このあいだ、わりと近所にある古書店に立ち寄って古本を購入してきました。
以下、目録。
シャミッソー『影をなくした男』岩波文庫、160円
『ウィーン世紀末文学選』岩波文庫、260円
マラマッド『ママラッド短編集』新潮文庫、180円
ユアグロー『一人の男が飛行機から飛び降りる』新潮文庫、350円
そして次の日ブックオフで、
アリストテレース・ホラーティウス『詩学・詩論』岩波文庫、450円
以上です。
『影をなくした男』は既読。以前、ブログに感想を書いたことがあります。どうして買ったのか? すごく気に入ったから手元に置いておきたくて買った、というわけではなく、修士論文にひょっとしたらネタを提供してくれるかもしれないと思って買いました。どうなるか分からないのですけれど。
『ウィーン世紀末文学選』は、前から欲しいなあと思っていた短編集。このあいだ『フランス短編傑作選』を買ったので、お揃い(?)かな、と。それだけが理由じゃないですが。
マラマッドは、ユダヤ人であり且つロシアから難民としてニューヨークに渡ってきた両親の子として生まれたそうです。越境的なアメリカ作家、ということになるのでしょうか。『マラマッド短編集』は、マラマッドの第一短編集の全訳。マラマッドは短編の名手として知られていますね。
『一人の男が飛行機から飛び降りる』は、ユアグローの超短編集。「超短編」と言うのは、収録されている作品が「短編」と言うのもはばかれるほどものすごく短いからです。ロシア文学に詳しい人は、ハルムスの短編を思い浮かべてもらえればよろしい。この短編集はかなり前から探していて、ようやく見つかりました。ま、ネットで購入すればすぐだったかもしれませんが。これが欲しかったのは、他でもない、ハルムスとの比較のためです。「比較」と言っても研究するためとかではなく、ハルムスに対して、このユアグローという作家はどういうものを書くのだろう、という純粋な好奇心から。まだ読んでいませんが、これは近いうちに読む心算です。でも、比較研究ができたらおもしろいな、と買った今思う。ちなみに、超短編と言えば、いずれも新潮文庫から、『極短小説』『Sudden Fiction』『Sudden Fiction2』が出ています。最初の二つは手元にあります。最後のは持っていませんが、訳者が柴田元幸先生なので、もしかしたら頼んだらくれるかも!?…そんなわけないか。(でも今度会ったらそれとなく聞いてみようかな…)
『詩学・詩論』は、アリストテレスとホラティウスのそれぞれの詩(文学)に関する論考を合わせて一つにしたもの。「詩学」は既読。もう二度も読んでいるのですが(二度目はざっと)、手元にないと、いちいち図書館に借りに行くのが面倒だし、ちょっと気になった箇所を調べることもできないので、買うことにしました。ブックオフで、しかも文庫で450円は高い気がしますが(おまけに表紙が少し汚れている)、早く買わないと先を越されてしまうかもしれないので、思い切って購入。岩波文庫版は注が充実していて、熱心な読者向けですね。
というわけで、久々のまとめ買い。片っ端から読んでいけたらいいのですが…
以下、目録。
シャミッソー『影をなくした男』岩波文庫、160円
『ウィーン世紀末文学選』岩波文庫、260円
マラマッド『ママラッド短編集』新潮文庫、180円
ユアグロー『一人の男が飛行機から飛び降りる』新潮文庫、350円
そして次の日ブックオフで、
アリストテレース・ホラーティウス『詩学・詩論』岩波文庫、450円
以上です。
『影をなくした男』は既読。以前、ブログに感想を書いたことがあります。どうして買ったのか? すごく気に入ったから手元に置いておきたくて買った、というわけではなく、修士論文にひょっとしたらネタを提供してくれるかもしれないと思って買いました。どうなるか分からないのですけれど。
『ウィーン世紀末文学選』は、前から欲しいなあと思っていた短編集。このあいだ『フランス短編傑作選』を買ったので、お揃い(?)かな、と。それだけが理由じゃないですが。
マラマッドは、ユダヤ人であり且つロシアから難民としてニューヨークに渡ってきた両親の子として生まれたそうです。越境的なアメリカ作家、ということになるのでしょうか。『マラマッド短編集』は、マラマッドの第一短編集の全訳。マラマッドは短編の名手として知られていますね。
『一人の男が飛行機から飛び降りる』は、ユアグローの超短編集。「超短編」と言うのは、収録されている作品が「短編」と言うのもはばかれるほどものすごく短いからです。ロシア文学に詳しい人は、ハルムスの短編を思い浮かべてもらえればよろしい。この短編集はかなり前から探していて、ようやく見つかりました。ま、ネットで購入すればすぐだったかもしれませんが。これが欲しかったのは、他でもない、ハルムスとの比較のためです。「比較」と言っても研究するためとかではなく、ハルムスに対して、このユアグローという作家はどういうものを書くのだろう、という純粋な好奇心から。まだ読んでいませんが、これは近いうちに読む心算です。でも、比較研究ができたらおもしろいな、と買った今思う。ちなみに、超短編と言えば、いずれも新潮文庫から、『極短小説』『Sudden Fiction』『Sudden Fiction2』が出ています。最初の二つは手元にあります。最後のは持っていませんが、訳者が柴田元幸先生なので、もしかしたら頼んだらくれるかも!?…そんなわけないか。(でも今度会ったらそれとなく聞いてみようかな…)
『詩学・詩論』は、アリストテレスとホラティウスのそれぞれの詩(文学)に関する論考を合わせて一つにしたもの。「詩学」は既読。もう二度も読んでいるのですが(二度目はざっと)、手元にないと、いちいち図書館に借りに行くのが面倒だし、ちょっと気になった箇所を調べることもできないので、買うことにしました。ブックオフで、しかも文庫で450円は高い気がしますが(おまけに表紙が少し汚れている)、早く買わないと先を越されてしまうかもしれないので、思い切って購入。岩波文庫版は注が充実していて、熱心な読者向けですね。
というわけで、久々のまとめ買い。片っ端から読んでいけたらいいのですが…