無題
ぼくはPVから入りました。
「光、再考」
「夏を待っていました」
「クリスマス」
「アノミー」
とりわけ後半の3つのPVだかMVだかは傑作。「夏を待っていました」はメディア芸術祭で優秀賞、「クリスマス」はなんとこの度アヌシーで上映されることが決まりました。
ですが、amazarashiの歌はもっといいです。尾崎豊の再来と言う人もいるかもしれません。でも、誰それの再来だとか、歌詞が何それを引用しているとか、もはやどうでもいい。これは魂の、命の咆哮だ。命を削りながら歌う人の声を、ぼくは初めて聴いた。
この「無題」はamazarashiにしては優しい曲で、温かい歌詞です。より過激なのは、「ワンルーム叙事詩」をはじめとしてたくさんあります。そのいずれもが強烈に聴く者の心を揺さぶり、いやメッタ刺しにして、その上でむんずと掴んで離さない。ああしかし何と言えばいいのか。
ぼくは今日amazarashiの歌を5時間聴いていました。こんなバンドがあったのか。
どうか、amazarashiの歌を聴いてください。お願いします。いつもこのブログを読んで下さる方、その時間を、せめて今日と明日は、amazarashiを聴くことに使って下さい。お願いします。「クリスマス」や「アノミー」で映像の凄さから入ってもいいです。この「無題」から入ってもいいです。「ワンルーム叙事詩」からでも、「奇跡」からでもいいです。とにかく聴いてください。そして震えてください。あなたという存在に共鳴する歌声を知ってください。
あなたの魂に寄り添い、あなたの魂を貫き、あなたの魂を抱き締める歌。くそっ、うまく言えない。ぼくは爆発し木っ端微塵になって木で首をくくり夢をくくりそれでもこの歌を聴いていたい。