Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

古文に親しもう 2

2011-09-26 01:43:39 | 国語
 指導計画は次の通りである。

1次
・古文を音読して,内容の大体をつかむ。(1時間)
・解説文を読んで,現代の自分たちのものの見方や感じ方と比べる。(1時間)
2次
・「春はあけぼの」にならい,簡単な随筆を書く。(1時間)
・できた作品をクラスで読み合う。(1時間)

 3時間目の随筆を書く時間が,研究授業の時間となる。

 3時間目であるから,それまでに「枕草子」の音読に十分に親しませておく必要がある。
 教科書では,「春はあけぼの」の冒頭部分,「九月つごもり」「ふるものは」の3篇を取り上げている。

 しかし,1・2時間目に「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬はつとめて」とまとめて取り上げておくようにする。
 これが3時間目の随筆を書く活動につながるからである。

 1・2時間目では音読と大体の意味をつかむことに主眼を置くようにする。
 全員が意味をつかんで,自分の感じ方との違いや共感できるところを捉えられればそれでよい。

 本時の指導は,音読から入る。
 きりりと張った声で読ませるようにする。

 そして,教師が作った「続・枕草子」を提示する。
 教師の作った「春はあけぼの」のパロディである。

 導入時に,学習のゴールを示すわけである。
 そのことによって,どんな活動をするのかという見通しが明確に持て,「自分も作ってみたい」という意欲も喚起できる。

 次に,書く活動に入るが,どんなことを書いていいか分からないという児童も多いはずである。
 そこで,次のように発問していく。

 どの季節が好きですか。

 その季節のどんなものが好きですか。

 なぜそれが好きですか。


 この発問に沿っていけば,「枕草子」のパロディが完成する。

 まずは1人に指名して,発問していく。
 これが示範になる。
 説明だけが続けば,特に支援が必要な子にとっては何が何だか分からなくなっていく。
 示範によって例示すれば,具体的に何をすればいいのかイメージがわきやすい。

 そして,その内容を板書に整理するようにする。