Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

酉の市 ~見世物小屋~

2008-11-30 00:07:56 | お出かけ
熱は下がりましたが、喉がまだ痛くて、咳も少し出ます。風邪はまだ治らないようです。

さて、二の酉に続き、三の酉にも行って来ました。場所は前回と同じく新宿。
今回のお目当ては見世物小屋。いまどき珍しいです。このあいだは何となく入りませんでしたが、どうしても見てみたかったので、今回はこれのために来たと言っても過言ではありません。

小屋の前で、客寄せが盛んに宣伝しています。「蛇女」が登場するとか。どうせデマだろうと思いつつ、どんなものかと中へ。
横に広い造りで、もちろん立ち見。坂になっていて、後ろに行くほど高くなります。人体模型のようなものを解説していました。解説しているのは、なぜかセント君(漢字だっけ?)のコスプレをしたちょっと太めの男性。まあこんなものだろうな、と思っていたら、次はマジックをやるという。予期していたものの、内心はがっかり。でもせっかくだから見ていくことにした。

そうしたら、マジックは意外とすごい。ティッシュがうどんになったり、紙切れが千円札になったり。そして次に取り出したのは風船。あの、野球の応援とかで使用される、長細いやつです。それを長~く膨らませて、何をするかと思ったら、口の中に入れてゆく。どんどん喉の奥へと入れてゆき、最後はすっかり飲み込んでしまった。そして、もう取り出さない。どうなってるんだ?このあたりから、演目は激化。

ろうそくを取り出して、それに火をつけ、またも口の中に入れる。一本が二本に、二本が四本に、最後は十本の火のついたろうそくを口の中へ入れ、舌で消化。白い煙が口からぷは~。男は「少し火傷しました」と言って、水をちょっとだけ口に含み、それからなんとドライアイスをがりっ。かじりついて、破片を食べてしまうと、口と鼻からはドライアイスの煙がもわもわと。結局、結構な大きさのあったドライアイスを全て食べてしまいました。

そして遂に「蛇女」が登場。実は日本最後の女芸人だそうで、名を「小雪」と言うそうです。彼女は50本ものろうそくに火をつけ、水のように滴る蝋を口の中へ流し込みます。このろうそくは低温ろうそくなどではなく、そこらに売っている本物。口の中に蝋を溜めて、ろうそくの火にそれを吹きかけた瞬間、まるで大爆発が起きたかと錯覚するほどの炎が燃え上がりました。よくウォッカをライターに吹きかけて火炎放射のようなことをする漫画や映画がありますが、あれのグレードアップバージョンといった感じ。

最後は蛇女の本領発揮。黒光りするアオダイショウを袋から取り出し(もちろんうねうねと生きている)、がぶりと噛み付くと、頭を引きちぎりました。ぶちっという生々しい音が。それから切り口から蛇の生き血を啜ります。こんなことをする人間がまさか日本にいるとは…。いくら芸とはいえ、さすがにこれはすごい。テレビでは絶対に見れない光景ですね。

とりあえず演目は一回りしたようです。20分間の見世物がくりかえし行われるようです。ぼくは途中から入ったので、最初の演目も見ることにしました。それは、セント君が鎖を鼻から入れ、口から出すというもの。ほっしゃんのうどん芸のこれまたグレードアップバージョンといったところでしょうか。見ていてちょっと気持ち悪い…。ここでぼくにとっても演目は完全に一巡し、小屋から出ることにしました。小屋の中ではだんだん左から右へとお客が流れていく仕組みになっていて、ぼくも自然と外へ。

いやあ、見世物小屋はすごかった。本物でした。

今日は二の酉のときよりずっと混んでいて、先週の高尾山並み。土曜だからでしょうか。なかなか充実した時間を過ごすことができました。