Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

amazarashiが良すぎる件について

2011-03-31 15:10:48 | 音楽
『奇跡』を聴く。

「なんで今日まで生きてたんだ」から始まる詩。

生きてることが奇跡だったら
躓いたのも
奇跡 奇跡

歩きだすのも
諦めるのも
好きにさせろよ
奇跡 奇跡

躓いたのが奇跡だったら
このもやもやも
奇跡 奇跡

立ち向かうのも
引き返すのも
ぼくらの答え
奇跡 奇跡

・・・・・・・・・・・・・・・

生きていること、それだけで奇跡なんだ、という言葉は流布しているとしても、その中身について考えたことはなかったような気がします。生きているということは、悩むことだし、躓くことだし、諦めることだし、引き返すことだし、焦ることだし、投げやりになることだし、嫌悪することだし、腹痛を起こすことだし、嘔吐することだし、怒ることだし、泣くことだし、喚き散らすことだし、殴ることだし、落ち込むことだし、侮辱されることだ。でも生きていることが奇跡だったら、それさえも奇跡。生きることが奇跡だなんていう言葉は、実は生半可な気持ちで諭すような台詞じゃあなくて、もっともっと深い、覚悟を決めた言葉なんですね。

そうか、躓くのも諦めるのも奇跡か。そうだな。気持ちがだいぶ楽になる。一方で、「奇跡の価値」についても考える。奇跡だということで、そんなに重宝すべきなのだろうか、と。何をやってもそれが奇跡だと言うのなら、奇跡の価値って一体なんなんだろう。

よく分からない。よく分からないけれども、現代の吟遊詩人たるamazarashiが特別なバンドであることは分かる。ヴォーカルの秋田さんの声がぼくは好きです。