Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

早稲田ジブリ王選手権

2008-11-04 00:12:03 | アニメーション
ここ2,3日の間、いわゆる有害サイトから立て続けにTBされているので、一時的にフィルターをかけました。あしからず。それにしてもどうして急に?

さて、今日まで早稲田で行われていた「早稲田祭2008」に行ってきました。
目的は、そこで開催される「日本ジブリ王選手権」の見学。実は参加のオファーのようなものをいただいていたのですが、人前で話すのが苦手なので、出場は見合わせました。

10月の半ばに予選があり、それを突破した3人とジブリのものまね芸人であるいずみ包が、クイズバトルを行うという趣旨。

大学構内は凄まじい人の数で、大隈講堂前の特設ステージ周辺は、まさしく立錐の余地もないほどの人・人・人。なるべく前の方に行こうとしたのですが、中途半端な場所で立ち止まり、そこで見学することに。道路をはさんで大学構内の方にもものすごい数の人が立っていました。そこへ、ラピュタの音楽とともに大画面に映し出されたジブリの映像!ジブリっていうか宮崎アニメを編集した映像が次々と流れます。そして、パズーのトランペットの音色で「ジブリ王選手権」は開幕。ステージでは早稲田の学生さんが生演奏を披露。う~む、けっこう感動してしまった。

さて、ゲストにモデルの佐々木希を迎え、舞台が整えられて、クイズが開始されます。
第一問目は、メイを発見した後にネコバスに表示された次の行き先は?答え「七国山病院」。これは4人とも正解。当然だよね。
第二問。ポルコの戦友フェラーリンがフィオに対して言った言葉は?答え「豚に真珠」。これも印象深い台詞ですからね。

ここで、シータの声を演じたよこざわけい子さんが登場。クイズ形式もそれに合わせて変更され、よこざわさんとのアフレコ対決。『ラピュタ』の場面が大画面に映し出されて、それに声を当てるというもの。もちろん台詞は表示されません。よこざわさんは当然シータの声をやり、これは台本どおりに読みます。回答者はパズーやムスカの声に挑戦。ちゃんと正しく言えるのか…と思っていたら、皆さん完璧に台詞を再現。一人、わざわざ茅ヶ崎から有給を取って来たという社会人の男性だけは失敗しましたが、まあ仕方ない。いきなり「ここの台詞はなんだ?」と言われて、なかなか即答できるものではありません。ちなみに、他の出演者は、2名が20歳くらいの女性、もう一人は先に述べたように芸人のいずみ包。皆さん今日のために勉強してきているんでしょうけれども、台詞の完コピは難しいのです。ぼくも少し前までなら『耳をすませば』だったらけっこういける自信はあったんですが、全ての作品のコピーは困難です。しかし、やはり出場者も全ての作品に通じているわけではなかったようです。

次のクイズは定番の早押し。キキがおばあさんに頼まれて孫娘に届けた食べ物を当てる問題(これは楽勝っすよね)、ある音を聞いて、その音を立てているキャラクターを当てる問題(最初は分からなかったけど、最後の音を聞いてピンときた。ちなみに回答者も同じだったみたい)、などなど。

さて、そこまでは順調に答えていた回答者たち。しかし、次の問題には誰も答えられません。「図書館で雫を待っている聖司が読んでいた本のタイトルは?」一人答えて、惜しかったのですが、ハズレ。正解は、『霧のむこうのふしぎな町』。いくら全般的な知識があっても、やっぱり得意分野というものがあって、このレベルの出題になると、得意にしていないと正答するのは難しいということでしょう。確かに、映画を観ているだけではまず答えられない、マニアックな問題だったかもしれません。しかし!回答者たちは、次のような事実を知っているはずです。つまり、『千と千尋』の企画は、初めこの『霧のむこうのふしぎな町』の映画化の企画から始まったということ。そしてそれが『煙突描きのリン』に変更され、最終的に『千と千尋の神隠し』に決着したという経過を。その話を『耳をすませば』に結び付けられなかったんですね。詰めが甘い、と言っておきましょう(ちょっと厳しいかな)。

優勝者はキキさん(もちろん仮名)。早押しで点数を稼ぎましたね。他の回答者も、たぶんだいたい分かっていたんだろうと思いますが、やはりああいう場所で咄嗟に答えるのは難しいものです。だからこそ、すぐに答えが出てくるということは、それだけ普段からジブリに接しているということでしょう。天晴れ。う~ん、友達になりたいなあ。一緒に聖蹟に行って、「雫・杉村ごっこ」をやりたい!ついでに屋上でのあのシーンを再現したい!うおおおおお!これは中学からの夢なんだあああ!

それはさておき、ゲストに藤岡藤巻の藤巻さんだけが登場。藤岡さんは高熱でダウンだとか…可哀想に。さあこれで終わりかと思った矢先、シークレットゲストとして、なんと大橋のぞみちゃんが登場!やったね!撮影禁止なのに、あちこちでカメラや携帯を掲げる手が挙がる。最後はポニョを歌って盛況の内に幕。は~、よかった。立っている疲れも忘れ、存分に楽しめました。

内容が『ラピュタ』に偏っていたような気がしなくもないですが、全体的に調度いいレベルの良問が多かったです。ハクの真の名前とか、簡単すぎるかな?という問題もありましたが、『霧のむこうのふしぎな町』などは難しい部類に入ると思われるので、バランスはよかったと思います。

またジブリが観たくなりました。