙人の侵略」という非日常の中で描くわけですが、群衆がトム・クルーズらが乗る車に群がり、奪われる一連のシーンは正にこの映画における一種のメッセージを感じました。実は宇宙人も地球人も同じくらい恐ろしい存在なのかもしれませんね。