「もうきっと全員跳べます」というと,「えっ?」という反応であった。
「最初に跳ぶのは黄色でしょうか,緑でしょうか」と発問した。
これは「分からない」という答えが一番多かった。
本来なら,試させるところであったが,残り時間が少なくなっていたため,「最初に跳ぶのは黄色です。黄色だけ見て跳びます。緑は関係ありません。黄色だけ見るんですよ」と説明してしまった。
これでは知的な組み立てには程遠い,教え込みの授業である。
最初の1人が跳ぶと,歓声が上がった。
2人目,3人目…と順調にクリアーした。
1人縄に入るタイミングが遅れ,跳ぶことができなかったが,時間が迫っていたのでやむなく切り上げた。
「ほとんどの人が跳べました。素晴らしいです。次回は2回跳び,3回跳びと進めていきましょう」と言って授業を終えた。
星野裕二氏から次のような講評をいただいた。
「太田先生は長年にわたってTOSS体育を勉強してきている先生です。
できない子をできるようにするというのは,向山型体育でも根本体育でも共通することです。それを事実で示した点はよかったです。
『黄色を見る』と言っても,できない子もいると思います。そういう子への指導法はどうすればいいのか,ということを考えていってください」
五十嵐勝義氏からの講評は次の通りである。
「ダブルダッチでは回す方が大切です。回し方をもっと練習しておく必要がありました。
先程のコメントでも言いましたように,先行実践をどれぐらい学んだかというのが大切です。指導案には根本正雄先生と私のサークルの表克昌先生の実践が分析してあります。根本先生と表先生の実践はどちらが先だかご存知ですか。(表先生です。)そうですね。ですから,根本先生の実践も表先生の実践と似通っている部分があります。では,その表先生の実践は誰の実践をもとにしたものかご存知ですか。(分かりません。)上越教育大学の太田昌秀先生の実践です。太田先生が体育セミナーに来られたのです。
話が少しずれますが,そのとき向山先生もいらしていて,煙草を巡ってちょっとした論争があったのを覚えています。太田先生は『そこに灰皿があるからタバコを吸うのだ』,向山先生は『いや,そうではない』と…。
今日の授業と指導案とでは,やや展開が変えてありますが,指導案だと『くぐり抜け』の後に『遮断機』をしています。これは習熟過程からいって反対の方がいいでしょう。遮断機が先に来るのではないでしょうか。
ダブルダッチは1回,2回,3回という展開にしてありますが,1回の次は3回の方がいいのではないでしょうか。2回だと抜ける方向が逆になりますから」
「最初に跳ぶのは黄色でしょうか,緑でしょうか」と発問した。
これは「分からない」という答えが一番多かった。
本来なら,試させるところであったが,残り時間が少なくなっていたため,「最初に跳ぶのは黄色です。黄色だけ見て跳びます。緑は関係ありません。黄色だけ見るんですよ」と説明してしまった。
これでは知的な組み立てには程遠い,教え込みの授業である。
最初の1人が跳ぶと,歓声が上がった。
2人目,3人目…と順調にクリアーした。
1人縄に入るタイミングが遅れ,跳ぶことができなかったが,時間が迫っていたのでやむなく切り上げた。
「ほとんどの人が跳べました。素晴らしいです。次回は2回跳び,3回跳びと進めていきましょう」と言って授業を終えた。
星野裕二氏から次のような講評をいただいた。
「太田先生は長年にわたってTOSS体育を勉強してきている先生です。
できない子をできるようにするというのは,向山型体育でも根本体育でも共通することです。それを事実で示した点はよかったです。
『黄色を見る』と言っても,できない子もいると思います。そういう子への指導法はどうすればいいのか,ということを考えていってください」
五十嵐勝義氏からの講評は次の通りである。
「ダブルダッチでは回す方が大切です。回し方をもっと練習しておく必要がありました。
先程のコメントでも言いましたように,先行実践をどれぐらい学んだかというのが大切です。指導案には根本正雄先生と私のサークルの表克昌先生の実践が分析してあります。根本先生と表先生の実践はどちらが先だかご存知ですか。(表先生です。)そうですね。ですから,根本先生の実践も表先生の実践と似通っている部分があります。では,その表先生の実践は誰の実践をもとにしたものかご存知ですか。(分かりません。)上越教育大学の太田昌秀先生の実践です。太田先生が体育セミナーに来られたのです。
話が少しずれますが,そのとき向山先生もいらしていて,煙草を巡ってちょっとした論争があったのを覚えています。太田先生は『そこに灰皿があるからタバコを吸うのだ』,向山先生は『いや,そうではない』と…。
今日の授業と指導案とでは,やや展開が変えてありますが,指導案だと『くぐり抜け』の後に『遮断機』をしています。これは習熟過程からいって反対の方がいいでしょう。遮断機が先に来るのではないでしょうか。
ダブルダッチは1回,2回,3回という展開にしてありますが,1回の次は3回の方がいいのではないでしょうか。2回だと抜ける方向が逆になりますから」